「演劇入門」では、入門ゆえにいろいろと辛抱しないといけない部分があります。
あまりにも基礎的なことなので、注意し忘れていることなどがあって、そういうことを忍耐強く言っていかないとな、と思います。
たとえば平田オリザさんの「転校生」を今年もやる予定なのですが、東京の言葉で書かれているので自分たちが普段用いている関西弁に書き換えさせています。
そのときに勝手にセリフをカットしてしまったり、意味が全く異なるようにしてしまう子がいます。
自分でいろいろ考えて言葉を造り変えていくそのチャレンジ精神は素晴らしいのですが、前者は次のセリフを言う相手役に対して、
そして後者にしても(いやもちろん前者もですが)作者に大変失礼です。
終わりの言葉を勝手になくしてしまったら次のセリフを言う人が困る、ということが分からないのだろうか。
わからないんですよね。想像力がまだ及ばない。
一学期のテーマは「聞くことに早く、語ることに遅くあれ(聖書)」なんですが、
二学期は専門学校で教えていたときに頻繁に言っていた「自分のことだけに目を留めず、他の人の益を求めなさい(聖書)」にしないといけません。
でも、その専門学校生もゲネプロでいきなり登場位置を勝手に変えてしまったりしてたんですよね・・・。
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