日日日記

イラストレーター橋本豊の日常

名古屋娘の嫁入りはかくありき

2005年10月04日 | Weblog

名古屋では、結婚の時は嫁入り道具のお披露目トラックで新居に乗り付ける。などという噂を聞かれた事があるかたも多いだろう。
うちの嫁さんも名古屋娘だけど、転勤族なので出身は東京だ。だから、自分の結婚の時にもこの都市伝説の真贋の程を確かめるに至らなかった。
しかし、画像にあるように、お披露目トラックがあるのは間違いない。大阪はじめ、京都でも、関西圏ではお披露目の文化というのは少なからず残っているのだそうだ。ただ、ぼくもいまだかつて嫁入り道具満載&紅白幕での凱旋は見た事がない。まあ、いってみれば、かなり珍しいのは確かなようだ。写真をよく見ると、「特別車」とステッカーが貼られている。ぼくが喜んでカメラを向けると、運ちゃんと助手がニタニタ笑いながらこちらを見ている。「ほれ、また珍しがっているのがおるで」ってな感じだ。
嫁にこれだけの物を持たす事ができる財力と甲斐性を地域周辺の皆々様方に誇示するという心理はどう考えても昔の「村」単位の催しのなごりだと思う。それに、こういう祝い事というのは年長者が言い出したら聞かぬという困った部分も大きい。「やはり、●子の嫁入りにゃ-、スケスケトラックだがや」ってな父の一言で全ては邁進していく。
ちなみに、我家には嫁入り道具なんか一切なかった。そんなもの有り難迷惑なのは分っているけど、まるで無いとなると、やはりさみしいものだとふと思う。お祝ってそんなもんなんだ。うれしい事はうれしいんだけど、少し情がもつれてややこしいのだ

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