食べて、笑って、旅をして

ニュージーランドにいたときに書き初め、いまではテーマはいろいろ。旅、グルメ、高知、鳥、ダイエット、英語。徒然思うこと。

ヘッセの言葉

2017-08-20 | Living

岡田朝雄さんの「人生で大切なことはすべてヘッセが教えてくれた」を読んだ。

ヘッセとは、もちろんヘルマン・ヘッセ。

学生時代に「車輪の下」を読んだ

くらいしかないけど、なんだか気になる存在。

 

昨年、学校関係の仕事をしていたときに

中学校の国語の教科書に

60年以上にわたって

取り上げられている

ヘッセの小説があることを知った。

残念ながら、私が通った

高知市立の中学校で採用されていた

出版社の教科書には入っていなかったけど。

昨年、その単元の小道具を作る手伝いをし、

そのときに教科書を読んだので

その一節をこの岡田さんの本で見つけたとき

懐かしくそれを思い出した。

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「一度だめにしてしまったことは

 二度ともと通りにすることはできない」

  -『少年の日の思い出』より

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この小説の内容は割愛するけれど、

この言葉は決して

「やり直すチャンスはない」

ということを言っているわけではなくて。

 

子どもの頃の思い出したくない苦い思い出。

それは誰しもが持っていて、

そして、そういう心の傷があるから

大人になれる、

ということを伝えてくれている

と岡田さんは解説している。

年齢をどんなに重ねても

消えない傷はある。

だからこそ、人も自分もいたわることが

できるのだろう。

 

最後に2つ、ヘッセの言葉から。

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「興奮と闘いの時代であった

 青春時代が美しいと同じように

 老いること、成熟することも、

 その美しさと幸せをもっているのである。」

  -『人は成熟するにつれて若くなる』より

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昔飼っていたインコのぴいちゃんは

もういない。

この写真のインコは友だちが

鳥好きの私にくれたもの。

ぴいちゃんがいたことを

ポチは覚えているだろうか。

あの頃、まだポチは若く、溌剌としていた。

いまは、もう老犬になったけれど

それでもポチはかわいい。

歩くスピードが遅くなっても

耳が遠くなっても

それでも、やっぱりポチはかわいい。

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「若いときに、

 年をとることなどとても想像できない

 と思われるような人びとが、

 まさに最もよい老人になる。」

  -『人は成熟するにつれて若くなる』より

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確かに想像しなかった。

だからポチもよい老犬になったし、

きっと私も。



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