おはようございます。 7月19日、20日と岩手県の住田町で開催されたKESEN ROCK FESTIVALに行ってきました。 ついでに、大船渡、陸前高田を回ってきました。
KESEN ROCK FESTIVALはことして6回目?震災後は2012年から4回目の開催です。
住田町や大船渡、陸前高田など「気仙地方」と呼ばれるエリアの若い世代(30代、40代くらい)が集まって、 町おこし、地域おこしのために始めたフェスだそうです。
僕は、震災後はじめて開催された2012年から4年連続できているのですが、その理由は、ひとえに「好きなバンドがたくさんでるから」につきます。
なにせ大好きなパンク系のバンドがこぞってでるわけです。 今年は、横浜代表ASPARAGUSを始め、トシロウ(ブラフマンorOAU)、the Band Apart、HUSKING BEE、Country Yard、FRONTIER BACKYARDなど錚々たるメンツです。
そして、今年は一日目が、妻が愛してやまないストレイテナーがトリを務めるということで、これは見ないわけにはいきません。
で、もう一つこのフェスのいいところは、人がとても近いこと。 開催している人が地元の若い人たちなんですね。
フェス会社とかじゃない。 誰かに頼んでやってもらってるわけじゃない、地域に自分たちで作ったお祭り。開場設営も草取り、ステージ設営んど自分たちでやっている。当然熱量があがってくるわけです。
そしてフードのブースも住田のおばちゃんたちが出してたりするんですね。 おばちゃんたちが「ひっつみ汁」というすいとん汁を提供してたり、大船渡の地元の若い漁師さんが毎年だしてくれてる「吉浜ラーメン」という地元の店ばかり。
地域が一丸となってるお祭り。それがKESEN ROCKでした。 でも、なんか今年は雰囲気が違った。 なんか開場の空気が違う。 一言で言うと、「熱気」が薄れていた。ただのフェス化していってました。 「慣れ」なのかもしれません。
同じやり方で、同じようにやってるんだけど、いたるところに「効率化」や、ここで商売してやろうという外部資本の匂いを感じました。
演者にも「お決まりの」的なネタが出てきてしまって、毎年ASPARAGUSのしのぶさんと、バンアパ アライさんでやるYAH!YAH!YAH!は最高なんですけど、なんかそれに甘えてしまっている感じが、すごく伝わってきてしまって。
でも、もしかしたらかつてKESEN をとりまいていた熱気は、他に移っただけかもしれないなとも思った。
震災復興という熱、ある種のお祭り状態から、だんだんと足元の自分たちが向き合うべき本当の課題に目を向け始めたからなのかもしれません。
やはり4年やっているとそうなってくるんだな。 そういう意味で、会津大の藤井さんの話が頭の中でぐるぐるしてました。
- コミュニティって作るものではなく、エネルギーの流れから浮かび上がってくるものだと思うんです。そしてエネルギーがなくなると消えてしまう。消えてしまうコミュニティなら、無理して続けることもないと思います。ただ、コミュニティが無くなっても "知り合いになったこと" "一緒に何かをつくったこと" は消えません。それらが、新たな対流(熱量)をつくるキッカケになるとも思います。(引用「流れが先で構造が後だとコミュニティは継続される」http://thewave.jp/archives/2443 )
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