障害と英語と夢と

16歳で障害者になった40代主婦。
苦しみ続けた日々と人生を変えた独学英語について

回復力の速さ

2016-08-31 21:02:35 | 感動したこと
最近私が心を動かされた人が3人います。

立て続けにこの3人に出会い(ネット上で知っただけですが)

私はブログを始めるという行動に出ることができました。


まず、ユーチューバーのすうれろさんです。


私はおしゃれやメイクが大好きなので、ユーチューブでメイク動画などを見るのが
最近のささやかな楽しみになっていました。
(英語学習のため、主に外国のユーチューバーさんを見ていますが、この人は特別です)


現在22歳と若い女性なのですが、すうれろさんはすっごくメイクが上手いんです。
こんなメイクのテクニックがあったら人生変わるだろうなと思いながら、
すっかりファンになっていました。

ある日、メイク動画以外のすうれろさんの動画を見て衝撃を受けました。

なんと、あの元気でかわいい笑顔のすうれろさんが、難病と戦っていて
障害者1級ということでした。

本当にびっくりしました。

しかもこんなこと言っている!

「私の病気は治ることがないので、一生付き合って行かなければいけないんです。
お友達ですね」


彼女は16歳で発症してるんです。しかもまだ22歳!

現状を潔く受け入れ、自分の生きる道を見つけ、周りの人を笑顔にしたいからと
動画をアップしている。

私は自分が情けなくなりました。何年かかってるんや!!と

誰でも似合うカーキ秋メイク/Khaki Green Eye Makeup Tutorial



二人目はボストンマラソンの応援に行った先でテロに遭ってしまい
左足を失ったプロダンサーのAdrianne Haslet-Davis(エイドリアン・ハスレット・デイビス)さんです。

この女性のことは毎月勉強している雑誌で知りました。





この女性も障害と向き合い、もう一度ダンスをするという夢を叶えています。
事故後3年には義足でボストンマラソン完走、
義足で堂々とTEDトークでスピーチされている姿に感動せずにはいられませんでした。

何年かかってるんや!!と   (もちろん私に言ってます


What people say when they don't know what to say | Adrianne Haslet-Davis | TEDxBeaconStreet



最後はこの人です。

私の小さな夢を二十数年ぶりに叶えてくれた人です

私はロングヘアーが好きです。
でも片手ではどうしても結ぶことができません。
夏は暑く、家事や仕事をしていても邪魔になります。
切るしかないな、と長年悲しい思いをしてきました。


でもこの人のおかげで一人で結べるようになったのです!!

片手で髪を結ぶ方法



今年の夏は本当に感激でした。

私にとってはTOEIC900点超えに匹敵するほど嬉しかったです。
(まだ、900超えてませんが  )


健常者とは違ったやり方だけどそれでもいい、とにかく自分でできることが嬉しかったです。


私もマイノリティになったという、そこには理由があるはずです。
自分が経験してきたこと、そしてその中で気づいたことや学んだことを発信していこう!
そしてこんな私だからこそできることもあるんじゃないかと、この3人の女性に強く刺激を受けました。

学歴コンプレックス

2016-08-30 14:58:39 | 講師の仕事
16歳で交通事故により左半身付随になった私。

みなさんお気付きのことと思います。

学歴がありません。

まじめに勉強したのは中2の夏まででした。


何のために勉強するのか、今の勉強が何故大事なのか、今の勉強が将来とどうつながって行くのか
全く分からなかった私は勉強しなくなりました。

そして高校一年のとき交通事故。

学校に行ける状態ではありませんでした。
高1で退学せざるを得なくなったわけですが、中卒ではいくらなんでも・・・
という親の計らいで、事故から3年後通信制高校に編入し、22歳のときに一応高校卒業の学歴は得ることができました。

