日日日記

イラストレーター橋本豊の日常

ウィルス対抗生物質

2007年06月30日 | Weblog
ウィルスには抗生物質は効かない。
どうやら常識っぽいが、知らなかった。

目医者にかかったときに、ウィルス性の結膜炎だったらお薬が効かないんですよ。と言われて、?と思って調べてみたのだ。
簡単に言うと、抗生物質が効くのは細菌であって、ウィルスに対する薬というのはないんだそうだ。だから、じっとして頑張るしかない。インフルエンザもそうですね。
お医者さんで風邪の時に(風邪というのも90%ウィルス性)抗生物質を出されるのは、二次的な細菌感染に対する処方だと思われる。例えば、急性副鼻腔炎とか、中耳炎とか。
でも、ここからが面白いところで、最近は抗生物質の効かない対抗性の細菌が発見されているらしい。それというのも、人間が抗生物質を乱用しているからだという。
日本では何かというと抗生物質を処方すらしいが、欧米では違って、なるべく抗生物質を処方しない方向でお薬を考えていくらしい。つまり、効くと思われるときにしか出さないと。
だから、これからは抗生物質という有効な薬の効果を持続させるためにも、(対抗性の菌を増やさないためにということだろう)乱用せずに、適所適所に使わないといけないいう、なんとも逆説めいた事になっているのだ。
はー、面白いなー。細菌と人類発明した抗生物質という、一見相対する存在が、調和をしていかないといけないという事実。なんだか、ガイア理論みたいですね。
やっぱり病気って必要なんだよ。

ずっと寝込んでいます

2007年06月28日 | Weblog
先週の木曜日からずっと寝込んでいるんです。
はじめ高熱が出て、喉の痛み、咳、蛍光色のタン(きしょくわりー)。で、目やにが止めどなく出てくる結膜炎。
どうも、プール熱みたいな症状ですが、お医者さんでは「プール熱だったらウィルス性なので薬は効きませんから」ってな感じであまりはっきりした回答をしてくれない。
とにかく、咳が夜中に出るので眠れないので、久しぶりに病人しています。

実は、7/19にヨータをポリオの予防接種に連れて行ったのですが、その時に周りのアカムバウから感染したのかもしれません。「男親が連れてきているのはオレだけだな。ふふふ」なんて密かに自慢している場合じゃありませんでした。
それと時期を同じくして、なんとなく「人間って、元気なだけじゃダメで、病気にならないといけないんだ」と妙に一人納得した瞬間があって、それによって病魔が忍び寄ってきたのかもしれない。


なんだか色々

2007年06月26日 | Weblog
●風邪が一向に治らない橋本です。
ふて腐れて、仕事をしていません。

●今朝、(といっても昼だけど)パソコンを立ち上げたら、とうとうモニターが真っ暗でした。何度もスイッチを入れたり切ったり、叩いたりして、やっと点灯しました。余命幾ばくもなさそうです。

●そういえば、来月あたり、門前仲町にある土屋鞄のお店で「かばんねこ展」が開催されるそうです。
詳細は未定ですが、子供たちからの「かばんねこ」へのファンレターがものすごいらしく、そういうのを展示したり、不肖橋本がどうやって「かばんねこ」を作ったのかとか、なんだかそこいら辺も含めて展示されるみたいです。楽しみです。詳細が決まり次第、お知らせします。

●レタスクラブ6/25売り号、class a Life7月号(薬局に置かれているフリーペーパー)のイラストを担当しました。


2007年06月23日 | Weblog
数日前から発熱して寝込んでいました。
だいぶよくなったので、マンションの向かいにある畳屋さんに蛍を見に行った。
畳屋?そう、向かいの畳屋のおっちゃんというのが気のいい人で、子供や近隣の人の人気者。その過剰なサービスの一環として、おっちゃんが田舎で捕まえてきた100匹ほどの源氏蛍を籠に入れて毎年大公開しているからなのだ。(ちなみに今、仕事場の前に稲を植えている)
帰り際に逃げ出した1匹を捕獲した。返そうと思ってインターフォンを押してみても反応なし。仕方ないので今晩は寝室に連れ帰って蛍を見ながら寝ようと思う。
以前、本ブログで「家の近所が自然いっぱいで、このままいくと夏には蛍でも見れそうだ」と冗談で書いたのだが、意外な形で実現した。
ちなみに、蛍の成虫は餌を取らないのだそうだ。
哀れ。一週間の命。

モニターが!

