三連休は晴れているが仕事でどこにも行けず・・・映画チケットを各種もらったので、是枝監督が初めて挑んだサスペンス映画「三度目の殺人」を観にいく・・・日中時間もないので夜中に。北海道の留萌や増毛でロケが行われていたので気にはなっていた。
「三度目の殺人」は、被告人(役所広司)と弁護人(福山雅治)の対決に焦点をあてた心理サスペンス。ふたりの故郷は北海道(役所と福山は長崎県出身だが)設定。映画撮影費用はそんなんにかかっていないと思うが・・・意外に奧の深い映画だった。司法の現場が詳細に至るまでリアルに再現されていた。簡単にいえば「三度目とは・・・」被告が自ら殺す決断「自ら死刑になる」ように仕掛けていって裁判長から死刑宣告を受け三度目に・・・。小生も訴訟事務に少々携わっているので、概ね理解はできたが・・・
気になったセリフ3つ「ただの器」=平凡な空っぽの器に他人の殺意が満たされたのか「訴訟経済」=訴訟法の根底にある理念。訴訟審判に関して裁判所と当事者その他の関係人の労力や時間、経費などの負担をできるだけ節約しようという考え。「司法殺人」=法廷では動かぬ証拠が積み上げられ、双方の主張や解釈が整理され、真実はともかく何らかの判決が導きだされていく。
秋の映画鑑賞・・・さて、次は何を観ようか