東京錦糸町『亀屋質店』:トミーのブログ

亀屋質店の店長トミーがお知らせや日常のことを書いてます。

『この世でいちばん大事な「カネ」の話』

2008-12-28 17:13:27 | 読書
『この世でいちばん大事な「カネ」の話』は‘金がないのは首がないのと同じだ’という名言を吐いた西原理恵子が「カネ」を切り口に自分の半生を書いた中学生向けの本。
中学生向けだけれど、中年の私にとっても学ぶことが多いし、同じような体験もあって「そうだよなぁ」と思える部分も多い本だった。
内容の要約はこのブログにまとめられている。
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■努力のしかた
○順位に目がくらんで、戦う相手を間違えちゃあ、いけない
○目標は「トップになること」じゃない。これだけは譲れない、大切な何かを実現すること
○肝心なのは、トップと自分の順位を比べて卑屈になることじゃない。最下位でも出来ることを探すこと
○自分の得意なものと、限界点を知ること。やりたいこと、やれることの着地点を探すこと。最下位の人間には、最下位の戦いかたがある
○「どうしたら夢が叶うか」って考えると、全部あきらめてしまいそうになる。「どうしたらそれで稼げるか」って考えれば、必ず、次の一手が見えてくる
■「カネ」を失うことで見えてくるもの
○銀玉親方に教わったのは、まず 「負けてもちゃんと笑っていること」。これはギャンブルのマナーの、基本中の基本
○ギャンブルでした失敗を、もし、どうにも笑えなくなったなら、それはもう、その人が受け止めきれる限度を超えた負けかたをしてるってこと
○限度を超えたが最後、ギャンブルは、怖い本性をむき出しにして、その人に襲いかかってくる
■「カネ」が外の世界へと案内してくれる
○「カネについて口にするのははしたない」という教えを刷り込むことで、得をしている誰かがどこかにいる
○「お金がすべてじゃない」「幸せはお金なんかでは買えないんだ」って、何を根拠にして、そう言いきれるんだろう
○旦那の稼ぎをアテにするだけの将来は、考え直したほうがいい。失業みたいなことがこれだけ一般化している今の時代に、「人のカネを当てにして生きる」ことほどリスキーなことはない
○人の気持ちと人のカネだけは、当てにするな
■人が人であること
○「働くことが出来る」「働ける場所がある」って言うことが、本当の意味で、人を貧しさから救うんだと思う
○生きていくなら、お金を稼ぎましょう。どんなときでも、毎日、毎日、「自分のお店」を開けましょう
○どんなときでも、働くこと、働き続けることが「希望」になる。人が人であることを止めないために、人は働く


こういう風に箇条書きにすると成功本やハウツー本みたいに思えるけれど、実際に書いてあることはもっと情愛にあふれた話だ。
西原理恵子は「カネ」を稼ぐのは人間関係を得たり保ったりするためだし、自分が寂しくならないためだと書いているのだと思う。
「カネ」がないと家族はギスギスするし、最後はバラバラになるし、
「カネ」がないと友人とはもめるし、最後は音信不通になるし、
「カネ」がないと自分が嫌でたまらないことをしなくてはならないし。
そんな寂しい体験を子供に話すようにこの本で語っている。

一方、「カネ」を稼いだり失ったりする過程で友人ができた体験や、仕事が人に喜ばれたりした体験で「カネ」にまつわる楽しさも語っている。

‘金がないのは首がないのと同じだ’という言葉は、本当に「カネ」がない貧乏のループに陥ると、考えることを諦めてしまう状態のことを言っていると思う。
そういう状態にならないために「カネ」についての知識と考え方を子供の頃から学んでほしいと思って西原理恵子はこの本を書いたのだろう。
中学生向けで読みやすいから半日で読了できるので、この年末年始に読んでみてほしい一冊だな。

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2009年映画予告編

2008-12-12 12:02:51 | 話の種

2009年公開予定の映画の予告編を観ていたんだけど、CGたっぷりの予告編は見ごたえがあるね。

ターミネーター3は無かったことにした「ターミネーター4」

最後のバルカン式挨拶が懐かしい「スタートレック」

ヒーローのために核戦争が始まりそうな世界「ウォッチマン」

ヒーローより女を撮りたいフランク・ミューラーの「スピリット」

本編がCGだらけだとゲップが出るけれど、予告編ぐらいの長さの映像だとCGたっぷりだと盛り上がるな。