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MacあんどDTP&デザイン奮闘記

購入したMacが5台連続で初期不良品だった為、トラブル対策で学んだ事、DTP、デザインについて書いている。

人を指導する

2005年09月27日 01時25分44秒 | Weblog
デザインだけのお話では無いけれど、デザインをする上で情報の整理や情報を自分で集めるってことはとても大事。
これが苦手なのが(後数日しかないけれど)私の部下。

彼は、20数年あまりカタログ制作に関わって来たし、桑沢デザインという、名の知れた学校を出ていた。
カタログ制作が主だけれども、チラシやリーフレット、パンフも制作した事があると言うので、採用したのだけど。。。

採用後、何だか様子が変。突っ込んでよーく聞いたら。
流れ作業の一部だけをやって来たので、チラシ制作の最初から最後までやってと言われても、、、、無理!ってこと。
A4やB5のチラシ片面1枚の仕事でも、流れ作業でやっていたと言うから、それにはこっちがびっくり。
入稿もやった事はあるけれど、同じフォントを所有している印刷所に依頼していたから、入稿方法も全然違う。
アウトラインとかの言葉はどこかで聞いた事はあるけれど、それって何?状態。

フォトショップは、画像修正しかやった事は無いので、ほとんどの機能を使った事が無いとか。
その割には、画像修正の方法もほとんど知らない。
ということで、ソフトの使い方、チラシデザインの考え方、見積りの出し方、情報収集の仕方、情報の整理の仕方から教えた。
それだけでなく、仕事で今まで電話をほとんど使った事がないとかで、電話対応が全く出来ない方だったので、電話対応のし方なども教える事となった。

教える時、最初は手取り足取り教えたけれど、何回言っても覚えない事が大量に出てきた。
その時、ある方に言われた事を思い出した。
「人に教えてもらった事はすぐ忘れるけど、自分で調べた事は忘れない」

それで、それまで「こういう時はこうしてください」と、細かに指導していたのを変えてみた。
例えば電話対応の仕方では
「これからは、とにかく大きい声で電話対応してください。どのような対応をしたら良いかは、とにかく周りのやり取りを良く聞いてください」
しか言わない方針に変えた。
(小さい声で相手が聞こえないような声でしか電話に出れないので、まず相手に聞こえる声で話そう、という基本しか言わない事にした)

彼は最初、電話を掛ける時「○○(会社名)の××(名前)ですが」という、名乗りも満足に出来なかった。
○か×のどちらかしか名乗らない。
両方言ってください、と毎日何回言っても治らなかったのが、この方法に切り替えると、しばらく経って、たまにまだ両方名乗れない物の、ちゃんと名乗れるようになってきた。

そんな風に、徐々に色々出来るようになって来た彼が、中々まだ出来ないのが”一人で頑張って情報収集をする”と言う事。
カタログ作る時は、データは全部先方支給だった、が口癖の彼は自分で材料を収集するのが大の苦手。
そして、ちょっとでもつまずくとそこでそれから先どうすれば良いか、考える事も努力する事もあきらめてしまう。

例えば、本日はFAXで送られて来たお客さんのHPのURLが潰れていて、良く読めない状態だった。
j-wという部分がかすれていて、jがiに見える。
彼が「この通りに入れたつもりでも、たどり着けない。本当にHPはあるんですか?」
と聞いてきた。
(彼が持っているFAXはHPを印刷した物。それは、彼に仕事をまわした時に言ってあった)

私は、HPがあるから、それを印刷できた訳ですのでHPがない訳が無い、と言った上で、彼にたどり着けないと言うならば、どのような努力をしたかを聞いた。
「j-wの、線の部分が上部にあるように見えるのですが、どうしたら上部に線が出せるか分かりませんでした。」
「それで、どうしましたか?」
「日本語モードと英語モードの両方で、線があるキーを全部押してみました。それでなんとか上部に線を入力できたんですが、HPは出てきませんでした」
「その他にした事はありますか?」
「いえ、無いです」
「では、努力が足りません。どうしたらよいか、考えてください。」
「。。。」

彼はそれから、しばらく無言になった。で、もーどうしたら良いか分からない、と言うので、
「HPは確実にあるのですから、たどり着けないのは、何かが間違っているのです。かすれていると言う事を考えると、アルファベットが違うかも、と言う事は考えなかったですか?」
と言うと、
「。。。考えなかったです。そこまで試していません。」
「では、やってください」
それで、彼は無事HPをヒットさせた。

このやり取りを聞いていた他の部署の方が、
「教え方厳しいね!でも、そうだよね。そうしないと成長しないよね。」
と、言ってきた。

私が代わりにHPを検索する事は簡単だし、そっちの方が楽だけど、それは彼の為にならない。
と言う考えを私は持っているけれど、でも、これって本人にやる気があればの話だよなあ。。。と、思う。

先週は、MACやLANの設定、メンテナンスを教えたけど、とっても無理。
MOが使えないときはCD入稿になるので、CDの焼き方くらいは最低でも知っておいてほしいのだけど、彼はCDの焼き方をまだ知らない。
「その方法を調べてください」と言ったら、どう調べたら良いか聞いて来たので、自分で考えさせたら、いつまでたっても答えを言わない。
とうとう私の退社時間になったので、本屋か図書館で調べて来てください言ったけど。
本当はどう努力したら良いのかまで、一人で考えてほしいのだけど、これでは無理だよなあ。
後が、心配だ。

私とほぼ同じような時期に初めて上司となったシステムエンジニアとは、同い年の事のあり、やる気を引き出す褒め方だの、人の上に立つ悩みをお互いに話して来た。
彼も、部下が分からない事はすぐさじを投げるので、お互い部下のやる気を引き出すにはどうしたら良いのかってのは、「よくわかんないよね」てことで、お互い摸索中だったのだ。
この悩みも、今週一杯までとなる。

けど、この悩みは終わっても、この会社には後には彼しかいない。
それでは、仕事がすぐこけるのは目に見えているので、社長と話し合った結果、次の人が決まるまでの間は、大事な仕事だけ、私が夜と休日に委託で引き受ける事になった。
元上司がSOHOで仕事をしているので、手伝ってもらう事になった。そうでなければ、出来ないことだ。
ということで、ちょっとの間2足のわらじで頑張ることになってしまった。


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