彼から夕方電話があった。
なんだかとても長い時間話していたような気がした。
私:「どうして急に連絡を取ろうと思ったの?」
彼:「まだ一人でいるのなら、もう一度やり直したい。やっぱり色々考えたけど君以上の人はいないと思ったんだ」
私:「…」
彼の声を聞いたら、傷口が開いて、また血が流れ出したようなそんな気がした。塩まで塗りこまれたような気分だった。
声を聞いただけで吐きそうだった。
同時に彼と別れて初めてたくさんの涙があふれて止まらなくなった。
今日、実は体調があまり優れないのだと最初に彼に話した。
しかし、あまりそのことについて触れようとせず、あまり心配する様子を見せなかった。
一方的に会いたいとかこれからは病気のことも出来るだけ理解するように努力するとかこれからはメールしたり電話したりしてもよいかと自分の言いたいことだけを話し続けたのがこの答えを出した一番の理由だった。
少しでも私の身体を気遣う言葉を彼が口にしていたら、私は彼の元へ戻っていただろう。その行為そのものが彼の自分本位さを私に再度確認させるのには十分すぎる事象だった。
やっぱり彼は昔の元気だった頃の私をどこかで求めていて、現在の私を直視してはいなかった。
人間はいつでも健康であるとは限らない。
結婚式で
「病める時も健やかなる時も汝変わらず○○を敬い愛することを誓うか?」
という言葉で誓いを立てるのにはちゃんと意味があるのだと私は思う。
私は病気をして色々な人間模様を見てきた。
病気というのは時に家族をばらばらにし、恋人たちを引き裂くのに十分な理由を与えることがある。
そんな家族や恋人たちを何組も見てきた。
心の病は風邪や骨折とは訳が違う。
下手をすれば一生関わらなければならない病気…。
本人の治そうという努力ももちろん必要だが、それよりももっと重要なのは関わりあう周りの人間の忍耐と惜しみない愛情だったりする。私がここまで元気になれたのは私の家族と友人たちの忍耐と惜しみない私に対する愛情の積み重ねの結果なのだ。
それに私はまた再び彼に捨てられるのが怖かった。
彼の隣には元気で快活な女性がいた方がきっとこれから先、彼はよりよい人生を歩んでいける。
せめて自分が幸せにはなれなくても愛した人には幸せでいて欲しいと思うのは偽善だろうか。
これで良かったと思える答えはたぶんない。
どちらを選んでも私にとっては棘の道であることに変わりはない。
彼のところへ戻る道を選べば、またいつ裏切られるのかおどおどしてしまう。
戻らない道を選べば、きっとまた誰かと出会っても毎日毎日不安な日々を過ごすことになる。
「君を幸せにする自信がない」
そう言って私の元からまた去ってしまうのではないかと。
これからまたゆっくり彼との想い出を新しく穴を掘りなおして埋めよう。
今日はたくさん泣いたから、私はきっと今度は恋のお墓を完成させることが出来るだろう。
新しい恋はもう出来ないかもしれないけれど、これからはまっすぐ前を向いて歩くことだけは出来るだろう。
なんだかとても長い時間話していたような気がした。
私:「どうして急に連絡を取ろうと思ったの?」
彼:「まだ一人でいるのなら、もう一度やり直したい。やっぱり色々考えたけど君以上の人はいないと思ったんだ」
私:「…」
彼の声を聞いたら、傷口が開いて、また血が流れ出したようなそんな気がした。塩まで塗りこまれたような気分だった。
声を聞いただけで吐きそうだった。
同時に彼と別れて初めてたくさんの涙があふれて止まらなくなった。
今日、実は体調があまり優れないのだと最初に彼に話した。
しかし、あまりそのことについて触れようとせず、あまり心配する様子を見せなかった。
一方的に会いたいとかこれからは病気のことも出来るだけ理解するように努力するとかこれからはメールしたり電話したりしてもよいかと自分の言いたいことだけを話し続けたのがこの答えを出した一番の理由だった。
少しでも私の身体を気遣う言葉を彼が口にしていたら、私は彼の元へ戻っていただろう。その行為そのものが彼の自分本位さを私に再度確認させるのには十分すぎる事象だった。
やっぱり彼は昔の元気だった頃の私をどこかで求めていて、現在の私を直視してはいなかった。
人間はいつでも健康であるとは限らない。
結婚式で
「病める時も健やかなる時も汝変わらず○○を敬い愛することを誓うか?」
という言葉で誓いを立てるのにはちゃんと意味があるのだと私は思う。
