今年の八冊目

2008-03-31 23:20:38 | その他
 チャールズ・チャップリン(1889-1977)の自伝を読んだ。

 僕のイメージ的にチャップリンというのは、平凡な庶民から大変身を遂げた天才エンターテイナーという感じだったけど、実は彼の家はコメディアン一家で、小さい頃からけっこうそういう環境が整っていたらしい。ただ最初から上手くいくわけはなく、けっこう地道にコツコツやってきたようだ。 

 売れない頃は、自分のギャグが映画でカットされることも多かったらしい。そんな時彼は、編集室に出入りしてフィルムの編集作業をジックリ観察して、登場や退場の瞬間に素早くギャグを挟み込む業を覚えてカットを免れていたそうだ。

 これは現代のバラエティ番組でもよくある手法。他の出演者の話が終わるか終わらないかの頃を見計らって、その上からトークを被せて編集を逃れるというやつ。こう考えるとチャップリンの功績はけっこう大きい。

 また、チャップリンの時代におけるイギリスの喜劇役者というのは、職人気質が強かったようで、客のウケが悪かったことを苦に自殺を図る者も多かったらしい。

 人を笑わせるというのは本当に大変なことなんだと改めて思った。

東京⇔名古屋

2008-03-28 23:49:40 | その他
 ばあちゃんの納骨のため、日帰りで名古屋へ。

 行きは6時間かけて車で行ったんだけど、僕は本を読みたかったので運転は全部オトンまかせ。ますますペーパードライバーに近づいた上、車の中で本読んでたらなんだか気持ち悪くなった(×o×)

 で、法事自体は意外とアッサリ終了。

 オトンとオカンは名古屋で一泊するらしく、僕は埼玉に住んでるオトンのアネキ(つまり僕のおばさん)と二人で新幹線で帰ってきた。

 車内でおごってもらったミソカツ弁当が美味かった。

春眠暁を覚えず

2008-03-26 21:07:58 | その他
 さっきニュースを見ていたら、ペルーのアルベルト・フジモリ元大統領が裁判中に居眠りをしている映像が流れていた。

 通りすがりの人を刃物で切りつけたり、ホームを歩いている人を出し抜けに線路へ突き落としたり。最近はわけの分からないことをする人間がピックアップされがちだけど、たまにこういう人間臭いニュースを見聞きすると何だかホッとする。

春のうららの隅田川

2008-03-25 23:48:06 | その他
 滝廉太郎も100年後にまさかこんな風景になってるとは思わなかっただろう。

 さて、そんなわけで今日もチャリンコ。

 行きは遅刻しそうな感じだったのですっ飛ばしたけど、帰りはまぁゆっくり帰りますか、ってことでタラタラ帰った。

 途中に美味そうな店を何軒か見つけたので今度行ってみようと思う。

 

バイセコー

2008-03-25 00:20:27 | その他
 最近チャリンコ通勤を始めた。 

 ウチから仕事場までは片道17~18kmで、だいたい1時間ちょっとの道程。

 時間的には電車で行くのと大差ないけど、当然のことながら疲れる。しかも僕の相棒は、決して長距離向きではない、前カゴのついたママチャリなので、必死にこいでる姿も決して美しくはない。

 ただ、今ぐらいの季節は風が気持ちいいので、気分的にはけっこうさわやか。

 特に僕のお気に入りポイントは半蔵門~日比谷にかけての下り坂。跨っていれば勝手に進んでくれるし、左手には皇居、右手には国会議事堂と東京タワーの先端が見え隠れして景色も良い。

 通勤しながら運動できるっていうのは、ある種理想かもしれない。

 明日も晴れたらチャリンコだ。

Discovery

2008-03-21 22:57:01 | その他
 来月の香港と、6月のニューヨーク行きが決まった。

 詳しいことは直前になったらゆっくり書くけど、どっちも楽しみ。

 ことにアメリカに関しては、実際は飛行機に乗って太平洋を渡っていくんだけど、僕にとってはヨーロッパよりももっと西にあるスンゲェ遠いところっていうコロンブス的なイメージ。何かいいものが発見できればいいなと思う。

カメラを背負って

2008-03-18 21:35:10 | その他
今日は取材で都内のテレビ局へ。

人間の表情を撮るっていうのは本当に難しくて奥が深いものだと改めて実感した。もっと腕を磨かなければ…

でも普段あまり接する機会のない仕事だから、話聞いてて勉強になった。。。

ちりとてちん

2008-03-12 23:18:35 | その他
 今日は午前中、人形町に用事があったんだけど、意外と早く終わったので何となく浅草に向かった。

 浅草というのは不思議な場所で、昼間っから酒飲んで道路の真ん中をフラフラしてるオッサンがいても、「江戸時代にもここにはこういう人がいたんだろうなぁ」と、浅草の情緒を形作る一種のエッセンスのように思えてくる。逆にこの町にはしっかりした人は似合わない。だから僕にはシックリくるのだと思う。

