この辺りは、「比企谷(ひきがやつ)」と呼ばれるように
比企一族にゆかりのあるところです。
「長興山妙本寺」
日蓮宗のお寺
創建: 1274(文応11)年
開山: 日蓮上人
開基: 比企大学三郎能本
本尊: 十界大曼荼羅
解説板によると;
此処には、源頼朝の重臣比企能員(よしかず)らの屋敷がありました。
能員の妻は2代将軍頼家公の乳母、頼家公の妻 若狭局は能員の娘、
というように、比企一族は源家と深い繋がりを保持していました。
しかし頼家公の後継者争いの際、比企一族の勢力拡大を恐れた
北条時政らの軍勢によって、一族は滅ぼされました。(比企の乱)
逃れていた能員の末子 三郎能本(よしもと)が日蓮上人に帰依し、
一族の屋敷跡に供養の法華堂を建立したのが当寺の始まりです。
総門を入ると杉の巨木が建ち並び、森の中に
分け入るような、深い緑の参道が続きます。
正面の「二天門」は、只今改修中で覆いの中。
その奥に、堂々たる大屋根の「祖師堂」
たくさんの精緻な木彫で飾られています。
祖師堂右手の山際に、「比企一族墓所」
「一幡君袖塚」
母 若狭局と共に焼死した小御所山で見つかった
着物の袖を納めた廟所となっています。
祖師像
左手奥には 若狭局を祀った「蛇苦止堂」や、頼家公息女で
4代将軍藤原頼経公の妻 竹御所のお墓があります。
比企氏の無念を懐に秘めているような、静かな‘森のお寺’です。
雑音がなく、聞こえるのは鳥の声ぐらいでしょう?
花のお寺とはまた違った、聖域らしい雰囲気のお寺です。
頼経婦人のお墓の方まで行ってみましたが、静か過ぎて・・・(笑)
急に黒い雲が多くなったりした時も急ぎ足になりますね。
今日も午後に雨が降るという予報だったせいか、散歩している人に出会うことが少なく、カメラも気にせずにすみました。
ガクアジサイや、アカメガシワのそばにも誰もいなかったので、思いっきり接写。明日、アップします。
子供の頃は近所のお寺の境内や墓場で、平気で遊んでいたんですけどねぇ(笑)
アカメガシワ、しげしげと見たことはなかったけれど、よく見るとホントに
おもしろいですね~ kikyoさんの目が輝いているのが見えるようです☆