評論家・山崎元の「王様の耳はロバの耳!」
山崎元が原稿やTVでは伝えきれないホンネをタイムリーに書く、「王様の耳はロバの耳!」と叫ぶ穴のようなストレス解消ブログ。
気に入っている筆記用具
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/e0/16feadbd3ce0fbd2ce7625f930726159.jpg)
最近気に入って使っている筆記用具を三本ご紹介しよう。
写真手前はペリカンのスーべーレン800というモデルで、神保町の金ペン堂という万年筆屋で買ったものだ。ペン先は、細字と中字の中間くらいの太さのものだ。買ったのはだいぶ前だが、5万5千円くらいではなかったか。同じくらいの価格帯ではモンブランのマイスターシュティック149(一番太いタイプ)という定番のモデルも持っているが、書き味はペリカンの方が明らかに一枚上だと思う。しかし、ペリカンの万年筆はモンブランほど軸が丈夫ではないので、鞄の中に放り込んでおくというような使い方には不安がある(一度壊したことがある)。こちらが自宅用、モンブランは外出用と使い分けている。
金ペン堂は定価販売だし、店主が大いに威張って商品を売るので人によっては好き嫌いがありそうだが(堂々とした気持ちのいい威張り方なので、私は嫌いでないが)、日本字が書きやすいようにペン先を調整してくれているので、高級万年筆は是非ここで買う価値がある。ペン先を裏返しにして、より細い線を書くことができるように調節してあるから、細かい字を書くときにも便利だ。
インクは金ペン堂の店主の指定でウォーターマンのブルー・ブラックだ。彼によると他社のブルー・ブラック・インクは、「腐っている」し、時間が経つと書いた字が薄くなるのだという(見本を見せて説明してくれた)。ウォーターマンのこのインクは、正露丸のようなアイラモルトのような臭いがする点も妙にいい。
残念ながら私は字が上手くないので、封筒の宛名書きやサイン以外に、万年筆をそう頻繁に使うわけではないが、たまに使うと気分がいい。
モンブランのシャープペンシルは、アイデア・メモを書く用途でよく使う。芯の太さは0.9ミリだ。2Bの濃さの芯を入れて使っている。適当な大きさと重さがあるので、アタマを使わなくてもペンが勝手に何かを書いてくれるような感じがする。「コックリさん」的な働きで、文章の構成案などを作ってくれる。
このペンは大変頑丈なので、鞄の中に放り込んでおいても大丈夫だ。
三本目は、最近入手したお気に入りで、三菱鉛筆のジェットストリームというシリーズのボールペン4色にシャープペンシル(0.5ミリ)がプラスされたモデルだ。たぶん、最近発売されたものだろう。
ジェットストリームの特に芯の太さが1.0ミリのモデル(0.7ミリと1.0ミリの2タイプがある)の格段に軽い書き味が気に入っていたのだが、これまで3色のタイプしかないのが問題だった。
緑のインクはそう頻繁に使うわけではないのだが、手帳に仮のスケジュールを書き込むとき(緑は薄いので青か黒で上書きすると目立たない)とA4一枚に情報をたくさんメモしたいときなどに3色ではどうしても足りないことがある。この点を残念に思いつつも3色のモデルを使っていたのだが、このたび4色にさらにシャープペンシルまで付いたモデルを発見した。シャープペンシルは私には余計なのだが、ボールペンが4色あるのは有り難い。
今のところこのペンのインクは、売っている状態では0.7ミリタイプなのだが、1.0ミリタイプの3色ペンの替え芯が使えるので、赤・青・黒の3色は中身を入れ替えて使っている。書き味は申し分ないし、デザインもまあまあ合格だろう(色は白・黒・青・銀の4色ある)。値段は1000円しない。
実は、4色ペンはラミーの「ラミー2000」というモデルが気に入って愛用していたのだが、このペンは硬質で高級感のある見かけよりも軸が弱く(接合部分のプラスチックが薄い)、相次いで2本壊してしまった。ラミーのボールペンはインクの色の出が良くて、軸を回転させて上を向けると色が選べる仕掛けと共に気に入っていたのだが、壊れては仕方がない。
購入した銀座の伊東屋に持っていって修理を頼んだのだが、昨年10月21日に持ち込んで以来、4ヶ月以上経ったが、何の連絡もない。メーカーで時間が掛かっているのか、伊東屋さんで滞っているのか事情は分からないが、手元のペンも使うのが嫌になってしまった。
しばらくは、このジェットストリームが一番よく使う筆記用具だろう。
4色、太字(1.0ミリ)、シャープペンシル無し、というタイプが出たら、数本まとめ買いする積もりだ。
