2日間の短発バイトが終わった。
友人の代打ということで急遽来た今回の話だったが、来るものは拒まずスピリットを携えた今年の僕は、何か配るらしいということ以外をまったく知らぬまま勢いにまかせて快諾してしまった。
結局仕事の内容は住宅情報誌みたいなやつを家々のポストに入れて回る、いわゆるポスティングスタッフというもの。
行く前のイメージとしては、見張りがいるわけじゃないのでマイペースでダラダラと仕事ができ、どうせ集まってくるのは対人関係が苦手なネクラ君みたいなヤツばかりだから気疲れしなくて楽、みたいな感じだった。
初日の勤務地はは埼玉県さいたま市のU区。赤いサッカーチームのあるところだ。
集合場所にはイメージ通りのネクラ君達が集っていた。見た目の印象だけで人を判断するのは僕の悪い癖なので一応それなりに話を振ってみたが、やっぱり僕の見た目の印象のままだった。
そして勤務開始。とりあえず片っ端からポストにチラシを撒いていく。何年か前に郵便局でバイトしたときのような感じだ。でもあの時はチャリンコがあったから多少楽だったが、今回はオール徒歩。意外とシンドイ。
しゃべる相手がいないので若干退屈していた僕だったが、とあるマンションのロビーでピンク色のチラシを配っている同業者に出くわした。一瞬たじろいだが、僕の配っているようなわけのわからない業者のチラシより、明確な意図と目的をもったピンチラのほうがむしろさわやかではある。
オジサンともオジイサンとも言えぬ微妙な年頃のその男性は慣れた手つきでポストに桜色のチラシを落としていく。
「いつからやってるんですか?」
「たぶん兄ちゃん生まれる前からよ。この業界開拓したの俺らだからさ」
パイオニアだ。
彼の目は輝いていた。
まぁそんな素敵な出会いもありつつ、初日は難なく終了。多少の疲労はあれど、仕事を終えた達成感が全身を潤す。
帰りは携帯でマネージャーに連絡し、現在地を伝えれば車で迎えに来てくれるというシステムだった。
待つこと10分、20分。
来ない。
30分、40分・・・。
あ~、寒い。
50分、そして1時間。
陽は完全に堕ちた。寒さとイライラにしのびを切らしてマネージャーに電話した。
するとその女性は一言。
「ごめん忘れてた!!」
嘘でもいいから道が混んでたとか言ってほしかった。怒りも悲しみも通り越して、ここまでくると切なくなる。
そして迎えた2日目の今日。
勤務地はO宮。アルディージャとかいうサッカーチームがあるらしい。
昨日の浦和・・・じゃなくてU区でのポスティングがタラタラやったわりに早く終わったこともあり、今日は完全にナメきっていた。
昼過ぎ。あまりに順調に仕事が進み、このペースでいくとかなり早く終わってしまうと思った僕は、時間調整の為に公園のベンチで一休みすることに。
公園のベンチで横になって大宮・・・じゃなくてO宮の澄んだ青空を見上げる。朝晩は冷え込んでもやっぱりもう春なのだ。
春なのだ。春なのだ。春なのだ。・・・・ZZZ・・・・。
気付くと公園の時計の長針は2周半していた。うららかな春の日差しが裏目に出た形だ。
よだれをぬぐってベンチから跳ね起き、慌ててチラシを配り始める僕。そしてそれを急かすかのように、放置プレイ好きのマネージャーからの電話がひっきりなしに鳴り響く。
「ちょっと今日遅いわよ」
「すいません、すいません」
電話越しにアタマを前後にブンブン振る。それに加え、2日間の歩きっぱなしが足に与えたダメージの産物、特大のマメが靴の中で今にも弾けようとしている。そしてそれをかばうように歩いたために逆サイドにも新たなマメが産声を上げようとしていた。
万事休す。
長くなってしまったのでこの辺でやめるが、チラシ配りというのはこういう仕事だ。これからこのバイトを始めようとする人には今一度の是非の検討をオススメする。また、どうせ配るならピンク色のほうが魅力的であることも併せてオススメしておく。
友人の代打ということで急遽来た今回の話だったが、来るものは拒まずスピリットを携えた今年の僕は、何か配るらしいということ以外をまったく知らぬまま勢いにまかせて快諾してしまった。
