東京錦糸町『亀屋質店』:トミーのブログ

亀屋質店の店長トミーがお知らせや日常のことを書いてます。

自己最高体重

2011-04-30 09:48:21 | ひとりごと
3・11以後、はじめて体重計に載った。
自己最高体重だよ・・・。

私は不安やストレスを飲食で発散するタイプなのである。
地震への不安や原発の不安に耐えきれず、仕事が終わり一人になると、毎夜のごとく夜食を貪り、フラフラと飲み歩いていたことをここに告白する。

週刊文春を読んでいたら、今の基準値で許容される放射能を一生吸収し続けた場合に縮まる寿命は平均で0.5年。
一方、肥満によって縮まる寿命は平均で1.9年。
だそうだよ。

ダイエットを決心した!



まぁ、決心だけなら何度もしてるんだが・・・

子供は産めるよ

2011-04-20 13:32:33 | ひとりごと

私は大学時代の夏休みに九州旅行へ行ったことがある。

長崎出身の大学の友人と一緒の旅行だった。

旅行の途中で友人の実家に泊まることになっていた。

長崎は坂の多い街だ。彼の実家も坂の途中に建っている小さな日本家屋だった。

私と彼は、真夏の日差しの中、長崎を歩き回って汗だくで彼の実家にたどり着いた。

彼のお母さんは、優しい笑顔で迎えてくれた。

物静かで言葉少ななお母さんだった。

私と友人が荷物をおろして、居間のちゃぶ台でくつろいでいると、お母さんが切ったスイカをもってきてくれた。

「ありがとうございます。」と私が言うと、お母さんはにっこりと笑って台所に戻っていった。

スイカはとても冷たく甘かった。

友人と私はスイカを食べながら、その日まわった長崎のことを話していた。

その時、友人が

「ウチのおふくろは原爆症なんだよ。」

と語った。

かつて長崎はプルトニウム型原子爆弾で焼かれた街だった。

私は遠い東京で育ち、原爆症の人は妊娠できないか奇形児しか産めないようなイメージをもっていた。

私は自分が間違ったイメージを持っていたことを知った。

あるブログで福島市に住む女性の投稿を読んで、私は大学時代のこの夏休みのことを思い出した。

Chikirinの日記:「福島市の方からのメール」

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20110419

(前略)

一方で、福島市は避難区域外で飯舘村に次いで2番目に放射能の数値が高い市です。

「人体にただちに影響ない」と言われ続けて、毎日放射能を浴びています。

県が雇ったアドバイザーは大丈夫だと言い、ツイッターでは誰だかわからない人が危険を訴えます。私たちは何を信じていいのかわかりません。

なぜ避難にならないのか、まだまだ安全なのかもしれませんが、避難区域に比べて人口が多いのです。そして津波の被害にあった海沿いに住んでいた方が福島市に避難してきています。計画避難となった飯舘村の妊婦や子供も避難してきています。ここで福島市までが避難区域となればパニックになることは目に見えているから、行政は避難させないのかもしれません。

そもそも、こんなに少しずつ放射能を浴びて生活することになった人は初めてなのかもしれないから、人体実験されている気分だと友達と話したりします。これから体にどんな影響があるのか、何もないのか、まだわかりません。結婚の予定もありませんが、今は子供を産むことは諦めています。

そういう考えが広まりつつあるように感じます。

今まで原発が県内にあることに対して何も考えたことはありませんでした。立地してる町ではありませんので恩恵があったわけでもありません。今でも、原発に賛成でも反対でもありません。代わりにもっと安全なエネルギーがあればとは思いますが。

東電の対応がよくなかったかもしれませんが、東電に働く1人1人が悪いわけでもなくと考えると何も言えなくなってしまいます。管さんが辞任しようが、東電の社長が辞任しようが、この事態に大きな差があると思えず、今言うことじゃないよねと思っています。

どうしてさっさと自主避難しないのかという声もありましたが、福島市で自主避難しているのは、他県に実家や親せきのいる専業主婦と子供だけです。私のように、自分で生活をしている人、家族を養っている人は簡単には離れられません。この仕事が大事な以上に、避難した先で仕事が見つかる保障がないからです。

まして、福島県民自体が変な風評にさらされています。福島県民は採用しないとか、福島県民は嫁にもらうなとか、福島県民給油お断りとか…他県で生活どころか旅行すらできる気がしません。

私は福島で産まれ、育ちました。高校を出て働きはじめたので、この地のほかで生活したことはありません。(その分視野は狭いかもしれませんが)福島は果物がおいしくて、野菜もおいしくて、車を走らせれば海もあって、いいところです。正直、こんなにいいところがなんでこんな目にあわなきゃいけないのかと泣きそうになることもあります。この1ヶ月ちょっとのできごとが全部なかったことになればいいのにと。

福島市民がのんきに花見しているとツイートされていましたが、福島では行政も、会社も放射能の値などまるで無視です。毎日放射能におびえて、室内にこもっているような生活を送ることも不可能です。そもそも福島市は国的には「安全」なのですから。

放射能を浴びてる福島県民が近くにいたら、怖いかもしれません。感染はしなくても、服についてたのが飛び散るとか思う人もいると思います。そういう考えを否定しませんので、どうかその場をそっと離れてください。気がつかないように。

あからさまな看板を出したりしないでほしいのです。

ある日自分が突然差別される側になった恐怖を少しでも考えてほしいのです。

(後略)

私は

「諦めなくていい。子供は産めるよ。」

と言ってあげたい。