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これから面接に臨む学生のために

 久しぶりにエントリーを書く。しばらくブログのエントリーを書かなかった理由は、獨協大学の授業の準備に手を取られていたことと、最近始めたTwitter(アカウントはyamagen_jp)の方がブログよりも何となく居心地がいいことが理由だ。

 そのTwitterで、大学生の就職事情が厳しいことについて同情的なツイートを書いたら、ある方から「自分がどうありたいのか、とことん本気かどうか? あがいているか? 」というツイートが返ってきた。私は、これは学生に対するアドバイスあるいは、意見であろうかと解釈して、「自分探しよりも、会社を知ることが大事。自分にではなく、会社・仕事に興味のある人を会社は採る 」と返信した。

 思うに、面接では、自分のあれこれをアピールすることよりも、相手の話を聞くこと、それも有り体に言えば、相手に気分よく話させることの効果の方がずっと大きいような気がする。
 私の得意分野ではないが、恋愛にあっても多分そうなのではなかろうか。「ボクはこんなに凄いのだ!」と自慢するよりも、身の上話を真剣(風)に聞いたり、相手に自慢話をさせるような展開に持ち込んだりする方が遙かに好感を得られやすいような「気がする」。

 さて、受ける側から見た面接の成否は、面接官が、相手に好感を持つかどうかで決まる。人相風体や身体の動きに表れる印象も重要だろうが、会話にあっては、「あなた(=面接官様)の仰っていることを、私はよく理解しました!」という印象を与え続けて、「あなたとあなたの会社に興味と敬意を持っています」という気分を伝えることが、有力な手段になる。
 部活動で活躍した話とか、アルバイトでのエピソードなどは、学生本人にとっては唯一で貴重な経験であっても、面接官にとっては関心の湧かない「みな同じ」に聞こえやすい話だろう。まして、自分が何者であるかについてとことん考えた話など聞きたくもないにちがいない。面接は、体験告白や人生相談の場ではない。
 また、初対面の相手に突然やる気や積極性などをアピールされても鬱陶しいとか、痛々しいと思うだけだろうし、アピールに変な意外性があると(人間は「意外性」を警戒する生き物だ)「使いにくい部下(かも知れない)」だと思うかも知れないし、そう思われると多分それだけで致命傷だ。
 学校名を伏せて面接を行っても、高偏差値の大学の学生が採用されやすい事実は、おそらく言葉のやりとりの的確さにある。そして、その背景に、頭の良し悪し(この場合、主に理解力と論理性)や国語力の違いがあるのではないだろうか。
 採用する側から見ると、どちらかといえば「頭がいい」部下を採りたいだろうが、より直裁には「使いやすい部下」、「役に立つ部下」を採りたいと思っているはずだ。この感情に素速く合わせることができるのが真に頭のいいキャンディデート(候補者)ということになるだろう。

 あまり細かなテクニックを言っても気になるだけかも知れないが、面接では、先ず、「相手の言語」に素速く且つ最大限合わせることに注力すべきだ。
 面接官が使う言葉のスピードや響き、語彙の傾向などを把握して、なるべくこれに合わせようとするだけでも印象が違う。
 これは、一般的なビジネスにもいえることで、たとえば相手が使う外来語の頻度やレベルなどを素速く把握して、相手のボキャブラリー・セットに合わせて話すと効果的だ(たとえば、相手が外国語に興味を持っていないのに、原語の発音風のカタカナ語を会話に混ぜると、「有能すぎるバカ!」だと思われて上手く行かない)。
 そして、最初の二、三分で面接官が得た印象がその後の話によって大きく変わることは稀だから、最初に集中しよう。
 面接官の質問の意味を正確に聞き取って、これに答えることが大切なのはいうまでもないが、面接官にも話をさせるように仕向けるといい。聞き役ばかりを続けているのは、結構疲れるものだから、自分も少しなら話をしたいと思っている面接官は少なくないはずだし、相手に対する興味や敬意を表すには質問が効果的な場合がしばしばある(勿論、次から次へと質問するのは「やり過ぎ」だ)。
 面接官が気持ちよく話すことのできる話題に持ち込むことができればラッキーだが、やりとりのテンポが良ければ、無理をする必要はない。
 最近の就活事情は詳しく知らないが、訪問先の会社については、ホームページで分かる程度の予備知識で十分だと思う。知らないと誠意を疑われるような常識的なことは知らないとまずいが、細かな業務内容や制度については知らなくてもいいだろう。新卒採用の場合、会社側は「素材」を採るという意識のはずであり、細かな知識は求めていないはずだ。
 ほとんどの場合、相手が欲しがるのは「(自分の言うことをよく分かる)感じのいい部下」だ。「僕は感じのいい部下になりそうだから、面接官はきっと気に入るだろう」と自己暗示をかけて、「やっぱりそうだ!」という気分で相手の目を見て、相手のテンポに合わせて話を始めよう。
 面接の時間はあっという間に過ぎる。

