冬桃ブログ

海苔づくりで海を感じた日

 母の成年後見人関連の書類を
ようやく揃えた。
 来週、家庭裁判所の予約もとれた。
 税金の申告書も書いた。
 疲れる作業だった。(まだ本番はこれからだけど)

 気がつけば、もくれんは花盛り。



 そんな一日、早起きして金沢区にある
金沢小学校へ出かけた。
 今日は「ともに浜をつくる会」が
小学五年生の生徒達に「海苔づくり体験」
の授業をする日。
 私も参加して、ささやかにお手伝い。

 京急とシーサイドラインを乗り継いで
午前八時に学校へ到着。
 会の人達はもう準備に余念がない。



 収穫した海苔を、包丁で細かく刻む。



 海が埋立でなくなる前、本牧も金沢も
漁業が盛んだった。
 冬場は海苔づくり、あとの季節は
船を出して漁。
 だからこの季節は、まだあたりが薄暗い
うちから、どこの家にも海苔を刻む
トントントンッというリズミカルな音が
満ちていたという。

 いにしえの、海苔干し風景



 よく刻んで練ったような状態になった
海苔を、枠に流し込み、すのこに張る。



 「ともに浜をつくる会」の理事長、
石田猛さんに教わり、私もやってみた。
 なかなか難しい。
 枠の中に海苔を均等に流し込むには
やはり経験が必要なのだ。
 流し込みがヘタででこぼこになったり
縮みができたりした海苔は「おかめ」(不細工)
と呼ばれ、売り物にならなかったそうだ。



 さて、五年生達が集まって来た。



 子ども達も大きな包丁を持って
まずは海苔を刻む。



 刻んだ海苔をバケツから掬い取り、
型に流し込む。
 難しいけど大人気!



 おお、すのこに張れた!



 これを一枚ずつ、枠に張る。



 うしろから見ると、こう。



 朝は曇っていて霧も出ていたが
だんだん晴れてきた。
 午後になれば海苔が乾いてきて
チリチリという小さな音が聞こえるはず。
 子ども達は後片付けもきちんとやってくれた。

 きれいな女性が近づいてきて
「山崎洋子さんですよね?」
 なんと、この学校の校長先生だった。
「この本、つい先日、子ども達に
読み聞かせしたばかりんんですよ」
 私が「海をつくる会」の人達と
一緒につくった絵本、「アマモの森は
なぜ消えた」が、この学校にあったのだ。
 嬉しいサプライズ!



 お昼は、子ども達と同じ給食をいただく。
 今日のこんだてはビビンバ。
 御飯には雑穀を混ぜてある。
 おいしくてボリュームも充分。



 給食のあと、私は次の用事があるので
先に失礼したが、子ども達は午後から、
乾いた海苔を剥がす作業をしたはず。
 そして、自分達の作った海苔を、
おいしくいただいたことだろう。
 横浜で、唯一、自然海岸の残る金沢区。
 子供の頃から、海の恵みを意識して
育ってほしいと願う。


 山下公園ができる前の
潮干狩り風景。


 

 

 

 

 



 

 
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