7月4日「旅するチョウ アサギマダラの謎」について、筑波実験植物園で開催された。
夏の筑波山ではイケマを食草とし、3回発生する。が一方、仏頂山(笠間市)ではキジョラン(常緑多年草)を食べて、幼虫越冬をする。
筑波山では、イケマ(落葉多年草)は枯れるので幼虫越冬が出来ない。5月に母親はどこから…飛来するのだろうか?
なぜ幼虫越冬をしたり海を渡ったり、多様な戦略をとるのか、謎なのです。
筑波山でアサギマダラが優雅に翔ぶ姿や霧の中、天候回復を待ちトネアザミにしがみついている様子からは、海を渡るチョウにはみえない。
親が海を渡り、幼虫越冬の北限が北茨城であること、生態を知れば知るほどに謎 ??? が深まる。
でも私にとっては、天女のようなチョウです。
面白いことに、筑波山でマーキングをしたアサギマダラが南西諸島に向かわず、福島県や赤城山で捕獲された例もあつた。
アルカロイドが多く含まれるヒヨドリバナに群がるのは♂。栄養補給以外にも、♀を誘引するためで…
筑波山ではヒヨドリバナも少なくなり、個体数も減っているようです。
マーキング(我が家) ♂
2006.9..25
次回の学園都市の自然と親しむ会は
9月11日(土)13:30 ~ 15:30 雨天中止
「どんぐりのなる木とそこに集まる虫たち」
八田洋章氏 ・ 鈴木成美氏