絵本読み聞かせ横浜祭

読み聞かせする人、読み聞かせ聞く人、
絵本・読み聞かせにご興味のある方は、是非、お待ちしております。

読み聞かせの現状<行政>:絵本読み聞かせ横浜祭2/2

2017年03月20日 14時43分07秒 | 日記

地方
 次に地方の行政機関における取り組みにはどのようなものがあるのでしょうか?

 地方において各自治体が行っているものとして、
公共図書館が行っている読み聞かせです。
各図書館では赤ちゃんや幼児を対象に
様々な催し物を開催しており、
その中に読み聞かせが入っていることが多く見られます。

 例えば、文京区立図書館では
「はじめのいっぽ」というものを行っています。
これは、 赤ちゃんから3歳児までを対象にして、
絵本や紙芝居などで子どもと保護者が楽しく遊ぶ
 ひとときを用意するものです。
他にも4歳以上の子どもを対象とした
「おはなしかい」なども用意されています。

このように地方レベルでは、
住民に身近な公共図書館
主に読み聞かせを行っていることがわかります。

 さらに、親子の読み聞かせを推進するために
どのような読み聞かせをすればよいのかわからない
保護者や保育園の支援用に読み聞かせの参考になる
本の紹介などを行っている図書館もあります。
  
 例えば、福島県の県立図書館では児童図書研究室が
参考となる図書を“理論編”と“実践編”に分けて紹介しています。
前者は子どもと本との関係や読み聞かせの意義について書かれたものが中心で、
後者は読み聞かせの方法や実践例について詳しく書かれたものです。

このように見ていくと、図書館読み聞かせ
現実の実践
普及支援
の両方の面における取り組みを行うことが可能であることがわかります。

家庭においてだけでなく
保育園などでも読み聞かせの重要性は認識されている一方で
その方法がよく分からない人は多く存在します。
そのような人々への支援はますます重要になっていくでしょう。

 他にも市や町で「ブックスタート」を行っているところもあります。
ブックスタート」とは、
親と子どもが心と言葉を通わせるかけがえのないひと時を
絵本を解して持っていくことを応援する運動です。
これは1992年にイギリスで始まり、
日本では平成12年の「子ども読書年」を機に
全国各地で取り組みが始まりました。
現在では300を超える自治体が実施しているといわれています。
  
 方法としては、まず赤ちゃんが誕生すると、
健康診断のとき絵本を数冊つめたパックを
プレゼントするというものが一般的のようです。

しかし、ただ絵本をプレゼントするだけでなく
当日に実際に読み聞かせの実演をすることによって、
読み聞かせに関心を持ってもらい
その場だけでなく家庭においても行ってもらうことに繋がります。

横浜市鶴見区では、実践されているようです。

<絵本、読み聞かせ、横浜>


読み聞かせの現状<行政>:絵本読み聞かせ横浜祭1/2

2017年03月20日 14時42分35秒 | 日記

Ⅰ.行政における取り組み
中央
 まず国家全体としては
読み聞かせにどのような対応をしているのでしょうか?
  
 文部科学省では、初等中等教育局の幼児教育課
幼児とともに心をはぐくむキャンペーン」というのを行っていました。
これは少子化や核家族化など社会環境が変化する中で、
幼児期に子どもがどのように成長していくのか、
親をはじめとしたまわりの大人は、
どのように子どもにかかわることができるのか、
幼稚園は幼児の成長をどのように助けているのかということについて
事例を紹介したり意見をかわしたりすることによって、
大人社会全体で幼児を育てていくことを目的としていました。

 この事業では国民から寄せられた
体験談や意見を反映してホームページを構成していき、
最終的にはホームページの内容を冊子にまとめて
全国で幼児教育に関わっている人々に
提供する事が狙いとされていました。
実際一部の内容は既に冊子となって配布されたようです。

 ただし、幼児教育の中の一つのテーマとして
触れられている程度であり、
読み聞かせに特化した事業は現在行われていません。

<絵本、読み聞かせ、横浜>