2007年06月19日 | Weblog
CRTモニターがパチパチいって暗転する!
締め切りあるのにやばいよやばいよ。
こりゃあ、だましだまし週末まで使って、液晶ディスプレー買いに行かなあかん。
わ!今もバチだって。
ついでに本体も・・・とか思っていたら、新型インテルMacって、古いソフトが使えないらしいじゃないのさ。
ひー、どうなってんのかねー。

鼻を吸う

2007年06月18日 | Weblog

ここの所ヨータが風邪をひいていて、夜1時間おきぐらいにウワーンと起きるので、寝不足が続いている。昨夜なんか4時頃にムックリ起き始めて活動開始。風邪ひいてんだから、じっとしてりゃあいいのに遊び始めて、こっちはほとんど眠れやしない。
鼻が詰まってフガフガ言うので、こっちまで鼻が詰まっている気分になって、それもまた眠れぬ原因。昨夜は見かねて妻がヨータの鼻水を口で吸っていたので、次の番にぼくも吸ってあげたが、それほど気持ち悪くなかった。だいたい鼻水の味なんか誰でも一緒だしね。

西瓜をもらったので豪勢な切り方で頂く。
切なくて儚い甘さがします。

高校生

2007年06月14日 | Weblog
電車で左に女子高生、右に男子高校生に挟まれて、なんとなく寝たふりをしていたのだけど、
女子高生二人は、ゆうこりんのような抜けた話し方でフワフワしているし、男子学生二人組はものすごい勢いで携帯の何かを打ち込んだりアクセスしたりしている。
なんだか自分も高校生になった気分で、自分の手と高校生の手を見比べて、「なんだ、オレの手、高校生の頃からちっとも変わってないジャン」などと思いつつ、傘を持つ手をしげしげと見ていたら、自分の左手薬指に、鈍く光る結婚指輪を見つけてドキッとしてしまった。

英国式烏口

2007年06月12日 | Weblog
伊東屋でブラブラしていてら製図道具のコーナーがあって、英国式の製図道具が並んでいた。
製図道具に英国式、独逸式があるなんて知らなかったが、僕が持っているのは独逸式らしい。大学時代に一式買わされた。
たしか昔、浅葉克己は烏口で1cm幅の中に10本線を引ける!と自慢していたらしいが、そういう眉唾な職人芸グラフィックデザイナーは今はもう何処にもいないだろうな。

英国式の製図道具は、デザイン的な洗練さ加減からすると稚拙な風情を持っているが、楽器の造作のような古い安定感があって美しい。おそらく、刃物工業が盛んである英国はシェフィールドやドイツのゾリンゲンなどで主に作られ発展したのであろう。
こういう美しい道具を眺めていると、仕事は道具でするものだとつくづく感じる。
コンピューターは便利な道具ではあるが、人間の本質的な感性部分に触れる道具ではないと思う。なにせ、コンピューター本来の美しさは、電気的な計算式にあるのだから。

サンケイexpress、廃品回収

2007年06月09日 | Weblog
妻が新聞をとっていて、サンケイexpress。
でも、僕はほとんど読まない。
確かに、面白い記事もあるが、なんだか結構偏っている。
明らかに中国バッシングを展開しているし、紙面の都合なのか、読んでも記憶に残らない。
どだい新聞なんてそんなもんだと以前から思っていたが、これで確信するに至った。
読んでも読まなくてもオレの人生にはあまり影響がない。