 私は新卒の面接をそうたくさんやったわけではないが、質問のパターンをほぼ決めていた。
(1)学生時代は何を専門に勉強されたのですか?内容を分かりやすく説明して下さい。
(2)当社を志望された理由は何ですか? 他社と比較して当社のことをどう思いますか。
(3)もし当社に入社されたら、どんなことがしたいですか?
基本的な質問内容はこの三つだけだ。

 質問(1)に的確に答えられるかどうかで、採否に必要な情報の8割は分かる。自分が勉強した内容を、分かりやすい言葉で大人に説明できるのはかなり頭のいい学生であり、この意味で頭のいい学生は、問題達成に対する意欲が高いので、有能な社員になり得る。相手が学生といえども、クイズを出題して頭の良し悪しを探る、というのは相手に対して失礼というものだろう。クイズなど出さなくても、話を聞けばビジネスに使う種類の頭の良し悪しは十分分かる。
 質問(2)は、学生の志望動向に関する情報収集(内定を出したら、採用できるだろうか?、どこと競合しているのだろうか?)と、「社会性」のチェックを兼ねている。第二志望だろうが、第三志望だろうが、(嘘が交じっても)破綻のない理由を的確に言うことができるかどうか、を確かめている。
 質問3は、敢えていえば「意欲」のチェック項目だが、学生は、まだ社員として働いたことがないし、会社の中についてよく知らないはずだから、感心するような答えが返ってくることを期待してはいない。こうした無理な質問にどう答えるかで、学生の意欲や工夫の上手下手がある程度分かる。ここで、話を上手にできる学生は、意欲があるのと共に、かなりコミュニケーション能力が高いといえる。
 基本的には、上記の三つの質問のバリエーションでやり取りして、学生を判断していた。

 ちなみに、転職の面接の場合には、「(主に「今の」だが、過去のも重要)会社を辞める理由は何ですか?」が四つ目の(重要な)質問になる。

 ●

 報道されている通り、学生の就職環境は厳しい。現在は、現時点での4年生の学年については、競争力のある学生に対してと一部の業界で内定が出終わって、第二ラウンド、あるいは第三ラウンドに入り始めたところのようだ。
 大学で授業が終わると、学生が一人二人やって来るが、たいていは、就職に関する相談だ。この会社、或いは、この業界はどうか、という質問もあれば、こういう会社には面接でどう話したらいいかという質問もあるし、中には、まだ一年生なのに、何を勉強したら就職に有利かを(たとえば、FPの資格を取ると就職の役に立つか、等)事細かに質問しに来た学生もいた。「就職しなければならない」という圧迫感は、相当のもののようだ。

 以上のような事情なので、就職の面接に役立つと思われるポイントがあれば、コメント欄にアドバイスを頂けると幸いです。役立ちそうだと思ったコメントについては、随時、学生に伝えることにします。
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コメント
 
 
 
就職も恋愛も同じ (エリカ)
2010-05-18 23:32:06
わたしも就活であんまり自己分析を深堀りしても
しょーがないんじゃないかと思っているうちの一人です。
山崎さんの質問はかなりベタ(=事前対策が可能なもの)ですよね。

