『 書く力 』
武田 双雲 著
車を運転中ラジオを聞いていたら、茂木健一郎氏と書家の武田双雲さんが対談していました。その時の双雲さんのお話がとても面白かったのでさっそく読んでみました。
僕は頑張らない生き方を選択してきました。「頑張る」とか「努力する」のはどうしても苦手です。
どちらも「ないもの」に目を向けて、それを手に入れるために今を犠牲にする行為。それより僕は、毎日楽しいなぁと思いながら、ただ感謝の気持ちに満たされていたい。そのための努力なら、喜んでします。
自分が恵まれていることに日々感謝していたら、「もっと、もっと」はあり得ない。僕はまったくハングリーではないのです。いつもお腹いっぱいに満たされていると堂々と言えます。もちろん若い頃は思い悩んだこともありましたが、だんだん、今の武田双雲スタイルに近づいてきました。
ないものねだりで生きている人には、僕のような生き方は刺激がないというか、退屈で、つまらないように見えるかもしれません。でも、僕は瞬間瞬間が幸せです。確かに刺激はないけれど、心はいつも満たされている。それこそ、道を歩いているだけでありがたいのです。
「あのガードレールが、何人もの人の命を守ってきたんだなあ」時に歩いているだけで涙が出ることがあります。何を見ても、何か恩返しがしたくなります。
また「欲望がない」というと「貧しさ」につながるイメージが日本人にはあるのかもしれません。
貧しさは怖い、だから仕事も休めず残業続き。「ないものねだり」で戦っている人は、そうやって頑張り続けて消耗しています。せっかく休日なのにグッタリなんてことはありませんか。
僕はというと、頑張らない、ポジティブな風に吹かれて雲のように流れているだけ。だからいつでも元気いっぱいです。仕事に向かうモチベーションも高く安定している。そこに嫌なことはないですから。
ひたすら努力、競争、成長、未来志向で社会的に大成功を収めている人を見ても、うらやましいとも何とも思いません。嫉妬や焦りも感じません。確かに頑張っている人は格好いい。頑張って結果を出している人は社会を豊かにしてくれます。本心からそう思います。尊敬する友だちもくさんいます。
でも、僕はその道を選ばない。
僕が言いたいのは、みんながみんな、そんな一流アスリートみたいな生き方を選ぶ必要はない、ということです。
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僕らの苦しさは受験生の苦しさです。大人になっても受験が続いている。
目標を達成できればそれもいい、とは僕は思いません。 なぜなら、目標を達成しても心が満たされることはないからです「達成感」の後には必ず虚しさがやってくる。達成した時点が感情のピークとなり、「それ以外」がガクンと落ちてしまう。達成感のなかだけに幸せを追い求めるのは、すごく危険な思想です。僕は満たされた毎日のほうを、大事にしたい。
さらに双雲さんはこんなことも言っています。
「~してくれない」は、感謝する習慣をどこかに置き忘れた人の言葉。「ないものねだり」ばかりしている人の言葉だと。
なんだか、ズシンと響きますね。
ラジオ放送で双雲さんがお話した内容をユ-チュ-ブでUPされていましたので興味ある方はどうぞ聞いてくださいな。
最後まで読んでくださって ありがとう
つながっているすべての人に ありがとう