千夜一夜物語

「千夜一夜物語」
監督：山本暎一
製作総指揮：手塚治虫
声：青島幸男
　　岸田今日子

　『アニメラマ』というのをご存知ですか？　昭和40年代に虫プロ（手塚治虫のプロダクション）が手掛けた、大人のためのアニメーション（＋ドラマで『アニメラマ』）。コレ、ちっちゃい頃TVで見た記憶があるんですよ。その時は、あまりの『いやらしさ』にビックリだったんですが、大人のアニメだったことを考えれば、なるほどね、なのです。
　オープニングは、結構キテます！　初期の「ルパン3世」のような、今聞くとカッコイイ曲（歌ってるのは同じ人らしい）と、実験的なモノクロ映像は、かなりのインパクト。しかも、30年以上前の映像ですが、さすがはDVD。とってもキレイに補正されてます。（んが、声までは直せなかったようで、音声はかなり悪かった。）
　で、子どもの頃『いやらしい』と感じた内容ですが、大人になった今見ても、十分イヤラシかったです（笑）。友達とは絶対見れないなぁ。当時の予告編が特典映像で付いてたんですが、その中のナレーションでは「絶妙なお色気シーン」と言っていた。（『お色気』って久々聞いたよ…）
　その『お色気シーン』を口で説明するのはハバカれるので、百聞は一見にしかず、ぜひ見てください。けっこう内容もオモシロイし、意外とオススメ。ちなみにこの『アニメラマ』、この後「クレオパトラ」「哀しみのベラドンナ」と3本作ったところで虫プロが倒産してしまい、打ち切りになってます。(手塚治虫はいろんな意味でスゴイ。☆☆☆☆☆☆）