goo blog サービス終了のお知らせ 

じゃっくり

日常をひたすら記すブログ

吃音(どもり)のまとめ

2009年03月07日 | 雑記
一、吃音(どもり)のまとめ

 昨日、夜8時からNHK教育で吃音(どもり)をテーマにして放送されてましたね。いい機会なので、吃音(どもり)について自分が思っていることを書いてみようと思います。

1、吃音の明確な治療法は確立されてない。

 治療という言葉を使うこと自体、吃音を病気と認識している証拠ですよね。でもおそらく、ほとんどの吃音者は吃音を病気と思っているような気がします。病気じゃなくても、症状とか。言語障害という「障害」の範ちゅうに含める人も少なくないでしょう。
 明確な治療法はないです。脳がどうにかなってるって説が信ぴょう性があるとか聞いたことがありますけど。

2、治したい人と受け入れる人に二分化

 吃音は治るんだ、とあれこれ手をだしている人と、吃音は治らないのだから受け入れて生活していこうという人の、大きく分けて二つのパターンに分けられると思います。
 前者の方がまだはるかに多いと思われます。

3、隠してしまう

 吃音者は自分の吃音を隠してしまいがちです。どもることを恥ずかしいことだと思っているからでしょう。僕も隠しているといっても過言じゃありません。文字としては自分は吃音者であるということをまわりに言っていますが、口ではほとんどいっていません。耳が聞こえない、聞こえにくい人はわりとすんなり他の人にそのことを告げることができると思います。でも吃音は言いにくいです。

4、吃音と仕事

 しゃべらざるをえない仕事についている人は吃音で苦労している人も多いでしょう。特に電話。電話は声が重要な要素になってきますので、そこで「あああ……」とか連発したり、無言のままどもっていたりすると相手から不審がられる恐れもあります(というか、たぶん初めての人には不審がられます)。事務職などは電話がないと仕事がやってられないので、電話の音がなるだけで恐怖を覚える人も少なからずいらっしゃるでしょう。僕もたまに日直業務があるのですが、その日一日は恐怖の二文字に支配されています。
 実際に対面して会話をする場面でも、電話まではいきませんが、困難を覚えることが多いでしょう。吃音者はときに表情をゆがめて声をだそうとします。顔をしかめたり、あごが変形したり、目が大きくなったり、身振り手振りが大げさになったり。僕の場合は、顔をしかめたり、目が大きくなることがあります。前にあった吃音者は目をむき出しにして、上半身を大げさに前後しながら必死の形相で声を発していました。一言いうだけでものすごく労力を使っていたことだと思います。
 仕事をする上で挨拶や受け答えというのは大事なことの一つだと思われますが、ほとんどの吃音者は母音が苦手です。しかし、それらには母音が多く含まれます。「おはようございます」「お疲れ様でした」「お先に失礼します」「ありがとうございます」。僕の場合は「お先~」が大変言いにくく、仕事上では使わないことにしています。「失礼します」もあまりいえないので、業務を終えていざ帰るときになんと同僚に挨拶をしたらいいか毎回のように悩みます。「お疲れ様でした」などといっていますが、まだ職場にいる同僚に向けて言う言葉じゃないような気がします。
 
5、吃音と生活

 生活をする上でもやはりどこかで悩みが生じます。散髪をするときの予約の電話とか。二ヶ月に一度ほど髪をきってましたが、毎回電話をするのに苦手意識がありました。でもこの前同級生が経営している美容院にいくことになり、それも解消されました。知り合いの女性はご主人にかわりに電話をしてもらったりしていたようです。
 家の中のものが壊れたときも困ります。修理をしてもらうためにどこそこに電話をしなくてはいけません。生活をする上でもやはり電話というのが大きいのかもしれません。
 でも、このごろはメールも普及してきて、いろいろと吃音者にとったら過ごしやすくなってきたと思われます。パソコンで分からないことがあっても検索したりして解決する場合が多いです。チケットなどもネットで買うことができます。ホテルなどに泊るときも事前にネットで申し込んでおけば楽になります。
 人間関係においてはどうでしょうか。吃音者にとったらやはり便利になってきたといえるのではないでしょうか。ケータイのメールの爆発的な普及が手助けになっていると思います。電話よりメールで交流したいという人が多く、電話が苦手な吃音者にとったら関係作りの重要なツールといえます。そういう僕もはじめて会う人とはまず、メールから入ることが多いです。メールでどういう人物かをあらかじめ相手に伝えておいて、相手の情報もメールで得ておく。何回かやり取りを重ねて実際に会う、というのを何度も体験してきました。
 それでも話さないというのは得策ではないような気がします。どもるのがいやなために、話をしなくなる。やっぱりコミュニケーションの基本は面と向かっての声の対話ではないでしょうか。それを基本に置きつつ、他の代替を考えるのがいいのではと思います。やっぱりどもりつつ他者と話すことになりますが、話すこと、伝えることが大事なのであって、どもることは小さいことであると認識するべきです。

 ちょっと脱線したようですが、ふつふつと考えが湧き出てきたので書いてみました。

最新の画像もっと見る

1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (吃音女子)
2009-05-14 11:54:38
初コメ失礼します☆

吃音とかどもりを検索していて
こちらへきました。
せっかくなのでコメしていきますね☆
返信する