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イヌヌシナイ川(長万部川支流) 2017年5月21日



長万部川支流イヌヌシナイ川(源頭は二股山〔568.7m 二等三角点 点名:二股岳〕)
小粒な山の中にこんな綺麗な沢があるなんてね。



長万部町にある未遡行のイヌヌシナイ川(以前は「犬の巣川」って名前でしたね)は綺麗で楽しい沢だと聞いていました。折しも山菜シーズン、沢遊びと収穫物、両方楽しめることを期待して割り込み参加しました。

札幌からは少し遠いのですが、仲間とワイワイとおしゃべりしながらあっという間です。往きの運転は何も言わず積極的にやる沢リーダーは以前と相変わらず。ニセコ道の駅でKトちゃんをピックアップして、長万部町の二股駅へ向かいます。

二股駅に着いて車から降りるとちょうど列車が到着しました。
”ああ~、あれに乗りたい~!”
呑み鉄の沢リーダーからお隣の蕨岱駅が廃止になったことを聞く。駅が閉鎖されていたそうですが、話に花が咲いて見逃してしまいました。

二股山と同じ名前のJR二股駅の前で沢支度を済ませてから、再び車に乗りイヌヌシナイ川に沿った林道へ入ります。地図には林道表示はないのですが、C80付近まで道はありました。
入渓してすぐ目に入るのは満開のエゾワサビの白い花。夏道でもよく見かけますが、植生的には沢沿いがあっているのか個体数が多いです。

エゾワサビの花を愛でながら沢を歩いていくと、次はシラネアオイ、そして黄色の菫。葉を見ると大きなフギレが入っていますから、フギレオオバキスミレです。北海道は南西部で見ることができるキスミレです。他にもサンカヨウ、キクザキイチゲ、オオバミゾホオズキ、そして終盤のカタクリ。岩壁には新鮮なダイモンジソウの葉が茂っています。個体数が多く初秋の主役でしょう。もちろん今日の主役は、エゾワサビです。

そうそう、今日は花散策ではなく、沢登りに来たのです。
沢の美しさは文章で上手く表現できないので、以下写真とキャプションで。



C80付近まで(国道から約1キロ程度)車で入ることができます。



C80付近から入渓。



愛らしいエゾワサビの白花がお出迎え。



小さい沢ながら小滝、滑が続く。



お昼の食材と帰路の収穫物のチェックをしながら。



小滝を乗り越えて行くのが楽しい。



赤い岩盤。



沢幅が狭まった所が多い。



滑床が多い。



小粒ながら趣のある沢です。



まゆちゃんが右から行く。



shunさんが左から。私も左から。



まだ5月だというのに、暖かくて沢日和でした。濡れてもちっとも寒くありません。



標高568mしかない小さな山の小さな沢の中。



C190左股は滝になっていました。



岩壁に生えるダイモンジソウ。



再び、まゆちゃんがトップで。



沢が二度目という修ちゃんですが、初心者には見えません。沢向きですね。



オオバミゾホオズキ(大葉溝酸漿) 【ゴマノハグサ科】



シラネアオイが崖から見守ってくれています。



ネギおじさん。



なかなか面白い。



ちょっと高さがあります。高いとこ苦手なんですよね・・・。



サンカヨウ(山荷葉) 【メギ科】



ウド(独活) 【ウコギ科】 学名:Aralia cordat
学名はアラルシア・コダータ、って読むようです。



C280付近で終了。昼食タイム。
食担のShunさんのメニューは、山菜入りカレーラーメンと山菜の素揚げ。
つまり食材は殆ど、現地調達。
天ぷらは素揚げですから、小麦粉も使わないのです。ビバ!糖質制限天ぷら!いいわ~!



キクザキイチゲ(菊咲一華)が咲いていました。



皆さん、へつりの時も山菜だけはしっかり抱えて・・・。



フギレオオバキスミレ(班切大葉黄菫) Viola brevistipulata var. laciniata
北海道の南西部にだけ見られるオオバキスミレの変種。
※画像をクリックすると別ウィンドウが開き、大きなサイズで表示されます。



入渓地点が近くなったので、フキを採るおじさんたち。



エゾワサビ(蝦夷山葵) 【アブラナ科】
爽やかな白い花、そして葉の形が可愛らしい。



もう、止めようと思いながらも、姿を見つけるととつい・・・。だんだん重くなるザックの中身は全部ウドです。結構成長しているものもあるのですが、皮を剥けばまだまだ柔らかいウドです。酢味噌用にと頑張って背負いました。

沢ブキはやっぱりすごいです。背丈ほどにもなるフキなのですが、とてもやわらかいのです。根元にナイフを入れると、水がジャバ~っと出てきます。お日様にかざすと透けているように思えるほど青い極上のフキです。父と母の喜ぶ顔が目に浮かびます。

40リットルの重いザックを背負い、フキは45リットルのゴミ袋に入れて抱え、沢を下ります。途中から、修ちゃん、まゆちゃんがフキを持ってくれました。5分程下ると入渓地点、エゾワサビにお別れを言って沢から上がりました。

帰りの湯あみは昆布町の幽幻閣。何度か入ったことがあったように記憶していますが、「幽幻閣」という名前を今回知りました。温かい温泉に浸かり、ダニチェックを済ませて、ひと安心。

ニセコの道の駅でKトちゃんとお別れ。帰路はまゆちゃんと交代で運転手。後部座席は大宴会。修ちゃんとリーダーはいつものようにご機嫌です。
酔っ払いおじさんたちとシラフの2名、話がややちぐはぐながらもおしゃべりしながら気がつけば小樽。ここで、別車のShunさん、チョーさんと別れます。

札幌が近くなるにつれて、後部座席は静かになりました。

割り勘1人1,500円で約16時間遊んだ割安な一日でした。


おおよそのコースタイム(往き帰りの山菜採りの時間含む)
C80入渓地点 8時10分
C280地点  10時55分~11時55分
C80入渓地点 14時50分





























































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