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『おんな城主直虎』11話 歴史は繰り返す

2017-03-22 21:32:45 | 大河
2016年NHK大河『おんな城主直虎』第11回「さらば愛しき人よ」の感想まとめのまとめです。



粉砂糖ぶちまけられたと思ったら、中に青唐辛子入ってたんですが。



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■新たなるイケメン


「氏真激おこ、次郎危ない!」からの


傑山先輩!前腕かっこいい抱いて!!

からの


やだイケメン……

え…?石川数正……?
石川……数正……?



石川数正が持ってきたのは、ヤッスの人質交換の話でした。

ヤッスが預かっている鵜殿長照殿の忘れ形見と、瀬名たちを交換してほしいという話。
後々まで語り継がれる人質交換劇でした。

くっそ贅沢なアバンだな!








■美しすぎる儚さ


そんなこんなで瀬名様危機一髪。
瀬名様たちは岡崎のヤッスの元へへ向かうことに。



「これからも仲良し?(´▽`*)」
「うーんどうかなー?(*´∀`)」

と話すのが切なかったですね。
メル友の次郎と瀬名様、会えたばかりなのに。

瀬名と次郎とはまた会える日がくるかもしれない。
でも瀬名とこの後会えなくなる人がいました。

今川を奪い取ると宣言していた娘。
それが嬉しかったと母。



「今度こそ今川を手に入れなさい。それがあなたなら母は本望です」

あああ……
佐名様儚い……




民放では女王様の菜々緒's涙、非常に良い……

そして佐名様は竜宮小僧エンド。
ああ、なんと儚い……



■やられてないけど多分やらかすから先にこっちからやっとく



「次郎!あなたが勝手に飛び出すから皆心配していたのですよ!」

昊天お母ちゃんが叱る一方、「無事で何より」と笑うのは直親。



直親ぁ、爽やかにイケメンらしく笑うんじゃねえよお……
いい人って書いて死亡フラグって読むこともあるんだぞ……



「昔はおおらかだったルリ子様が変わってしまった」と話す次郎なのですが、そのころ駿府では…



落ち込んで逆ギレするサッカーボーイに一言。


「事というのは起こさせねばよいのです。起こる前に握りつぶすのです」

うええええ……
事が起きようが起きまいが、んなこと関係ねえ…
はなっから握りつぶすルリ子様うええええ……




■選ぶ余地などない


まるこめくんが元気よく「お客さんです!」と連れてきたのは、松平元康からのお礼と、直親へのお手紙でした。
その内容は、直親が政次に相談したことによって明かされます。


「松平より鷹狩の招き。かようなものを目付に見せ、どうなさるおつもりで」

どういうつもりなの?ばらしてほしいの?と戸惑う政次。
ですが、直親の心は決まっていました。


「恐らく今川はもう立ち直れまい。その道連れになるのはまっぴらじゃ。となればどこかで松平と接触せねばならぬ」

「じかに会うのは早い」
「その前に謀反疑いをかけられるかもしれない」
と、直親を止めようとする政次。

直親はだから政次に決めてほしい、と続けました。



「選ぶ余地などないではないか。俺とて、今川と共倒れなどごめんだ」

選択肢などない。
井伊を守るためには、ここで何をどうするか。


政次は二つの約束を言います。
ひとつは絶対に口外しないこと。
もうひとつは直親を守るため、事の一切を自分に伝えること。

「選ぶ余地などないではないか」

直親も心のうちは決まっている。
井伊を守ること、それは政次を信じること。


亀と鶴の初めての共同作業や……

先週の回ですね。
政次の窮地を救った直親が、政次にかけた言葉。
「俺は信じたぞ、鶴」

これがものすごく棘のある言い方なのか、それとも「今回は信じたぞ」なのか、「他の人は信じてないけど俺だけは信じたぞ」なのか。
あるいは「単純に信じたぞ、これからは信じるぞ」だったのか。

直親としては「これからは」の希望を込めての「信じたぞ」だったんですね。




ここで終わればまだ平和だったのに。





■鼻からうどんすするタイプの松平元康


直親は松平元康の元へ。


あれ?あれれ?

