参議院選について。

第一線で、戦わせていただきました。

しかし、厳しい批判をいただくことが多かった選挙でした。

民主党としていろいろ敗因はあると思いますが、民意に鈍感であったことが最大の理由ではないかと感じています。

特に今回、昨年の総選挙のマニフェストの総括がきちんと伝えられなかったこと、それなのに消費税の議論が先走りしたように伝えてしまったこと。

約束したことに頬かむりをして、不都合は増税で穴埋めするのかと受け取られてしまった部分が大きいのではないでしょうか。

今回の選挙結果を、真摯に受け止めなければなりません。

ムダ削減は民主党の一丁目一番地です。これからもムダ削減の手を緩めることは許されません。現在の国の財政状況に鑑みても、今後の少子高齢化の一層の進行による社会構造の変化に鑑みても、それは明らかです。

しかし、政権を担って、ムダ削減で、これからの少子高齢化社会の財源を生み出すことに限界があることも分かってきた。

だから、総選挙のマニフェストはできることとできないことの総括をきちんとして、できない政策については真摯に説明を尽くすこと。

そして、そのうえでこれから国民が安心できる社会を設計をするため、消費税を含めた議論を始めること。

ここから、始めるしかないのではないでしょうか？

選挙というものは、恐ろしく正確なものです。

民意は選挙を通じて、正確に、正しいこと、間違っていることを嗅ぎあてます。

この嗅覚を侮ったとき、崩壊が始まります。

選挙結果を、腹の底から真摯に受け止めること、これしかありません。

選挙に落ちた大臣を、留任させるあたりから、また、間違い始めているのではないか？

民意に鈍感であることの恐ろしさを忘れてはいけないと思います。