学歴コンプレックスだからこそ、塾講師になりたかったんです。
塾講師をしていると誰も私のことを中卒同然のバックグラウンドだとは思わないだろうと思ったのです。

今思うと本当にありがたい話なんですが、応募した塾が奇跡的に採用してくれました。
(ちょうど英語の講師が足りなかったようです)
あれからもう4年半ほどになります。






教えることが素人な私は、本やユーチューブで教え方を学びました。






今はほとんどの塾が大学卒の学歴を必要とし求人を出しています。
周りの講師たちは現役の大学生だったり、ちゃんとしたバックグラウンドを持った人ばかりです。
正直、肩身がせまいです

障害があり学歴のない私がその中に混じっていること自体、無謀だと思います。
それでも辞めたくない。こんな私だからこそできることもあるし、
足りない部分があるからこそ、一回一回の授業を大切に取り組んでいるつもりです。

学歴コンプレックスでも働く場を与えてもらえたことに感謝しなければいけませんね。
貪欲にいろいろ学んで行きたいと思っています。

英語で人生変わるのか??

2016-08-29 20:56:33 | 日記
少なくとも私は変わりました。

障害者であるという劣等感、負い目、そういうものもなくなりました。

障害者になり二十数年経ちようやく、私は幸せだと思えるようになりました。
(遅すぎますね、バカです

もちろん英語だけでなく、人生経験を積み色々見てきたということもあると思いますが、
英検1級に合格し、英語ができるようになった今、確実に違った世界があります。

まず英検準1級に合格し塾講師として採用されたとき、みんなすごいなと言ってくれました。
当時英語力にまだ満足していなかったものの、とりあえず目標としてきた
英語を教える仕事に就くという夢が叶いました。


周りの見る目も変わっていきました。
「あの人英語できるらしい」と近所でも少し噂になって行ったようです。

大したことしていないのに、ただ一生懸命英語やってきただけなのに、
こんなにも簡単に周りの評価を得られるものかと、身をもって知りました。

このときは、英検1級のことなど考えてもいませんでした。
英検1級なんて、特別な人が受けるもの、単語もマニアックなものまで覚える必要があるらしいし
(実際はそんなことありません、実用語彙でした)私には到底無理!といった感じでした。



そんな私が重い腰を上げ、一大決心したのが、去年の3月中頃でした。



だんだん老化も進んでくる。このままおばちゃんになっていいのか?
老眼とか始まったら勉強も億劫になるのではないか?
タイムリミットじゃないか?
英検1級ホルダーになったらもっと人生開けるんじゃないか?

ちょっと古いですが、「いつやるの?」「今でしょ!」
とまた無謀な挑戦が始まりました。

英検1級は甘くありませんでした。
6月、10月と2回落ちました

3回目の挑戦で一次試験合格、二次試験は一発合格でした。(ギリギリですが

このプロセスの中で色んな学びがありました。
それは長くなるので割愛させていただきますが、人生観まで変わりました。

障害者も健常者も老若男女もみんながフェアに挑戦できる場です。
私は意地もあり全力で挑むことができたように思います。(ほとんど意地しかなかったですが


合格するまでの戦略、時間管理など自分をコントロールすることも学び、
怠けたい気持ちに鞭打って勉強をすることで、自分を鍛えることができたように思います。

私は英語学習でしたが、何でもいいと思います。
何かを一生懸命頑張って継続すれば、人生変えられます!!

どこかの誰かの心に響いてくれたらうれしいです。

とにかくやる!!

2016-08-28 17:41:29 | 英語学習
私の英語生活が始まりました。
仕事も辞め、ゼロからスタートです。

自分を変えたい!!
このまま人生終わりたくない!!

