矛盾
独裁社会はよくないと云われることがあります。
世なおし倶楽部の哲学「披露聡秘」ではそう簡単に結論が出ません。
民衆が愚かでなければ、みんなが主権者の民主主義社会も成立すると思いますが、
愚かな、民衆「衆愚」に裁く権利を与えると、「リンチ」横行となりそうで心配です。
矛盾解決の一方法として、代議員制度があります。
衆愚を自覚する民衆が、謙虚に判断し、より判断力の正しいと思われる「身近な信頼の置ける人」に
判断、決断をゆだねる方式です。
一般に行われている、選挙はその考え方に準拠して行われていると思われますが、
「選挙制度」のいろいろがあって、実は、その、代議員制度の長所を活かさず、
独裁に都合よくなるような、選挙制度にされているのが実態と思います。
選挙制度に小選挙区、中選挙区、大選挙区、比例代表制などの区別がありますが、
まだ他にもいろいろ考えられます。
人口が多くなれば必然的に代議員制が現実的にはなります。
身近な個人的な個と以外の全体的な判断については、
より判断力の正しい、決断力のある賢い人?に委ねることになります。
いずれにしても(官僚・国会用語では、いずれにしましても)
結局は、時の民衆大衆の「価値観、判断力」に依存することには変わらないのです。
しかし、現実には、その民衆大衆の「習性」を悪用して、
民衆大衆の価値観を一部の者がコントロールして、偏向させているのです。
表向きは民衆大衆の意見、世論ではあっても、その中身は
一部の権力者が、マスメディアなどを利用して創作されているのです。
それであっても、民衆大衆が、その手口、その偏向操作の不正義に気づけばよいのであって、
結局は、やはり民衆大衆の「知能レベル」がとわれることになります。
例えば、原発の設置の善し悪しについての判断ですが、
①原発は何が何でも必要・・・???
②条件付きで、設置必要
③絶対反対
おそらく、大衆民衆の意見は②、③でしょう。
ならば、②の条件とは
①安全ならOK
②危険でも、保証金ががっぽり頂けるなら賛成
③危険でも、世のためなら保証金はいらない!(あっても邪魔ではないが・・)
④原発は何よりも安くつく
⑤原発は自動車や、飛行機より安全
⑥石油石炭天然ガスを燃やすと、地球温暖化で気候異変が頻発し、地球に住めなくなる
⑦原発を作らないと、真夏の冷房が使えなくなる・・・?
⑧原発は独占事業で一部のエリートの財テクになる。一流大学を出て電力会社に就職しましょう。
⑨原発で濃縮したプルトニウムは原爆の原料になるので便利ウシシ。(内緒にしてね)
・・・
反対の理由では
①原子力の研究と、原発実用化は別物で、現在の人類の技術では原発は制御不能で危険。
②化石燃料が地球温暖化の重大原因ではない!はっきし云って違う!御用学者のデータねつ造だ。
③発電方法はいろいろある。原発のコストは、廃棄物、事故のことを考慮すると破綻している。
時間がないのでこの辺まで・・・
要するに、正しい情報が世間に流れていないのです。
騙される大衆を衆愚、とかとか言います。
「民」と言う字は「真実を見えないようにされた人の顔」の象形でした。