スニーカー履いて

‘猫’も歩けば・・・今日はどんな出会いが?

旧東海道・大磯宿へ

2012-04-07 | 旧東海道


その名も美しい「花水橋」を渡り、R1を進んで行くと
「高来神社入口」交差点の右手に、鳥居に続く参道があります。


高来(たかく)神社

     祭神:
神皇産霊尊(かんみむすびのみこと
                  天津彦穂邇々伎尊(あまつひこほのににぎのみこと)
応神天皇  神功皇后

中世の戦乱により記録が焼失して創祀の詳細は不明ですが、717(養老元)年
行基上人がこの地を訪れて、山頂に「高来寺」を創建したのに始まるともいわれ、
鎌倉時代には、源頼朝が政子の安産を祈願し神馬を奉納したと伝えられています。

江戸時代までは「高麗寺」に属し、明治元年の神仏分離で「高麗神社」となり
1897(明治30)年 「高来神社」と改称したようです。

      




「高来神社」に隣接するお寺は、

慶覚院

  創建: 1613(慶長18)年
本尊: 千手観音菩薩像
「高麗寺」の末寺で、高麗寺が廃寺となった際に寺物が移されたとか。

「木造 地蔵菩薩像」  

もと高麗寺地蔵堂の本尊で、像高 145cm。
寄木造 玉眼嵌入 県指定重要文化財
面部内に1278(健治4)年造像時の墨書銘が残されており、
鎌倉後期における鎌倉仏師の制作と考えられています。


「木造 仁王像」2体

これも高麗寺の遺産で、江戸初期の制作といわれます。 
町指定有形文化財で、現在は市郷土資料館に展示。




R1に戻って進んで行くと、両側には樹木に囲まれた
住宅が並んでいて、どこか旧街道の雰囲気☆



左手の住宅のすぐ前に

化粧井戸
      
鎌倉時代には、この「化粧坂」辺りが大磯の中心であったといわれます。
仇討で有名な曽我十郎の恋人 虎御前もこの近くに住み、この水で化粧をした
とか。 格子の蓋がしてあり、中を覗いてみましたがよく見えませんでした・・



道に面して草花が植えられ、所々に歴史のありそうな大木もあり
住民の方たちに愛され保護されているのを感じます。
      


「大磯八景 化粧坂之夜雨」碑

「雨の夜は 静けかりけり 化粧坂 松の雫の 音ばかりして  敬之」
大磯小学校第2代校長 朝倉敬之氏の筆とか。 

明治の頃 各地で土地の名所を「〇〇八景」とすることが流行し、
ここ大磯でも、名所の八景を選んで絵葉書を出版したそうです。
1923(大正12)年には、各所にその記念碑が建立されました。

現在「小淘綾(こゆるぎ)の晴嵐」を除く、7基が残っているとか。
「高麗寺の晩鐘」 「花水橋の夕照」 「化粧坂の夜雨」 「唐ヶ原の落雁」
「鴫立沢の秋月」 「照ヶ崎の帰帆」 「富士山の暮雪」




JR東海道線の線路をくぐる「竹縄架道橋」を抜けると
旧街道の面影を一層色濃く残す松並木が続いています。




大磯宿 江戸見附」跡






さて、ここからいよいよ「大磯宿」に入ります。
次回は、JR東海道線「大磯」駅からスタートすることにしましょう~☆


26,822歩



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