あれ?
鼻からうどんが……?






■歴史は繰り返す


約束通り、松平元康について政次に伝える直親。


「お歳のわりに貫禄のある精悍な顔つきのお方で、手に刀傷があられた」

あああああ、それ偽物!
それほっしゃん!!
詐欺!詐欺!


直親!!
あんたなんで騙されてんの!!!
サイコパスなのになんで騙されてんの!!!


そんなことを知るはずもない2人。



「政次は嫁を貰わぬのか」
「何故身を固めぬのじゃ」
と恋バナをはじめました。

井伊が今川の元から脱すれば次郎はすぐにでも還俗できる。
そうしたら政次と次郎が一緒になればいい。

そう話す直親ですが、「それは次郎が望まない」と苦笑しながら話します。


「全て次郎様のお好きに」

次郎は好きなように生きればいい。
もう誰かのためではなく、自分自身のために生きてほしい。
その次郎が望むものを自分たちが守る。


直親の視線が力強く感じました。




そこへやってきた次郎と、穏やかに時間が流れます。
懐かしいあの頃のように。
何も知らなかったあの頃のように。

遠い記憶をさぐるように直親。

「あれはどれが正しい答え出会ったのであろうな」

第1話で登場した和尚様が出したご初代様の謎。。
結局答えはわからなかったけどどれだったんだろう、と。



あの日、和尚様は言っていた。
答えはひとつとは限らないと。


「何やら昔に戻ったようじゃの」

笑う直親が切なかった。
昔に戻ったのは3人の絆だけではない。

昔と同じことが、同じように繰り返されようとしている。



あの頃、答えはいくつもあった。
選択肢はいくつもあった。
選ぶ余地はいくらでもあった。

でも今は選ぶ余地は残されていない。






■源ちゃん!


デーンデンデンデンドゥンドゥン
デーンデンデンデンドゥンドゥン


ご機嫌の次郎の元にやってきたのは……


源ちゃん!!!
森下脚本における信頼と実績の源ちゃん!!

ごちそうさんの話です)

常慶と呼ばれた風来坊の山法師は思いもよらぬものを差し出しました。

「松平元康様よりお礼の品をお持ちしました」

お礼の品はもう頂いているはず。
頂いて、直親は文をもらって、岡崎へ向かったはず。

次郎は勘付きました。




■続、選ぶ余地などない


その頃政次は駿府にいました。
源ちゃんが持ってきた真実を何も知らない政次。


「実は井伊が松平と内通しているという噂を耳にしてな」
「まことにございますか」


政次ばっくれろよおおお!!!!
真田昌幸みたいに笑ってごまかせよおおお!!!!



「そちらの殿が書かれたようであるが、松平と鷹狩に行かれたのか」
「殿の筆とは少し違いますような」


政次詰めが甘いいいい!!!!
真田昌幸みたく囲炉裏シュレッダーにかけちゃえよおお!!!!




「この者が持ち込んできたのじゃがの」とルリ子様。

答えを返せない政次。
寿桂尼はさらに続けました。


「もう一度聞く、そなたは全くあずかり知らぬことなのじゃな?まさか目付でありながら加担して負ったのではあるまいな?」

「答えられよ」

「答えを選ばれよ」


政次が知っていたのか知らなかったのか。
直親が接触したのはほっしゃんだったのかほっしゃんじゃなかったのか。
そんな事実はどうでもいい。

真実なんてどうでもいい。

これからどうする?



「選ぶ余地などございませぬ」

あの頃は選択肢がいっぱいあった。
どれを選んでも正解だった。

でも今はひとつも間違えることはできない。
どれを選んでも、完全な正解なんてない。
どれを選んでも何かを犠牲にしなきゃいけない。


何を守る?
何を犠牲にする?