同じコンセプト(?)で、わたしも出会って初期段階での
異性への質問はごく簡単なものにしています。
(1)好きな食べ物は何か
(2)どこに旅行するのが好きか
(3)好きな異性のタイプは
みたいな感じ。
答えの内容そのものより、答え方(スピード、ロジック等)を見る。

(3)の質問に対して「好きになった人がタイプ」と
答える人がたまにいますが、こういう人はかなり高い確率で
コミュニケーション能力が低い(=人間関係が苦手)ですね
 
 
 
働くとは難しい。 (jugemu)
2010-05-19 00:10:14
>相手に気分よく話させることの効果の方がずっと大きいような気がする。

 学生さんがそんなことまで気を回さなければならないといけないのは、ちょっとかわいそうな気がします。でも、必要な能力だなとも感じました。仕事の中でコミュニケーション能力を育成していく環境は、どこの企業も持ち合わせていないのでしょうか。
 少し悲しく思われました。
 
 
 
やる気! (ゆうじ)
2010-05-19 00:45:40
 山崎様、いつも楽しく拝見しています。

 さて、私が四度の就職活動でアピールしたのは”やる気”でした。いかにその業種、その会社に入りたいのかを面接官に話しました。能力に自信のない私には他に頼るものがなかった訳ですが、採用する側もやる気のある職員が欲しいのだろうと思います。

 恋愛に譬えれば、「自分はあなたが好きなんです」という事を相手に伝える以上の口説き方はないと思うのですが・・・。
 
 
 
会社の寿命 (佐藤健)
2010-05-19 02:12:24
もう随分前のことですが、会社の採用面接で落とされたことがありました。要らないと伝えられたときは当然のことながら不甲斐なさを感じました。
それから、三年後その会社の事業が傾き別の会社に吸収されたと人伝に聞きました。小さくそして創業からの期間もそう長くない会社でしたが、その話を聞いたときは不採用の知らせを受けた直後以上に落ち込みました。大きくなって生意気な口を利くようになっても、まるで会社を見る目が無かったことにガックリきました。

求職者は売り手で会社は品定めをする買い手だから採用面接はもともと厳しいはずだし、あまり正直に出ても損することがあるでしょうからつらい一方でしょう。
しかし求職者だって選ぶ自由があります。想像には限界がありますからコネを当たってどんどん気になる業界全体や会社の事業の状態を教えてもらったらいいと思います。業界内では秘密でも何でもない事でも、よそ者には全くの想定外なことって結構あると思います。
その上で採用面接に臨めたらいいですね。
そもそも会社の方だって10年後の見通しなんて正確なことは分からないですし、そんなに凄い権威なものではないはずです。お互いサバサバした気持ちでいられれば、それでいいと思います。
 
 
 
Unknown (タロ)
2010-05-19 03:51:38
そのまんま恋愛に役立ちそうなネタですね。

おそらく、就職活動の巧拙と彼氏・彼女がいるかどうかっていうのは相関すると思います。

基本的には、山崎さんの「対策」で十分だと思います。
山崎さんの書いたことは「考えてみれば当たり前」レベルの話なのですが、世間の多くの人が「そこまで考えてない」人達で成り立っていて、彼らに対して優位に立てば内定は獲得できるからです。

でも、見方によっては皮肉なものですね。
「考える」という習慣自体、実は子供の内に身に付かないと厳しいもので、習慣が身に付いているかどうかで内定が出るか出ないか決まってしまうようなものですから。

「考える」という習慣が偏差値の差を生み、内定の差を生み、ビジネススキルの差を生む。

実は大学生になる前に大方の勝負は決しているのかも知れませんから、そういう意味ではモテ方をアドバイスするようなもので、実用的なモノってあまり存在しないのかもしれません(大学に入るころにはそいつがモテるかどうか分かり、モテない奴は多分付け焼刃でもモテないように)。
 
 
 
