プルサーマル計画を憂慮する有志の会

愛媛県伊方発電所3号機におけるプルサーマル発電の問題を考える有志の会です。

メロックス社の品質管理能力や工程管理能力に疑義が・・・

2010年03月30日 | 日記
四国電力(株)は、伊方発電所3号機用のMOX燃料を、三菱重工業(株)と契約し、元請会社である三菱重工業(株)はMOX燃料の製造を、フランスのメロックス社に委託しています。

メロックス社は、MOX燃料製造会社として、アレバ NC社(旧コジェマ社)の100%持株会社として、1990年7月設立されています。
ちなみに、アレバNC社は、親会社のアレバ社の100%持株会社で、ウラン鉱山開発、ウラン精鉱販売、ウラン濃縮販売、燃料成型加工(MOX燃料)、再処理、原子燃料物資の輸送及び関連サービス、原子燃料サイクル(発電を除く)に関するその他付随業務を行っています。

三菱重工はそのアレバ社と提携していますが、「海外案件の失敗で収益が悪化」、「2008年度、同社原子炉部門の業績は、売上高30.4億ユーロに対して▲6.9億ユーロと3期連続の営業赤字に沈んだ」とのことです。

 その最大の原因として、「アレバが03年に32億ユーロで受注したフィンランド・オルキルオト3号機の建設遅延によるコストの増大」があり、「品質や工程管理のトラブルが続き、約3年遅延して追加コストが発生。発注元の電力会社から、逸失利益も含め20億ユーロ以上の賠償請求を起こされた」ています。

 そう言えば、六ヶ所村の再処理工場は、アレバ社のラ・アーグ再処理工場(アレバNC社運営)を手本として造られ、日本原燃は同社と提携し技術協力を受けていますが、トラブルが相次いでいます。

原子力ビジネスに当然リスクは伴うものでしょうが、同社の品質管理能力、工程管理能力に問題があるとの推察は否めません。メロックス社は、実質的にアレバ社の孫会社であり、同様に品質管理能力や工程管理能力に疑義が生じてくるのではないでしょうか。



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