盗聴器でも仕掛けてんのかって疑いたくなるくらい、政次と直親の状況をつかみきっている今川。

えげつない。
寿桂尼様えげつない。




■母との約束


今川の仕掛けた罠に直親がまんまとひっかかってしまった今、言い逃れのしようはありませんでした。
でもまだ手はある。
この際松平に助けを求めよう。

そうして次郎と和尚は岡崎へ向かうことに。
松平元康(本物)から井伊との合力を断られながらも、次郎は瀬名様に助けを求めました。



本来瀬名様たちはヤッスから捨てられるはずだった。
でも元康と数正らが助けようとした。
そして起こった人質交換劇。

そこで次郎は、瀬名に一緒に井伊に来てくれるように頼みます。
瀬名とその子どもたちを井伊にとられた人質っていうていにして、ヤッスの合力をとりつけたいという考えでした。

でもそれは最初から不可能だとわかっていること。
だって元康はもう助けにはこない。
井伊は絶対に悪いようにしないってわかりきっている。
それじゃ人質の意味がない。
今度こそ捨てられる。


それを瀬名様はわかっていました。
いったんついていくように見せかけて、次郎たちを寺から締め出します。


「井伊に置き去りにされては私は今川を手に入れることが出来ませぬ。母と…亡き母と約束したのでございます」

瀬名は扉を閉ざしました。
頼むからここを開けてくれ、もう一度話を聞いてくれ、と力一杯に叫ぶ次郎。


「瀬名様!ここを開けろ!瀬名!開けろ!!」

次郎が必死に懇願するも、言葉は届きませんでした。



■父の呪い


瀬名が母との約束のため次郎を突き放したのと同じころ。
駿府にて。

政次が思い出していたのは、亡き父との約束でした。


「お前は必ずわしと同じ道をたどるぞ」

どうしてこうなってしまったのか。
少し前まで3人で笑いあっていたはずだ。


瞳に闇を落とす政次に、氏真が話しかけます。

「但馬、井伊が呼び出しに応じぬのじゃ」
「少し、脅されるがよいかもしれませぬ」



無音。

母との約束のため次郎を突き放す瀬名。
父の呪いのため直親の手を離す政次。



何かを守るために何かを捨てる。
そうしないと生き残ることができない。



いきなり修羅の道ドオォォォォォォン……





■大叔父上辛い


都田川の向こうに今川の兵が押し寄せています。


「では迎え撃つとするか!のう皆の衆!」
「迎え撃てばいいだけの話でございます」

井伊の脳筋たちすら辛い。
「こういうときにこの明るさは頼りになるなあ」
って一瞬思うけど、この人たちもこのあとドォーーンと落ちるんだ。


「わしはもうこれ以上見送るのはごめんじゃ!見送るのはごめんじゃ!!」

KAWANAの大叔父上。
自分より先に子供世代が旅立ち、孫世代も旅立つなんて辛いね。

大笑いしていたはずの脳筋おじいちゃんの泣き声が切ない。




■何これ辛い



直親と南渓。
政次はまだ戻っていないのか、と南渓は尋ねます。

「何の音沙汰もありませぬ。斬られたのか捕らわれたか、裏切ったか」

どう思っているのかと尋ねられた直親は答えました。


「私は…政次は井伊を守ったのではないかと。そう思いとうございます」

政次が自分を裏切ること。
それは井伊を守ること。




直親とほっしゃんの接触を政次が知っていたと認めてしまえれば、それは単に井伊を窮地に追い込むこと。
直親も政次もどうなるかわからない。
ならば井伊を守るため、政次はどうするか、政次ならどうするか。

2人の守りたいものが同じで、2人の気持ちが通じ合ったからこその悲劇。










何 こ れ 超 辛 い ん で す け ど 。



■後の菅田将暉である


直親はしのたちに別れを告げていました。
まだ幼い虎松。
虎松が生まれた後井戸がわき始めた話。
虎松は井伊を甦らせる、ただならぬ豊臣絶対許さない、突撃井伊の赤備えマンになること。

その期待の菅田将暉に向けて、直親はある言葉を残します。


「覚えてほしいことが一つだけある。生きておれば必ず好機はある」

生きてこそ。
生きてこそ。


直親が「直政」に伝えたのは、そんなメッセージでした。


先週まで「さわやかサイコパスとメンヘラ夫婦おまえら滅んだって仕方ねえ今だやっちまえ」くらいのこと思ってたのに。
お"め"え"ら"切"な"い"じ"ゃ"ね"え"か"!"!"!"