おもしろいですね (YUU)
2010-05-19 06:30:57
1について相手にわかりやすく説明するのは自分が理解したりするよりはるかに難しいですもんね納得。

根本から否定はしませんが私には就職活動する意味がまったく分かりません、自分で何かしてみようみたいな大学生は日本では少ないんですかね?それとも就職する理由は経験を得る為なんですか?
就職活動にそこまで時間を使われる理由が分かりません。自分の好きな事を学んでキャッシュポイントを考えて情熱的に?熱心に?働けるほうが良いと自分は思います。
 
 
 
ぜひ面接官になって下さい (value_n@FP)
2010-05-19 08:06:45
山崎さんが面接のやり方を各企業にレクチャーしたら、100社もエントリーする必要も無くなり、学生のシュウカツストレスが半分以下に減りそうです。
言われてみれば3つの質問で必要十分という感じです。

学生へのアドバイスならば、上場企業限定になりますが、決算短信や有価証券報告書やIR情報を見ろという事でよいのではないでしょうか。
決算書はウソをつけませんし(学生向けHPには都合の悪い事を隠すという学生にとっては巧妙なウソがあり)、各種セグメント情報などは企業の理解に必須です。

で、多くの学生は何を書いてあるのか意味不明でしょうから「じゃあ、これを理解するには何を勉強すれば良いんだろう??」と勉強のとっかかりにもなります。
4年生には時間がかかって無理かもしれませんが、3年生以下ならこれをやればよいのでは。多くの学生はIR関連の情報なんて読んでないでしょうし。
営業利益率を同業他社でグラフにして過去5年分並べるだけでも沢山の気付きがあります。

しっかりと数字を見れば、商品の好き嫌いや知名度、あとはオンリーワンとかエコとかの表面的な情報に引っかからずに済みます。

こんなんでどうでしょう。
 
 
 
論理力を鍛える (tomtomclub)
2010-05-19 09:45:08
 まだ時間的な余裕のある1、2年生であれば、とにかく文章を書く機会を探して、できれば大学の先生なりに添削して鍛えてもらって欲しいと思います。公務員試験や司法試験、会計士試験の講座等から専攻科目に近いものを選んで論文を書くのもいいでしょう。日本の高校・大学では文書を書く機会が少ないので、OJTで鍛えられるケースが多いと思われるのですが、書くことで意識的に論理力をトレーニングするのが望ましいですね。
 あとは、はやいうちに海外に貧乏旅行してみることを勧めます。これは就職云々だけではなくて、本当に学生時代にしかできないことなので、少し無理してでもやる価値があります(コミュニケーション力にもいい効果があると思います)。
 本当に差し迫った時期には、OB訪問でロールプレイを徹底するのも必要かもしれません。他人とのコミュニケーションのときには自分では意識していない意外な癖がでてくるものです。岡目八目といいますから、素直に指摘を受け止めましょう。
 こうしてみると、目新しい意見もないようですが、少しでも参考になればと思います。
 
 
 
 
選ぶ相手がなにを求めているかを考えてみる… (おしるこ☆善哉)
2010-05-19 11:03:35
『面接では…相手に気分よく話させることの効果の方がずっと大きいような気がする』…

そのとおりだと思います。ただ、山崎さんらしい物言いですが、まじめな学生にその真意が正しく伝わるか心配です。

就活者は、選ぶ立場になく、選ばれる立場にあるのですから、選ぶ相手の求めに対して今の自分がどう応えられるのかという姿勢がいいのではないかと思います。

特に、自己アピールでは、自分のすごい『実績』を言わなければいけないと勘違いしている学生が多いようですが、採用担当者が本当に知りたいことは、その実績を出すために、『何に気づき、どう考え、どう行動したか』ではないでしょうか
 
 
 