住宅街を回って電化製品の無料回収をしているトラック。
あれ、実は回収した後、貿易屋に売りつけるのです。
回収したラジカセやTVを一カ所に集めて売って海外に輸出する。
たいがい無料での引き取りだが、例えば動かなくてもCDラジカセだと業者には¥3000ほどで売れる。壊れたシステムコンポなどはなんと¥7000で買い取ってくれるのだ。(いったい末端価格はいくらになるのか!?)
もちろん、これはちょっと前の某所での相場だが、東京ではこの軽トラがひっきりなしに走っている。到底儲かるとは思えないが、これだけ業者が多いということは、やっぱ、東京は物量が違うんだろう。

中野

2007年06月08日 | Weblog
なんでも、中野駅前にジャンクカメラ専門のカメラ屋がある、という情報をanan編集部にいるフォトグラファーの先輩から入手したので、スーパーカブを駆って、新青梅街道をひた走り行って来た。
西東京市、杉並区、中野区と通過していくと、だんだん家々がコチャコチャしてきて、空が狭くなっていく。中野には親戚が住んでいて、子供の頃たまに新井薬師の骨董市などに出かけたので、なんとなく雰囲気が懐かしい。でも、なぜか、「中野って爆撃したくなる街だなあ」と走りながら思い当たる。
中野駅に着いて、区役所の駐輪場にカブを止めると、家を出てきっかり30分であった。
さてさて、件のカメラ屋さんに入ってみると、なんだ、ゴミばっかであった。まあ、ジャンク館だからなあ。でも、それにしてもな感じでがっかり。やっぱ京都で行きつけていたリサイクルショップは「いいジャンク(矛盾しているけど)」があったなあ。惜しいなあ。などと悔悛して、区役所でトイレを借りる。
ふと見ると、戦時中、中野区が受けた空襲を扱った写真展がロビーで開催されていた。
「ははーん、やっぱ爆撃受けて焼け野原になっていたんだ」と妙に納得してしまった。
ごめん。



白い大蛇

2007年06月06日 | Weblog
今朝、白い大蛇が夢に出てきた。
妻に報告したら、「へええ!白蛇って縁起がいいんだよっ、しかも大蛇でしょ!」と羨ましがられたが、その夢の中では白蛇の他にも、肌色をしたツルツルの地底人も出てきたりして、地底人って縁起いいんだろうか。
前後の関係は覚えていないが、用水路を左から右へ白い大蛇が流れてくる。厳密に言うと、真っ白ではなくて、クリーム色をしていた。丸太ん棒ぐらいの太さで、なんだかミミズみたいで気持ち悪い。大蛇が流れ去ったと思ったら、ツルツルした肌色の地底人が流れてきて、「こりゃ、すげえ!」(大蛇では驚かなかったのにね)と持参したデジカメで激写しようとするが、こういう時に限って起動がのろい。あわや流れ去るか?と思ったその時、間抜けにも地底人が水路のゴミ取りの柵に引っかかって、写真に納めることができたのであった。

-記憶欠如-

地底人が僕の幼い末の妹をさらうゾ!と脅してくる。頭に来た僕は「そんなことをしたら、テメェの後頭部に電気ドリルで穴を開けてやる!」と首根っこを掴んで啖呵を切る。地底人は人間と同じ大きさだが、頭もツルツルで、目がある部分に赤色発光ダイオードのような煌めく小さな目を持っていた。なんだか人形みたいで気味が悪い。


「夢の中だと結構、大胆に脅したりするよね」と妻に指摘され、自分の中の凶暴性に気が付く。
こわいこわい。


納豆

2007年06月06日 | Weblog
関東の納豆は関西のそれよりも美味いと書いたが、まあ、たぶん1.5倍ぐらいは美味しい。(オレ調べ)

ヨータは納豆が大好きで、今朝も僕が朝食をとっていると膝元にやってきて、「まんま!まんま!」と催促してくる。仕方がないので2、3粒あげては食事の続きをして、また「まんま!」と来るのでそれの繰り返し。子供って変なものが好きだよね。キュウリのぬか漬けなんかも好物らしい。

