金沢の天気は、昨日と同じように晴れたり雪が降ったり。
今は、雪が舞っている。
昨日は冷え込んだものの雪は積もらなかったようだ。
かといって屋根に積もった雪はとけずにまだ金沢らしい風情を醸し出している。
7階の廊下の窓から私が学生の頃、大学2年のころ過ごしていたアパートのあたりが見える。
10年ほど前に行ったときにはすでにアパートは取り壊され一般住宅になっていた。
六畳一間、風呂無し、トイレ共同。
台所は玄関と兼用で半間、今でも覚えている、家賃は11000円。
実家からの仕送りは20000円。
その約束で親を説得し独り暮らしを選んだのだ。
当然20000円では生活が出来るはずもなく、毎日アルバイトに明け暮れ、帰るのは毎日深夜。
そんな学生生活を送っていた懐かしい場所。
勉強なんてそっちのけで、1教科でも落とすと卒業出来ないくらいのぎりぎりの単位で大学を卒業して就職活動もせず、今の仕事が決まって、、、。
今はあの頃のことは懐かしいとは思うけど『戻りたい』とは思わない。
もう一度、こんな波乱の人生を繰り返したくはないのかもしれない。
人の心は移り気、、以前は、ついこの前までは『戻りたい』と言っていたのに。。
実際に昔住んだ所が見える場所に立って考えが変わったのかもしれない。
人生何が起こるかわからない、それが良いところでもあり怖いところでもある。
『人との出会いを大切に』と思い過ごしてきたのに、その大切さを身にしみて感じさせてくれた大切な人が遠くに去ろうしてる。
自分に何が出来るか、『天は1人1人に何か才能をくださっている』と言うけれど、自分には何の才能があるのか、何をやっても中途半端でまだ自分がわからない。
答えは、出るのだろうか。
とりあえずは今は、普段の生活を取り戻すことが私にとって先決かも知れない。