自分の短所も (ハイジャンプ)
2010-05-19 12:17:13
 山さん、こんにちわ。
昨年、今年と就活は「大変!」の一語です。聞くところによると、説明会場に入れるかどうかで(先着順)まずふるい落とされたり。
 私の場合は理系院卒で、志望する某鉄鋼メーカーに推薦による内定をもらいました。推薦と言えど、面接はあります。山さんのご指摘されるポイントは頷けます。
 1番目のポイントですが、院生の場合は研究分野が細分化されているので説明しやすい利点があります。むしろそこで苦労した事、それをどのように解決していったかを聞かれました。これはいい質問だと思いました(もちろん終わった後からですが)。うまくいくことは「偶然」が伴うこともあるのですが、失敗には必ず「原因」があります。自分の「短所」を客観的にみれることも大事だと思います。ご参考になれば。
 
 
 
この本にまとめられています! (Naockey)
2010-05-19 16:26:49
山崎さん

こんにちは、Naockeyです。

山崎さんのエントリーを読んで、過去に読んだ本を思い出しました。

内容がほぼ同じです!!
この本を学生さんに推薦されたらいいのではないでしょうか?

『 ロジカル面接術 2008年基本編』 (単行本)
津田 久資 (著), 下川 美奈 (著)

私はこの本を読んで、ものすごくしっくりきました。
過去に読んだ就活本が空虚に思えました。


下記の2つに分解でき、それぞれの構成要素を提示しています。

①私は御社に貢献できます(自己PR)
・問題解決力
・行動力
・コミュニケーション力

②私は御社と相性がいいです(志望動機)
・自分のやりたいことがあっている
・会社のカルチャーにあっている

私のブログではありませんが、下記のブログで簡単にまとめられていますので、ご参照下さい。
 
 
 
ニュアンス (おさる)
2010-05-19 18:33:48
「こいつなら面倒見てあげてもいいかな~」と思える方を採用し、「この方にぜひ面倒見てもらいたい!」と思えるようなら気に入られるよう自らを売り込む、というシンプルな思想でやってきました。

人間どうしたって面倒や世話を他人にかけるわけですから、「かける(であろう)面倒の分よりも働きますから」というニュアンスが伝われば良いのでは?

 
 
 
Unknown (採用応援団)
2010-05-20 09:53:43
はじめて投稿します。
実は私、職業訓練校にて中途採用の手伝いをしております。
私自身も10数回の転職をしております。
新卒の採用とは若干異なる部分が、あるかも知れませんが、学生の採用に近づくポイントは2点。
「笑顔」と「折れない心」この二つを持っていれば必ず就職できます。
「まだ」と「もう」、「プライド」と「誇り」この違いを教えてあげて下さい。
そうすれば、きっと就職出来るとおもいますよ。
 
 
 
面白かった (くおんつ)
2010-05-20 19:54:40
こういうテーマって山崎さんの切れの良さが際立つ気がします。
 
 
 
受け続けることが大事 (ゆういち)
2010-05-21 15:09:22
恋愛と同じで、山崎先生のセオリーは
頭に入っていても、
その場で、実行が出来ない人もいると思います。

なので、受かる為には、まず、
数を回ることだと思っています。
受かっていない人は受験の絶対数が少ない方が
多いように思います。

ここで、試験に落ち続ければ、
ある程度空気が読める人なら自分の改善点について、気づくことがあると思います。
気づけない人であれば、就職セミナーなどの
先生は、こういうときこそ使いどころです。
アドバイスが役に立つと思います。

コミュニケーションに関することは、
天賦の才能が無い限り、
ある程度の経験数の量と、
客観的な反省が必要だと思います。

その代わり経験数に比例して、誰でも、
うまくなっていくので、努力のし甲斐がある分野だ
と思います。
 
 
 
