ふしょうなブログ

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待つことを知らない天使達(待ちぼうけについて)

2005年10月28日 22時32分18秒 | 詩の背景
  犬を躾る時の基本が待てであるように待つと言う行為は社会との関わりにとって大切な事だと思います。しかし社会の、技術の進歩は人から待つ行為を奪っていくようです。
貯金が貯まるまで待つ、洗濯物が乾くまで待つ、願いが叶うまで待つ、そして、この詩で書いたように恋人を待つ。待つ事は不安ですし、イライラする事も確かです、ですから待たなくてすむことは確かに大変便利ですし、余計な事に気を使わずにすみます。しかし、そんな便利さと引き換えに待たくなった人の心から辛抱する、我慢する気持ちは失われたようです。それに、消費社会においては人々に余計な我慢をされては困ります。買い控えにつながるような風潮は取り除きたいのが企業の本音です。そんな社会の思惑により待つ心を奪われた日本人は何処へ行くのでしょうか

  特に最近の切れる小学生も待たなくなった(待てなくなった)時代の落し子のようです。先生の話が終わるまで待てない、授業の終わりを待てない、これは総て今の世の中の縮図なのです。近頃流行りのスローライフも、どうやら待つプロセスを楽しむようですし、少子高齢化を突き進む、これからの日本、不便でも回り道をしてみる。時間を惜しまずに待ってみる事が必要となるのかなと考えます。


待ちぼうけ(現代詩フォーラム)
URL:http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=53145
  

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