ところで、みなさんは納豆ってどうやって食べますか?
僕は納豆は納豆だけで食べたい。というのがある。妻は納豆オムレツとか納豆にオクラとかイカとかを混ぜて食べるのも好きみたいだけど、僕はあくまで混ぜ物なしで納豆だけが好きだ。カラシがちょっと効いているな。ぐらいだと尚のことよろしい。思いっきり混ぜて、フカフカになったそれを、熱々のご飯の中心にクレーターを作ってから上にかけて、ご飯と納豆がグチャグチャと混ざらないように、ご飯山脈を崩さないように、直角に削り取って食す。ここでポイントなのが、茶碗に納豆のネバネバが付かないように。僕はこれが嫌い。
余談だが、僕の父は朝余った納豆を、冷蔵庫から取り出して、夜食べるのが好きみたいだった。混ぜてから時間が経っているのでかなり臭い。しかも、ご飯に納豆をかけるのではなくて、納豆の器にご飯をぶち込んで、醤油をチュッと垂らして混ぜ混ぜして食べるのだ。しかし、まあ、これは臭い。「嫌だなあ」と子供心に思ったものだが、この食し方は御下品なので子供たちは禁じられていた。ところがいつだったか父不在の折、夕飯時に上の妹がこのマゼマゼ臭納豆を密かに実行して旨そうに食っていた。さすがに僕は臭いので嫌だったが、禁じられた事は密の味がするということなんだろう。

納豆の混ぜ方一つで夫婦喧嘩したりする家庭もあるみたいですから、旦那衆、混ぜすぎ注意かもしれませんぞ。

2007年06月05日 | Weblog

妻が昼寝をしている間にヨータを連れだして、庭へ出てみた。
雑草がものすごい勢いで繁殖しているんだけど、なんだかこれはこれで気持ちがいい。
ヨータを通して自分の子供時代の感覚がムクムクと蘇る。
「そうそう、これ折ると赤い血みたいな液が出る草なんだよねー」とか「草を引っこ抜くときのブリブリッっという根っこの感触と、匂いが生々しいのが爽快」とかね。
やっぱ、子供の時って周りのことをあまり見ていなかったな。ダンゴムシ捕まえてきて、気まぐれにコロニー作って飼ってみたり、雑草を集めては栽培したり。あくまでマイワールドの展開。
そういうことが今何かに影響をしているとか、していないとか、そういうことを言いたいのではなくて、今の今まで、そんな小さな頃のリアリティーが欠如していた。ということが、自分の事ではないみたいで何だかおかしい。

庭で植物の写生をしてみたくなったので、鉛筆と水彩絵の具を箪笥から引っ張り出そう。

牛乳事変

2007年06月04日 | Weblog
前に書いたっけな?
きすきのパスチャライズ牛乳。牛乳売り場でサイケな異彩を放つ、そのおどろおどろしいパッケージもさることながら、低温殺菌牛乳の中で群を抜いて旨い。いや、旨いというか、これはもう牛乳のカテゴリーを逸脱しているかもしれない。とにかく濃厚で、ホイップクリームのような味。口溶けはミルクチョコレートのようなドリームフレーバー。世が世なら明国の王族にでも献上されそうな、滋養がありそうなありがたーいお味。
でも、これが調整乳ではないんだな。

今日、ひばりヶ丘パルコの地階にオープンしたクイーンズ・ISETAN(パルコに伊勢丹?)を覗いてみたところ、希にしか発掘できない、きすきのパスチャライズ牛乳があるじゃないのさ。初めて飲んだときの衝撃が忘れられずにいたので、早速1L購入(普通の牛乳の倍の値段です)。
「でも、あれから他の会社のパスチャライズ牛乳も飲んでいるし、あの時のようなの衝撃は受けないかもなあ」という心配も杞憂に終わった。
相変わらず飲むと衝撃!
ヨータにあげたらはじめの一口でフリーズしていた。

これはもう、普段ゴクゴク飲むような牛乳ではなくて、深夜仕事が終わり、やおらウィスキーグラスにパスチャライズ。グラスのパスチャライズをチミチミくゆらすダンディー。と、まあとにかくちょこっとずつ飲む、たまのご馳走的な献上物である。

とにかく、ま、とにかく試されよ。
召しませ、きすきパスチャライズ。