御社か、あなた(面接官)か (山崎元)
2010-05-21 17:25:11
Naockyさま

ご本の紹介ありがとうございます。

下記の2つに分解でき、それぞれの構成要素を提示しています。

>①私は御社に貢献できます(自己PR)
>・?問題解決力
>・行動力
>・コミュニケーション力

>②私は御社と相性がいいです(志望動機)
>・自分のやりたいことがあっている
>・会社のカルチャーにあっている

確かにロジカルです。
但し、人間は感情の動物であり、ガクモンの世界でもやっと行動経済学のようなものが出てくる時代です(世間では「悪用」されているようですが)。

「御社」を「あなた(面接官)」と置き換えるココロが必要ではないでしょうか。

特に転職の面接の場合、ターゲットは抽象的な「御社」ではダメです。「私を採ると貴方にとって得」で「私と貴方とは相性がいい」という事を伝染させないといけません。新卒就職の面接にも似た要素があろうかと思います。
 
 
 
コミュニケーション能力 (おさる)
2010-05-21 17:48:37
皆様がご指摘の「コミュニケーション能力」ですが、これが実に奥が深い。
いくつか考え付くままに「コミュニケーション能力」を構成すると思われる要素を考えてみました。

1.モノゴトを理解する能力(立場とか利害とか好き嫌いとか、山崎さんがご指摘のボキャブラリー・セットを理解することもこの範疇です)
2.ノウミソを使っていると思わせる回答力(どなたかのご指摘のように「好きになったヒトがタイプ」という回答には、無難さを追求したニュアンスがある分だけノウミソを使っていない感じが伝わってしまいます)
3.ウケを狙う芸人魂(面接で「笑い」が取れれば勝ちだと思います。ヒトとしての愛嬌とかサービス精神というです)
4.タニンに対する好奇心(「他人が何に興味・関心があるのか?」に対して興味・関心がゼロなヒトだと正直言ってキツイでしょう)

以上の4つなど(他にもあるかもしれませんが)を駆使してジブンを語りながら共感を得るという作業がインタビューなのでしょう。


 
 
 
Unknown (入社3年目)
2010-05-21 19:56:08
会社は2年で辞めていいを読んだ者です。

いわゆる第2新卒くらいの若手が転職する場合、現在の転職市場では良いポジションを得るにはかなり厳しいように思います(特にキャリアチェンジの場合)。

私の周りではあと2,3年は勉強の時期(語学や資格など)と割り切ると言うような人もけっこういます。

このような時期では山崎さんならば若手はどう動くべきだと考えますか?

お手数ですが教えて頂きたいです。お願いします。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2010-05-22 06:44:53
そういえばKYなる言葉が数年前にはやってましたね。

やや変わった人の行き場がなくなる社会が健全とも思えないが、これも時流か。せめて表面だけでも取り繕う技術が求められてるのでしょうね。
 
 
 
Unknown (日経よくよむ)
2010-05-23 16:36:48
>(1)学生時代は何を専門に勉強されたのですか?内容を分かりやすく説明して下さい

私の経験を振り返ってみると、この質問にまともに答えても、かえって嫌われる会社があるんですよね。製造業の文系職がその典型でした。何でそんな経済学部で難しい勉強しているのと(当方、ミクロ経済学を専攻)。馬鹿にしているのかおい、と思い面接を途中で切り上げたこともあります。生意気な学生でした。
この質問、会社によって、同じ回答をしても全然反応が違う。全うな(と私が考える)会社は、大学時代の勉強(TOEICとか資格とかではなく、あくまでも大学の専攻。また、単に「優」の数とかではなく、まさに山崎様のおっしゃるように専攻をわかりやすく説明することが求められた)に重きを置くし、実際面接でも評価される。

文系の人間には大学で何を勉強したのかなど企業側は求めていないのだな、といまでも失望しています。全ての企業についてではないですが。

補足:それでもって、新卒で入社した会社はこの質問へまともに回答し、さらに専攻について会話のラリーが続いたところでした。
 
 
 
Unknown (西方珍奇)
2010-05-23 17:41:59
今年から監査役を含める役員等の報酬が開示されます。総額ではなく個人あたりです。
役員面接まで行って幻滅したならば
日経よくよむさんも
「てめえアカデミックな素養もねえくせに
そんなにもらってるのかよ~、」
と溜飲を下げてください。返っていらつきますかね。


