日本共産党 吉岡正史のページ

日本共産党中央委員会・党建設委員会に勤務。時々、思うことをつづります。

薬害とたたかう方との出会い

2008年08月31日 19時17分12秒 | 国際・政治

連日のように異常な集中豪雨が続いています

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昨日も激しい雷雨に遭遇…。3日前には、私の暮らす地域も深夜激しい雷雨が襲い、すさまじい稲光と雷音で私も眠れず睡眠不足気味に…

各地で、家や田畑、さらには命まで失なわれる事例が相次いでいます。これも地球温暖化やヒートアイランド現象の影響でしょうか?

心からお見舞いを申し上げるとともに、災害につよい街づくりや温暖化対策へ努力をすすめたいと思います




昨日は、岡田まなぶ市議たらお治子市議と一緒に、稲城の地を訪問でまわりました

あるお宅では、「上がってよ」と自宅にお招きいただき、1時間を超える懇談となりました

この方は、薬害肝炎の被害者、そして裁判をたたかう原告の方でした

肝炎ウイルスに感染したのは今から20年前…。胃がん手術で使用した血液製剤が原因でした

それ以来、週に数度の病院通い、インターフェロン投与による39度近くまでの発熱など副作用とたたかいながらの闘病生活…

部屋には、お孫さんや息子さんの写真がはられていました。高額な医療費負担、家族の支えなどなど、この20年、どれほどの苦労が重ねられてきたことでしょう?

今年に入り、薬害肝炎原告団の皆さんのたたかいもあり、厚生労働省側は謝罪と保障を約束しました

しかし、そのためには診察カルテが証拠として必要…。肝炎被害者の皆さんがかかった診療機関には、カルテが廃棄されたところも少なくありません

この方は、病の体をおして国会図書館に足を運ぶなど努力をはらい、当時の主治医の方を探し出し、協力をお願いする手紙をしたためているとのことでした

薬害肝炎裁判では、多くの被害者の方が勇気を出して本名を明かし、街頭宣伝などのたたかいが共感の輪を広げる力となりました。メディアには出なくても、この方のような多くの命がけのたたかいが変化をつくりだしてきた…。そのお1人に出会うことができ、多くのことを学ばされた時間となりました




国内外の製薬企業と癒着した厚生労働省や政治家たちによってくり返されてきた薬害…

二度と被害者を生み出さない社会をつくるため、今度の選挙はいよいよ大事になってきていると痛感させられました

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働くルールをつくる流れを生んだ全国青年大集会!

2008年08月30日 22時19分23秒 | 国際・政治

今日、時折激しい雨がたたきつける中、10月5日に開催される全国青年大集会に向けた首都圏決起集会(民青同盟・日本共産党の共催)に参加してきました

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この集会が開催されるのは今回で5回目…。青年の雇用・労働問題の解決をめざし、いろんな団体が集まった実行委員会によって開催されてきました




●倒れてきた木材に押され1メートル半も下の地面に頭から落下。医師から「絶対安静」と言われ2日入院した期間中も「いつまで病院にいる」「早く働け」とどなられた

●日雇い派遣をやって1年半、働いた職場は50社近く…。個人ロッカーもなくダンボールに派遣社員全員の荷物を放り込まれたり、弁当や財布が盗まれたり…。やりたい仕事も正規で見つからずスキルどころじゃない

●闇のブローカーが建設現場に不法に派遣労働者を送り込み、借金までつくらせて拘束する事例も。実態を告発してたたかいたい

決起集会では、自分自身も深刻な実態で働きながら、各地で労働組合や10・5集会実行委員会をつくって声をあげている青年たちの発言が続き、とても励まされました




決起集会では市田書記局長も情勢報告!

この20年間続いた働くルールの規制緩和が、この集会も含めた多くの若者のたたかいによって、逆に規制強化の方向へと向きつつある劇的な潮目の変化が語られ、感動的な内容でした

私自身も、この10数年間、青年の雇用・労働問題改善のとりくみをすすめてきましたが、今すすんでいる変化のすごさには改めて驚かされます

ほんの5・6年前まで、私たちが厚生労働省などに要請に行って劣悪な若者の労働実態を伝えても「それは若者のやる気のせい」ととりあってもらえず、メディアも青年の自己責任を強調する報道であふれていました

それが、この集会が行ったネットカフェ調査やお仕事調査・アンケートなどの粘り強いたたかいで変わりはじめます

昨年の集会の様子は多くのメディアも報道!

