フリーランス的発想のススメ

~フリー満喫講座~

夏至

2005年09月26日 | アジア映画
「夏至」
監督:トラン・アン・ユン
主演:トラン・ヌー・イエン・ケー
   グエン・ニュー・クイン
 
 ずいぶん涼しくなり、とても気持ちがいい。久々にゆるやかな日曜日を過ごせたし、幸せだなぁとシミジミ思う。(いつまで続くか分からないが…)日曜日は近所の友達と散歩に出かける予定だったが、お互いの都合で次回に持ち越し。1日空いたので、の~んびり家で過ごした。窓を開けると静かに風が入ってくる。こんな気分のいい日に見るには、ホントにいい映画「夏至」でした。
 とにかく、『美しい!』の一言。どうやったらこんな色が出せるんだろう?ワンカットワンカットが、絵の様な美しさ。細部まで計算しつくされた配色。原色どうしがぶつかり合っているのに品がいい。雨の日に恋人に会いに行くイエン・ケーの服装は、タータンチェックのレインコートに花柄(フリル付き)の傘。レインコートの下は、鮮やかなピンクのロングスカートという、フツーに考えればとんでもない組み合わせなのに、コレが絶妙にカワイイ!(とはいえ、マネはできない)
 秀逸だと思ったのは、白木の壁の部屋で、ゆっくりと扇子をゆらす女性のカット。オフホワイトのブラウスに鮮やかなグリーンのスカートという出で立ちが、品のいい部屋とマッチし、濃い紫の扇子だけがゆっくりと動いている。もう「ベトナムに住んで、こんな生活がしたい!」と思いましたね。
 ストーリーは3姉妹の話でなかなかおもしろいのですが、私は同じトラン・アン・ユン監督&イエン・ケー主演の「青いパパイヤの香り」の方が、物語り的には好き。こちらはとにかく料理が美しい!こんなに食べ物が美しい映画は、他に類を見ない。(「夏至」に出てくる料理も美しいけど)
 原題は「A la verticale de l'ete」という字面で分かるように、フランスとベトナムの合作で、監督はベトナム系フランス人。特典映像のメイキングを見ても、スタッフとしてフランス人が多数関わっていました。ベトナムはフランスの占領国だったことを考えると、一番ヨーロッパに近いアジアなのかもね、と思う。行ったことないけど。(見る時は絶対DVDで!☆☆☆☆☆☆☆)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