ところで理科系の方が総じて大学で熱心に勉強するのはなぜなんでしょう。カリキュラムにしたがっているだけ以上の迫力を感じます。
卒業した後も関わる可能性が非常に高いから、確実であるからというのがもっとも重要な動機付けの気がいちおうはします。
文科系が不熱心なのは逆ですね。関係ないから。
でも商学部や経済学部経営学科等は事務屋として会社に入る限り結構密接であると思います。多分知っていて困ることはないでよう。でも理系のものすごいマイナーな学科と比べても熱意に関して分が悪い。文科系の中で特段学業盛んというわけもありません。学部外から眺めた印象なので反論の余地大有りですが。

卒後の使い勝手という観点だけでは
文科と理科の専門のに対する態度の違いは説明できない気がします。
 
 
 
ああ過当競争 (くまさん)
2010-05-23 23:43:35
>自分のあれこれをアピールすることよりも

とありますが、定番の質問が「自己アピールしてください」なのでそうも言ってられません。特に実務経験があるわけ無いので、ありきたりな話にならざるを得ないと思います。

今の就職難のご時世、「御社が第一志望です!」と言ってもむなしいだけだと思うのですが、まあ、風流というか、面接ゲームの世界ですね。嘘をつけない人は大変ですね。
 
 
 
表現力と技術力 (おさる)
2010-05-24 12:24:56
フィギアスケートではないですが、民間企業の面接では明らかに表現力が優れたヒトの方が勝ち易いゲームのような気がします。

SP(規定)的な設問と、フリー的な設問があって、どちらで点数を稼ぐのかは個人に依存するのでしょうが、いずれの設問にせよ表現力は(学業成績などの紋切り型で内申的な「技術点」よりも)欠かせないようです。

生徒会長のような人材よりも「クラスの人気者」のような連中の方が商売上役に立つことを少なからず企業は理解しているからではないでしょうか?

生徒会長タイプがオトナや先生たちという「官」にウケがよい一方でクラスメートという「民」のウケがいまいちというヒトもいれば、「官(先生)」のウケはいまいちだが「民(クラス)」のウケが抜群というヒトもいるわけですが、民間企業のビジネスにおては後者の方が「商売を取ってきそうなニオイ」が致します。

 
 
 
Unknown (べすと)
2010-05-25 04:08:18
今まで就活で落ちた事がない(いきたい会社しか受けていない)のであまり参考にはならないと思いますが、
ポインツは、
会社側に選んでもらうのではなく、
自分がこの会社を選ぶ、というハート。かな(笑)
 
 
 
Unknown (べすと)
2010-05-25 04:13:28
ちなみに、私が勤めている会社は、雑誌か新聞の評価では、十年後も潰れない企業だそうです。
私もそう思います。

就活中の学生さんには
今ハヤりのドラッカーを読めば
よいのでは(笑)
 
 
 
訂正と追記 (Naocky)
2010-05-25 12:56:20
山崎様

ご返信ありがとうございます。

先日記載した内容に一部間違いがございましたので、訂正してお詫び申し上げます。

結論部分を①に記載してしまいました。
訂正したものを再掲致します。

結論:だから、私は御社に貢献できます。
論拠:その理由は下記の通りです。

①私には能力があります(自己PR)
・問題解決力
・行動力
・コミュニケーション力

②私は御社と相性がいいです(志望動機)
・自分のやりたいことがあっている
・会社のカルチャーにあっている


> 「御社」を「あなた(面接官)」と置き換えるココロが必要ではないでしょうか。

私も同感です。

昔、読んだ本なので、記憶が曖昧ですが「面接官にとって」という記載もちゃんとあった気がします。


> 特に転職の面接の場合、ターゲットは抽象的な「御社」ではダメです。
> 「私を採ると貴方にとって得」で「私と貴方とは相性がいい」という事を伝染させないといけません。
> 新卒就職の面接にも似た要素があろうかと思います。