 さて、気がついたら浅草演芸ホールに足が向いていた。実はここ、大学生の時に一回だけ来たことがあって、今日はそれ以来約3年ぶりだ。

 落語というと難しいイメージを持つ人があるかも知れないが、現代の落語というのはけっして理解不能なものではなく、時折時事ネタなども織り交ぜた比較的分かり易い内容になっている。また、落語だけでなく、手品やコント、大道芸などもあるのでいろんな好みのある人でもきっと退屈はしない。

 基本的に客の大半は髪が白いかないかの人々なので、平日だから空いてるということはなく、僕も最初の30分くらいは立ち見だった。

 まぁ落語なのでいわゆる「ドカーン」とウケることはない(人によるけれど…)が、常に安定した笑いがそこにはある。そして「面白いこと」はもちろんだが、「うまいこと」を言うのが落語であって、本当にクリーンヒットした時は笑いではなく拍手が起こる。 

 噺家が高座で使うのは扇子と手ぬぐいだけ。扇子が刀にも箸にもなるし、手ぬぐいは本にも、またそのまま手ぬぐいにもなる。

 また、世の中にはいろいろなカテゴリーの芸人がいるけれど、アドリブの能力は間違いなく噺家が群を抜いているなと今日改めて思った。

 例えば、途中で帰ろうとする客がいると、「あれ、お帰りですか? これから面白いところなのに」と引き止めたり。クシャミをする客がいると、「今のお父さんのクシャミで何しゃべるか全部忘れちまいました」みたいな感じ(文章にするとイマイチ伝わらないか…)。

 また、今日のとあるベテランの噺家さんの高座の最中。僕の3つくらい前の席に座ってたオバチャンが、「え~、そこのお客さん、さっきっからずっとおせんべい食べてますけど」といじられていた。

 「え~、でも落語ってぇのは大衆芸能ですから、見るほうは好き勝手に見ていいんですよ」

 皆さんも機会があれば是非一度行ってみては??
 

今年の七冊目

2008-03-11 23:31:34 | その他
 この本は『バカの壁』でお馴染みの養老孟司が雑誌「中央公論」の連載を一冊の本にしたもの。

 この養老さんっていうおじいちゃんは、もともとは解剖学者なんだけど、9・11同時多発テロや北朝鮮のこと、教科書問題や地球温暖化など、幅広い分野に渡って独自の考えを持っている。

 ただ、文章自体は非常に読みやすくて面白いけれど、果たしてそれが文字通りに解釈してよいものなのか。何か裏の意味があるのではないか、とちょっと不安になったりもした。だから実際に内容として咀嚼できているのは半分もないと思う。

 そんな中でも共感できる部分はあった。

 まずは、多分いろんな人がいろんな本に書いていることだと思うけど、日本をアメリカの州にしてしまえばいいという意見。

 現代のグローバリゼーションな世の中で、アメリカの動向はそのまま世界の動向といえる。つまりアメリカの問題は日本の問題にもなり得るわけだから、我々にだって大統領選の投票権はあっていいはず。そもそも民主主義というのはアメリカ建国の理想なのだからその道理は十分に通る。

 国が違うからムリ、というのはもはや古臭い。スタバやマックなど、我々の生活には既にもうアメリカが満ち満ちている。

 まずは円をドルにしてしまう。為替の計算が楽になるだけでなく、同時にデノミネーション(通貨単位の切り下げ)によって価格に大きな数字がなくなってスッキリする。

 そして誰が首相でも変わりはない、というのが日本人の本音であるならば、それがブッシュだって問題はないはず。

 日本には日本の歴史がある、という人がいても、歴史というものは決して消えることはない。それはお隣の国の人々の主張からも十分わかる。

 きっと肝心のアメリカ自体がこの話に「うん、いいよ」とは言わないだろうが、僕自身、何だかミョーに納得してしまった。


 あと、大学に行くと人間はバカになるという意見。これもとても興味深かった。

 情報というのは停まっている。

 ただ、経済学という情報は停止していても世の中は動き続ける。医学という情報はそのまま停止していても、患者という人間は動き続ける。いくらスルメの情報を調べたって、その間にイカは泳ぎ続ける。

 学問とは情報を取り扱うこと。しかし人間は情報ではない。常に動き続けている。つまり絶えず変化するものに対して、停まった情報の入り込む余地などないというわけ。

 何より教育とは生きて動いていく人間を扱うこと。情報に頼った教育では、子供というこれ以上ないほどに動きの激しい人間を育てていくことなどできるわけがない。そこに情報化社会の人間は教育が不得意な理由の根本がある。

もうすぐ春ですが

2008-03-06 22:57:05 | その他
 体調優れず。多分気持ちが弛んでいるから。改めねば。


 ブックオフで本を20冊買ってきた。

 これでしばらくは文字に飢えずに生きていけそうだ。