私は病気をして色々な人間模様を見てきた。
病気というのは時に家族をばらばらにし、恋人たちを引き裂くのに十分な理由を与えることがある。
そんな家族や恋人たちを何組も見てきた。
心の病は風邪や骨折とは訳が違う。
下手をすれば一生関わらなければならない病気…。
本人の治そうという努力ももちろん必要だが、それよりももっと重要なのは関わりあう周りの人間の忍耐と惜しみない愛情だったりする。私がここまで元気になれたのは私の家族と友人たちの忍耐と惜しみない私に対する愛情の積み重ねの結果なのだ。
それに私はまた再び彼に捨てられるのが怖かった。
彼の隣には元気で快活な女性がいた方がきっとこれから先、彼はよりよい人生を歩んでいける。
せめて自分が幸せにはなれなくても愛した人には幸せでいて欲しいと思うのは偽善だろうか。
これで良かったと思える答えはたぶんない。
どちらを選んでも私にとっては棘の道であることに変わりはない。
彼のところへ戻る道を選べば、またいつ裏切られるのかおどおどしてしまう。
戻らない道を選べば、きっとまた誰かと出会っても毎日毎日不安な日々を過ごすことになる。
「君を幸せにする自信がない」
そう言って私の元からまた去ってしまうのではないかと。
これからまたゆっくり彼との想い出を新しく穴を掘りなおして埋めよう。
今日はたくさん泣いたから、私はきっと今度は恋のお墓を完成させることが出来るだろう。
新しい恋はもう出来ないかもしれないけれど、これからはまっすぐ前を向いて歩くことだけは出来るだろう。
男の方が過去を引きずると思います。
付き合っていたのに別れて、2年ぐらい引きずったことがあります。
もう、二度と恋なんてしない!と誓いました。
自分が傷つくのが怖かったからです。
ワイフと知り合うまでは、うまく行かないことがあると、過去を思い出して昔の彼女に連絡したいという衝動に駆られることがありました。
でも、それは本心ではなく、自分を認めてもらう人が欲しかっただけです。
自分よがりな感情だったと今では思っています。
相手のことを考えずに、自分のことばかり考えてた自分がいました。
でも、今のワイフに出会って、別れたことに感謝しました。
別れたからワイフと巡り合えたんだって...
yauo-i様、苦しいと思います。
でも、どん底まで行ったら、歩き始めて下さい。
応援しています。
朝一番で,この記事を読みました。
みなさんのように,気の利いたコメントはできないし,うまい励ましもできないけれど,一言だけ。
> 新しい恋はもう出来ないかもしれないけれど、…
私は彼女と6年付き合っていますが,彼女もyauo-iさんと同じで「心が風邪をひいて」いました。健康のことでは,いろいろありましたけど,やはり一番大切な◎です,彼女。
付き合いはじめの頃,「もう恋愛とかしたくないから…」と言ってました。彼女は理由を話しませんし,私も聞きません。私も当時かなり傷ついていたので,お互い2人でもたれ合い,癒し合って,今に至ります。
あまり強い決意をせずに,(難しいですけど)自然体でいられるといいな。そのうち,一緒に雨音を聞いてくれる人がyauo-iさんのトナリに座っているかもしれないね。
なによりお体,お大事に…
昨日はお疲れ様でした。
> 新しい恋はもう出来ないかもしれないけれど
そんなことない。きっといい恋が出来るよ。
そう、遠くないうちにね。
未来は誰にもわかりません。
でもまっすぐ前を向いて歩いていけるようになれば、絶対絶対、新しい人生が拓けて、絶対絶対、yauo-iさんのことをちゃんと見て理解してくれる人に出会えるよ。
まだ結論を出していない私がこんなこと言うのはおかしいけど、私はそう信じている。
何年もかかったけれど、
もう症状は出なくなりました。
今の苦しみは一生続くものではないのだと
思います。
ゆっくりと歩んでいただけたらと思います。
そして、それに浸ってしまうのも。
同じ男として、男って、本当に申し訳ないと謝りたい。
『あなたがゆるせるかどうか』が、カギと、
『こだわりなくきけるかどうか』と、
書いた通りの事になってしまいましたね。
そしていつも男って、だらしないんだよなあ。
幸せにしてあげられないくせに。
少しでもいいから、何か、食べて下さいね。
身体の事が心配です。
どれ一つも、病気も、痛みも、
これからもずっとつきあう身体なので。
時間をかけて身体が覚え、飲み込んだもの。