転職面接となると採用後の上司が面接官であることが多いので、その傾向は強くなりますね。

新卒就職では、「"こんな後輩"がいたら自分にとってどうか」と少し抽象的にはなりますが、一緒に働くことをイメージさせることが重要ですね。


山崎様が仰るとおり、感情の動物なので、「見た目が好きじゃない」、「中学時代に仲が悪かったやつに似ている」というだけで、落とされてしまうことも有り得ますね…。


下記の本は、一部「?」と思う箇所もございますが、「質問の意図・真意を理解して回答しろ」ということが記載されております。
コミュニケーション力に悩む学生さんにお薦め下さい。

『採用される転職者のための面接トーク術―モデル応答例付き』(単行本)
小島 美津子 (著)
 
 
 
Unknown (さなだゆきむら)
2010-05-26 03:04:52
もう社会人10年選手ですが、非常に参考になりました。まさにこれこそが、王道だと思います

ただし、一方で王道すぎるがゆえに強者へのアドバイスでは、という気もします。(失礼ながら、山崎様のように東大、かつ頭のいい学生向け)
現実の就職活動では、人気企業の場合、
数十倍、数百倍という倍率があります。
そのなかで、普通以下の学歴の人間(体育会での実績や留学経験もない)が勝ち抜くためには、野球の野村監督ではないですが、基本をふまえたうえで、弱者の戦略、つまりイチかバチかの奇策も必要だと思うわけです。(ベタな例ではOB訪問を100人するとか。効果ないでしょうが…)

就職活動は一発勝負。冷静に考えれば、実力的に厳しくても、可能性はゼロではありません。10回戦って1回勝てるかどうかでもその1回を本番に持ってくればいいわけです。(無理して入社して幸せかどうかは、また別問題です)
恋愛でも、不細工がイケメンと同じ攻め方では
なかなか厳しいわけで…

山崎様だったら、無理めの会社(相手)を攻めるとき、どうされますか?あくまでも素の力で正攻法でいくか、奇策を練るか?どうされますでしょうか?

もちろん大学1年、2年であれば、素の力を
あげることが大事であることは間違いありませんが。

 
 
 
Unknown (まみ)
2010-05-30 22:44:37
歯並びが整ってる
 
 
 
Unknown (西方珍奇)
2010-05-31 22:22:34
就社じゃなくて就職なんて言葉にだまされないことです。
相当なエキスパートでもない限り社風のほうが大事、
新入社員に限っては特に、
中小でも社風がOKならばそっちのほうがいいってことです。
いくら自分が得意な分野で迎えてくれても
私はオート○ックスやぴっかり通信だったらお断りですね。営業やらなくても良いぞ接待もいらないぞと言ったってやです。
社風のあってる会社で苦手なことやるほうがまし。
 
 
 
Unknown (べすと)
2010-06-02 15:02:25
山崎さま。

鳩山さん辞任されましたね。
8ヶ月…

何回もちあげて、
何回変えて、
何回さげたら
この国は変わるのかな?

何回総理を変えたら
国民は満足して
納得するのかな?

期待してるだけでは
ダメなんじゃないかって
思う事がよくある。

どこか他人事
いつも期待だけして
受動的

日本が平和な証拠だと思う
 
 
 
Unknown (生命保険の選び方)
2010-08-09 17:07:24
いつも楽しく観ております。
また遊びにきます。
ありがとうございます。
 
 
 
アクセスアップ (アクセスアップ)
2010-09-30 01:57:07
面接では、いわゆるマニュアルに書いてあるような返答が一番印象が良くないと思う。
ビジネスの最前線で個人の創意工夫次第で稼げる金が変わってくるという企業にとっては、ちょっとぐらいたどたどしくても自分の言葉で自分の意見を言える方がよっぽど良いと思う。
 
 
 
Unknown (携帯メール配信)
2010-10-17 00:28:51
そうは言っても、大学自体でも面談のマニュアルを配布してるくらいですからね・・・
企業の側で、質問を工夫することで対応するのでしょうね。
 
 
 
Unknown (覗 ザムライ)
2011-07-03 18:33:33
楽しく読ませていただきました。
 
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