結局仕事の内容は住宅情報誌みたいなやつを家々のポストに入れて回る、いわゆるポスティングスタッフというもの。
行く前のイメージとしては、見張りがいるわけじゃないのでマイペースでダラダラと仕事ができ、どうせ集まってくるのは対人関係が苦手なネクラ君みたいなヤツばかりだから気疲れしなくて楽、みたいな感じだった。
初日の勤務地はは埼玉県さいたま市のU区。赤いサッカーチームのあるところだ。
集合場所にはイメージ通りのネクラ君達が集っていた。見た目の印象だけで人を判断するのは僕の悪い癖なので一応それなりに話を振ってみたが、やっぱり僕の見た目の印象のままだった。
そして勤務開始。とりあえず片っ端からポストにチラシを撒いていく。何年か前に郵便局でバイトしたときのような感じだ。でもあの時はチャリンコがあったから多少楽だったが、今回はオール徒歩。意外とシンドイ。
しゃべる相手がいないので若干退屈していた僕だったが、とあるマンションのロビーでピンク色のチラシを配っている同業者に出くわした。一瞬たじろいだが、僕の配っているようなわけのわからない業者のチラシより、明確な意図と目的をもったピンチラのほうがむしろさわやかではある。
オジサンともオジイサンとも言えぬ微妙な年頃のその男性は慣れた手つきでポストに桜色のチラシを落としていく。
「いつからやってるんですか?」
「たぶん兄ちゃん生まれる前からよ。この業界開拓したの俺らだからさ」
パイオニアだ。
彼の目は輝いていた。
まぁそんな素敵な出会いもありつつ、初日は難なく終了。多少の疲労はあれど、仕事を終えた達成感が全身を潤す。
帰りは携帯でマネージャーに連絡し、現在地を伝えれば車で迎えに来てくれるというシステムだった。
待つこと10分、20分。
来ない。
30分、40分・・・。
あ~、寒い。
50分、そして1時間。
陽は完全に堕ちた。寒さとイライラにしのびを切らしてマネージャーに電話した。
するとその女性は一言。
「ごめん忘れてた!!」
嘘でもいいから道が混んでたとか言ってほしかった。怒りも悲しみも通り越して、ここまでくると切なくなる。
そして迎えた2日目の今日。
勤務地はO宮。アルディージャとかいうサッカーチームがあるらしい。
昨日の浦和・・・じゃなくてU区でのポスティングがタラタラやったわりに早く終わったこともあり、今日は完全にナメきっていた。
昼過ぎ。あまりに順調に仕事が進み、このペースでいくとかなり早く終わってしまうと思った僕は、時間調整の為に公園のベンチで一休みすることに。
公園のベンチで横になって大宮・・・じゃなくてO宮の澄んだ青空を見上げる。朝晩は冷え込んでもやっぱりもう春なのだ。
春なのだ。春なのだ。春なのだ。・・・・ZZZ・・・・。
気付くと公園の時計の長針は2周半していた。うららかな春の日差しが裏目に出た形だ。
よだれをぬぐってベンチから跳ね起き、慌ててチラシを配り始める僕。そしてそれを急かすかのように、放置プレイ好きのマネージャーからの電話がひっきりなしに鳴り響く。
「ちょっと今日遅いわよ」
「すいません、すいません」
電話越しにアタマを前後にブンブン振る。それに加え、2日間の歩きっぱなしが足に与えたダメージの産物、特大のマメが靴の中で今にも弾けようとしている。そしてそれをかばうように歩いたために逆サイドにも新たなマメが産声を上げようとしていた。
万事休す。
長くなってしまったのでこの辺でやめるが、チラシ配りというのはこういう仕事だ。これからこのバイトを始めようとする人には今一度の是非の検討をオススメする。また、どうせ配るならピンク色のほうが魅力的であることも併せてオススメしておく。
君も今日からファミリーだ!
大変ですよね、代打って・・・出る身にもなってくださいって感じです!
その節は大変お世話になりましたm(..)m
>(^)()()
プロレス観戦はれっきとした欠席理由です!
>たーちゃん
そっとしといてあげなさい。。。