僕達のスポンジは、嬉しい事を吸い込む時は、
すごく早く飲み込むのに、
悲しみはなかなか吸い込まずに、その表面を行ったり来たり。
そのくせ吸い込むと、吐き出してくれないんです。
嬉しくて笑った分と同じ量を、涙で支払うのかな。
それだけ大切な相手との、時間だったんですよね。
今のうちにたくさん泣いて、
一緒に過ごした時間と同じ量を流し込んで、
ようやく置き去りにする事ができるのですよね。
あなたはとても勇気があって聡明な人なんですね。
多くの人は、今だけの安全を取ってしまう。
痛みを拭き取るものを、選んでしまう。
それだって大事な事です。
それでもあなたは、ちゃんと一人で受け止めるのですね。
一番いい選択だけど、今はすごくイタイでしょ。
頑張り過ぎないで。
周りに迷惑かけるのも、悪い事ではないですよ。
そして、たくさんのひとが、
あなたの幸せを願う事を、
いつか、思い出して下さい。
明日からは、いい事から始まる毎日ですよ。
少しでも、何か食べて下さい。
毎日に、穏やかな光が打ち寄せて、
あなたを満たしてくれる事を、祈ります。
コメント寄せてくださってありがとうございます。
>男の方が過去を引きずると思います。
そうですね。そうなのかもしれません。
男の人のほうが過去を引きずる人が多いのかもしれません。私もそういう人を何人も知っています。
>でも、今のワイフに出会って、
>別れたことに感謝しました。
>別れたからワイフと巡り合えたんだって...
私も大学生の頃、
「君を待たせておく自信がない」
と言われて別れを告げられた日からしばらく引きずっていました。
それから恋のお墓を作った彼と出会って、私は別れたからこの人に巡り会えたと私も感謝したのを覚えています。
この人を大切にしようと、この人と幸せになりたいといつも願っていました。大事に大事に付き合ってきた彼でした。一生で一人の大切な人に巡り会ったそんな幻を見ました。
>yauo-i様、苦しいと思います。
>でも、どん底まで行ったら、
>歩き始めて下さい。
>応援しています。
ありがとうございます。
私の中でくすぶっていた彼への想いはやっともう過去のことだったと認識することが出来ました。だから今度はちゃんと彼の想い出を埋めることができると思います。もう飛び出してくることはないでしょう。
ちゃんと歩き出せると思います。
コメント寄せてくださってありがとうございます。
>あまり強い決意をせずに,(難しいですけど)
>自然体でいられるといいな。
>そのうち,一緒に雨音を聞いてくれる人が
>yauo-iさんのトナリに座っているかもしれないね。
そうですね。また自然に私の過去も未来も現在も愛してくれる誰かと出会うかもしれないし。私の方が頑なな心を持たなければ。分かっているんです…。頭の中では。でも気持ちがそれについてくるかこないかといわれるとなかなか難しいですね。
いつか心の中の氷が溶けてくる日がくるかもしれません。小ト短調さんの◎さんもきっと小ト短調さんが心の氷を溶かしてくださったからもう恋愛はしたくないと思った心が変わっていったんでしょう。◎さんのことをこれからも大切にしてあげてくださいね。お2人の幸せを私は願っています。
コメント寄せてくださってありがとうございます。
夜中に泣きながら記事をあげて、泣き疲れて久しぶりにぐっすり眠ったら目が腫れすぎてパッチリ二重の目が一重になってました…。おばけみたいです。鏡の中の自分がちょっと怖いです…。
>そんなことない。きっといい恋が出来るよ。
>そう、遠くないうちにね。
そうだといいですが…。
はっしゅさんありがとう。
はっしゅさんもまたそう遠くないうちにいい恋と出会えますように私も願っています。
コメントを寄せてくださってありがとうございます。
私はお墓を作ってしまいました。
jun_creamyさんはjun_creamyさんの納得できる答えをゆっくり探していただきたいと私は思います。後悔のないように。ゆっくり探してくださいね。
ちょっと寝て、今日も変わらぬ青い空を洗濯物を干しながら眺めていました。
未来は誰にも分からない。変わるものもあれば変わらずにそこにあるものもある。
人の気持ちも一緒のような気がしています。時が流れても私のことを大切に思ってくれる私の周りのすべての人を大切にしてこれから生きていこうと思います。私にとってそれが一番今は大事だと思います。