「ワーキングプア」「ネットカフェ難民」などの言葉が、テレビ・新聞でも報じられるように…

そしてついに、政府も日雇い派遣を禁止!過去、派遣労働の原則自由化に賛成した日本共産党以外の政党の間でも、派遣労働者保護法制定の一致点が生まれつつある…

実態を明らかにしながら人間的連帯を重ねてきたこの集会の力の大きさは、とてもすばらしいものだと改めて思わされました




集会まで残り36日…

この間には、派遣労働法改正が焦点となる国会も開会されます

ぜひ、皆さんもご参加下さい(10月5日、12時から東京・明治公園で開催されます)

私も、多くの若い方々と力をあわせ、集会成功、そして若い世代が希望をもって働ける社会実現に向け、全力をあげる決意です

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「政治とカネ」問題の根源にメスを

2008年08月29日 00時59分00秒 | 国際・政治

一昨日の晴れ間はわずかの間の話…。昨日は、1日中、雨が降ったりやんだり、蒸し暑くシャツがまとわりつくような天候…

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そんな中、行動した地は調布!汗と雨に濡れながら、庭先の花にも励まされ、後期高齢者医療制度の廃止を求める署名片手に地元後援会員さんと訪問でまわりました




あるお宅では、ポストに「自治会事務所」と書いてありました

このお宅、長く地元自治会の役員として支えてきたそうです

「ご自宅が自治会事務所ではご苦労も多いのではないですか?」

そう聞くと、「家賃も水光熱費ももらっていません。電話代も私たちの負担。それなのに太田農水大臣は年間1000万円も事務所の実体のない民家に『事務所費』を計上して…。あきれてものも言えない」

献身的に地域を支える姿に頭が下がる思いとともに、「そうですよね」と相づちを打ってしまいました




再び明らかにされた太田農水大臣の異常な「事務所費」疑惑

これは、自殺も含め、何人もの農水大臣が辞任・更迭に追い込まれた問題だったはず…

こともあろうに、再び農水大臣で、また同じ「事務所費」問題!

このお金には、国民の税金である政党助成金も含まれています

事務所スペースも看板も常勤者もいない民家にこれだけの大金が計上されていた!ただちに、すべての領収書を公開すべきです



さらに、連発する「政治とカネ」の問題が生まれる根本にメスを入れる必要がある

一度は自民党も約束した企業・団体献金の禁止、

そして政党支持のいかんに関係なく国民1人あたり250円もの税金が政党にばらまかれる政党助成金の廃止!

汚いお金の「使い方」だけでなく、「入り口」の部分に手をつけるべき時ではないでしょうか?




私たち日本共産党は、唯一、企業・団体献金も政党助成金も受け取っていない政党…

「役割発揮が求められている」という自覚にたって、この問題、根を絶つまで追求をすすめたいと思いました

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軍事的対応の悪循環を断ち切るとき

2008年08月28日 19時21分41秒 | 国際・政治

昨日は、つつじヶ丘の早朝宣伝からスタート!

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この場所は、地元の日本共産党後援会が週1回、宣伝行動を続けています

「やっぱり予定候補者がいると反応がいいわね」

いつもよりビラの受け取りもよく、慌しい出勤時間帯にも関わらず立ち止まって話を聞く方も多かったとか…

解散・総選挙ぶくみの状況が強まっているだけに、関心の高まりを実感させられました



その後は、狛江市内を田辺良彦市議鈴木えつお市議とあいさつまわり…

あるお宅では、「あがってお茶でも飲んでいって」と、30分もの交流に…

この方は商社マンとして20年以上、海外生活してきた経験の持ち主!