そんな思いでした。

何故英語だったのか分かりません。
英語ができたら周りからもリスペクトされそうだし、
みんなよりも一段高いところに行けそうな気がしたのです。

もともと深く考えるよりも行動が先の私。
無謀なスタートを切りました。

お金をかけたくなかったので、高い英語教室に通うという選択肢は全くなく、
独学で一日の大半を英語に当てる日々が始まりました。

まず、図書館に行き英語関係の本をあさり、特にCDが付いているものを借りました。
そしてCDは全てコピーし、隙間時間や車で聴きまくりました。


無謀で馬鹿な私は、英語を話せるようになりたいなら、とにかく話さないと!!
と思い、超初心者の段階でフィリピン人講師のオンラインレッスンに申し込みました

今考ると本当に馬鹿でした。

しかも最大4人のグループレッスンで毎日です。
もちろん、全く話せず分からず、noun,verb subject etc...ちんぷんかんぷんでした。

50分のレッスン終了後はどっと疲れると共にかなりのショックでした。
それでも、根性、根性、負けるもんか!!
その気持ちだけで続けました。(迷惑だったと思います、ごめんなさい

そんなことを続けるうち、英検受けようと思いました。
英語力つけるにも証明するのにも一番だと思ったからです。

3級はいい年して恥ずかしいし、とりあえず準2級を目指しました。

それから私の英検生活が始まりました。




決意だけは固かった気がします。

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英語との出会い

2016-08-28 00:34:17 | 私のこと

英語に出会ったのが34歳です。(16歳までは学校で英語を習っていたのでやり直し英語ですね)


私は23歳で結婚し、子供が二人います。
障害者としての自分を受け入れきれないまま、一応社会復帰もし、
結婚、出産もできました。

でも心のどこかに大きなトラウマを抱え、何とかして障害を隠したい。
普通に健常者として受け入れられたい。それだけが私の目標でした。
逆にいうと障害者扱いをされたり差別をされることが怖くて仕方ありませんでした。

人を見ると左手に目が行き、それが子供であれお年寄りであれ
左手が動いていることが羨ましく、劣等感を感じました。


でも生来負けず嫌いの私は、自分はこんなもんじゃない、私はもっと色々できる人間。
この障害さえなかったらもっと堂々と生きて世間にも認められるのに・・・。
あれもこれもできるのに・・・。

この障害さえなければ・・・。

そんな満たされない日々でした。


その頃、ちょうど世間ではインターネットブームが起きていました。
各家庭にインターネットが普及し始めた時期でした。
パソコンに詳しかった主人のおかげもあって、私はインターネットを使って
家で仕事ができるようになりました。

人に会わなくてもいいし子育てもしながらできる。
結構稼げるし、もうこれでいいやと思う反面、人に会わない孤独と不安もありました。
それが約8年ほど続いたでしょうか。

その後インターネット市場も飽和状態になり(私がやっていたのは物販です)
そろそろ潮時かなとも感じ、思い切って他の仕事をしようと思うようになりました。

そしてひょんなことから営業の仕事をするようになりました。
右も左も分からない私でしたが、負けず嫌いの私は一生懸命でした。
営業はある意味一匹狼なので、結果さえ出せば障害者でも
差別されず認められるかもしれないと思いました。

営業のテクニック関連の本やオーディオブックを聴きまくり
実践した結果、たくさんの収入を得られるようになりました。
それなりにやりがいもありました。


しかし3年間営業をやってみて、毎月のノルマ、営業成績も毎月リセットされる
この仕事を定年まで続ける自信もないし魅力も感じられなくなりました。

何より、ここでいくら頑張ってもやっぱり健常者にはかなわないし、
私がやりがいを持って堂々と生きていける世界ではないと感じました。


前置きが長くなりました。

そんな時です、ある日突然
英語をしよう!そして英語を教える仕事をしよう

と思い立ったのです。このときの私の英語レベルは "This is a pen."レベル。
周りの人からすれば、頭おかしくなったのか?大丈夫か?
という状況でした。

それでも私はそのときの上司に「英語を教える仕事がしたいので辞めます」
と言い放ち退職しました。


これが私の英語との出会いです。

次は何から手を付けていったのかについて書きますね。