■ナウシカタイム


直親は次郎と会っていました。

自分があのような命乞いをしてしまったから今川に目をつけられた。
南渓和尚が佐名様の命乞いに動いたはずだ、と直親。
ならば自分が幼い頃におとなしくしていれば、和尚は佐名様との絆を取り戻すこともなかった、命乞いをすることもなかっただろう。

そもそも自分が男として生まれていれば、そうすれば皆が平和でいられた。

「それは困る」と直親が遮ります。


「もしおとわが女子でなければ、俺のたった一つの美しい思い出がなくなってしまう」

イケメン!イケメンじゃないか!!!
あの幼い頃の情景が唯一の美しい思い出って、おまえの信州ライフどんだけハードモード……


そして幼女が歌うナウシカタイム。


「戻ったら一緒になってくれ」
「心得た」


戻れるはずないってわかってる。
今川が本気だってわかっている。

だからこんな無理難題を言う。








「では行ってくる」と直親は立ち去ります。


なんだこのイケメン。
直親、ただのイケメンじゃないか。


「さわやかサイコパス」でも「kuzuおさななじみ」でも「どじょう野郎」でもない。
ただのイケメンじゃないですか!!!!

さわやかkuzuイケメンが改心したら、まもなく退場。
いい人フラグは死亡フラグ。

そういう設定、予想はしていたけど辛え。








いや……?

帰れると思ってなかったとしても、この後悲劇が待っているとしても。
ゲスイ話じゃなくてピュアな直親の美しい思い出だとは分かっていても。

妻子とりあえず置いておいて、とりあえず元カノに復縁迫っちゃう直親マジ直親。





■ホルマリン君無双


直親が生きて戻れるとは誰も思ってはいませんでした。

駿府、目を閉じる政次。
無音。
強い風が吹いて。





この無音と真っ暗に落とした演出、ドキッとするような感じがとてもいいですね。
(いや、ストーリー的には辛い展開ですが)

『JIN-仁-』のホルマリン君がチャリーンとするのとよく似ています。



次郎が何をどうあがいても歴史は修正されてしまう。
瀬名と政次は助けてくれない。
直親を助けることはできない。



■スイーツと見せかけて……


おいこら、スイーツ大河っつったの誰だ。

思えば「わあ幼馴染3人の恋物語なんて可愛いスイーツぅ!」から始まった本作。
1話の終わりで気付かされました。
「あれ、思ったより、ビター」

2話から6話、物語が展開していく中で、のほほんとした井伊谷の物語の中に潜むサイコパスに怯えます。
「これはカカオ成分強めのスイーツ……」

そして7話の検地回や8話の赤ちゃん回。
胃が痛くなる展開に『騙された!』と。
「おいなんだこれ、みやびな抹茶味かと思ったらわさびじゃねえか」
「うええええ、栗かサツマイモかと思ったらカラシの塊うえええええ」


もう胃袋つらい、胃壁ボロボロ。
甘いものください、甘いもの……と言っているとあっという間に桶狭間
ハバネロと高橋一生をガンガンにぶちまけられて息絶え絶えで迎えた今週。
「粉砂糖をブッシャアアアアア」されたわけですが。

「青唐辛子も入れといた」(今ここ


怖いよ怖いよ、この話怖いよおおおおお。






■1クールちょうどでタイトル回収!


次週!


「我が井伊直虎である」

タイトル回収!!



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