訪れた国は、エジプト、インド、アフガニスタン、イラク、ブラジル、アメリカなどなど…。今は、大学での講義も受け持っている、まさに国際政治や流通分野の専門家の方でした

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玄関先には、インドで暮した時に手にした思い出の品が並んでいました

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こちらは、何と1000年以上も前につくられたという石像!残念ながら頭の部分が折れてしまっていますが、果たしてどういう顔をしていたのか?興味津々…

交流は、投機マネーのこと地球温暖化対策のこと狛江市政のことなど、世界を歩き回った実体験もふまえた内容でとても充実した時間でした

その中で、ペシャワール会の現地スタッフ伊藤和也さんが拉致された事件が話題になりました

実はこの方も、かんがい工事用の工作機械をアフガニスタンに輸出していた経験をお持ちの方…

「アフガニスタンは肥沃な耕作地域だったが、800年前のモンゴル軍襲来で川がせき止められ、作物の育たない土地へ変えられてしまった。以来、ソ連、アメリカと侵略戦争の絶えない土地。農業開拓を献身的にすすめているペシャワール会は私も敬意をもって注目していた。軍事的対応ではNGOの活動もかんがい作業もすすまない。日本は絶対に自衛隊を派遣してはいけない」




この交流直後、伊藤和也さんは遺体で見つかりました…。現地の住民の方々と厚い信頼に結ばれながら、献身的な活動をすすめてきた伊藤さんへのこの行為!絶対に許すことができません

まだ犯行の動機や背景は分かっていません

しかし、多くの関係者が、アメリカなどによる軍事行動が憎しみの連鎖を生み出し、治安悪化の悪循環となっていること

地元住民からも厚い信頼が寄せられているNGO関係者さえ脅威にさらしていることが、実体験的に指摘されています

イラクも、アフガニスタンも、これ以上、軍事的対応をすすめることは間違っている!

アフガニスタンの人々を800年以上も苦しめ続け、伊藤さんに襲いかかった悲劇の底流にも流れている軍事的対応の転換が、いよいよ必要になってきているように思います

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労働者を二重・三重に襲う投機と規制緩和(2)

2008年08月27日 23時22分20秒 | 国際・政治

(昨日からのつづき)

その後、夜にはある労働者後援会のつどいにおじゃましました

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この場で盛り上がったのは、リスクの高い金融商品のことや投機マネーの問題でした

「私の職場にも『絶対もうかります』と高い利回りの金融商品をすすめる電話がしょっちゅうかかってくる」

この話題から、議論は庶民を2重3重に苦しめる投資・投機マネーが吹き荒れる社会のことに…

今や、日本の大企業の株式の多くがアメリカを中心とした外資系大企業・海外資産家によって所有されています

中には、企業そのものを買収し、効率の悪い分野を切り捨ててバラバラにして利益を上げる“ハゲタカファンド”と言われる投機集団まで…

ほとんどの大企業は、企業買収を回避し株価下落をおさえるため、短期間で利益を上げるため必死になっている…

もっとも手っ取り早く利益をあげられる方法、それが人件費抑制…

こうして、非正規労働者 ~ 派遣労働者や請負労働者など大量に生み出す社会ができあがってしまった…

ある地方で、共産党議員団が鉄道会社に「安全対策のためにも人員増を」と要求したところ、帰ってきた会社役員の返事は、「株主がだまっていないからなぁ…」!

投機マネーの拡大が、物価を吊り上げるだけでなく、労働条件の悪化、さらには社会の安全・安心さえも奪い取ってしまう連鎖を生み出しているのです

それだけではありません。日本政府は、国民の年金・貯金など、わずかばかり残った財産さえも投資・投機に向かわせる政策を次々、計画しています

投機の世界で大もうけしているのは、一握りの大資産家…

一方、庶民は労働現場でも、日常のさいふからも、お金が吸い上げられていく仕組みができあがりつつある…

考えるだけでもぞっとする話です



「市場にまかせればうまくいく」と、構造改革がすすめられた世界が、こういう世界だったわけです

この10年間、自民・公明政権、ときに民主党も加わってすすめられてきた金融分野の規制緩和は、異常な投機をさらに加速させる結果につながりました

今、求められているのは、働くルールや経済の民主的なあり方を破壊する規制緩和ではない!

すでにヨーロッパでは探求がはじまっている、ルールある経済社会への転換こそ必要になっていると感じます

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