写真手前はペリカンのスーべーレン800というモデルで、神保町の金ペン堂という万年筆屋で買ったものだ。ペン先は、細字と中字の中間くらいの太さのものだ。買ったのはだいぶ前だが、5万5千円くらいではなかったか。同じくらいの価格帯ではモンブランのマイスターシュティック149(一番太いタイプ)という定番のモデルも持っているが、書き味はペリカンの方が明らかに一枚上だと思う。しかし、ペリカンの万年筆はモンブランほど軸が丈夫ではないので、鞄の中に放り込んでおくというような使い方には不安がある(一度壊したことがある)。こちらが自宅用、モンブランは外出用と使い分けている。
金ペン堂は定価販売だし、店主が大いに威張って商品を売るので人によっては好き嫌いがありそうだが(堂々とした気持ちのいい威張り方なので、私は嫌いでないが)、日本字が書きやすいようにペン先を調整してくれているので、高級万年筆は是非ここで買う価値がある。ペン先を裏返しにして、より細い線を書くことができるように調節してあるから、細かい字を書くときにも便利だ。
インクは金ペン堂の店主の指定でウォーターマンのブルー・ブラックだ。彼によると他社のブルー・ブラック・インクは、「腐っている」し、時間が経つと書いた字が薄くなるのだという(見本を見せて説明してくれた)。ウォーターマンのこのインクは、正露丸のようなアイラモルトのような臭いがする点も妙にいい。
残念ながら私は字が上手くないので、封筒の宛名書きやサイン以外に、万年筆をそう頻繁に使うわけではないが、たまに使うと気分がいい。
モンブランのシャープペンシルは、アイデア・メモを書く用途でよく使う。芯の太さは0.9ミリだ。2Bの濃さの芯を入れて使っている。適当な大きさと重さがあるので、アタマを使わなくてもペンが勝手に何かを書いてくれるような感じがする。「コックリさん」的な働きで、文章の構成案などを作ってくれる。
このペンは大変頑丈なので、鞄の中に放り込んでおいても大丈夫だ。
三本目は、最近入手したお気に入りで、三菱鉛筆のジェットストリームというシリーズのボールペン4色にシャープペンシル(0.5ミリ)がプラスされたモデルだ。たぶん、最近発売されたものだろう。
ジェットストリームの特に芯の太さが1.0ミリのモデル(0.7ミリと1.0ミリの2タイプがある)の格段に軽い書き味が気に入っていたのだが、これまで3色のタイプしかないのが問題だった。
緑のインクはそう頻繁に使うわけではないのだが、手帳に仮のスケジュールを書き込むとき(緑は薄いので青か黒で上書きすると目立たない)とA4一枚に情報をたくさんメモしたいときなどに3色ではどうしても足りないことがある。この点を残念に思いつつも3色のモデルを使っていたのだが、このたび4色にさらにシャープペンシルまで付いたモデルを発見した。シャープペンシルは私には余計なのだが、ボールペンが4色あるのは有り難い。
今のところこのペンのインクは、売っている状態では0.7ミリタイプなのだが、1.0ミリタイプの3色ペンの替え芯が使えるので、赤・青・黒の3色は中身を入れ替えて使っている。書き味は申し分ないし、デザインもまあまあ合格だろう(色は白・黒・青・銀の4色ある)。値段は1000円しない。
実は、4色ペンはラミーの「ラミー2000」というモデルが気に入って愛用していたのだが、このペンは硬質で高級感のある見かけよりも軸が弱く(接合部分のプラスチックが薄い)、相次いで2本壊してしまった。ラミーのボールペンはインクの色の出が良くて、軸を回転させて上を向けると色が選べる仕掛けと共に気に入っていたのだが、壊れては仕方がない。
購入した銀座の伊東屋に持っていって修理を頼んだのだが、昨年10月21日に持ち込んで以来、4ヶ月以上経ったが、何の連絡もない。メーカーで時間が掛かっているのか、伊東屋さんで滞っているのか事情は分からないが、手元のペンも使うのが嫌になってしまった。
しばらくは、このジェットストリームが一番よく使う筆記用具だろう。
4色、太字(1.0ミリ)、シャープペンシル無し、というタイプが出たら、数本まとめ買いする積もりだ。
コメント ( 13 ) | Trackback ( 0 )
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と申し上げても山崎様は御存知ないのでしょうね。
バンダイが商標登録で争ったりしないのでしょうか(苦笑)。
万年筆は山崎さんと同じくペリカンのスーベレンを愛用していますが、最近やっぱり外出先で壊してしまって修理中です。最近は壊れるのが嫌で外出用はラミーのアルスターで済ませています。
で、インクですが、ウォーターマンのブルー・ブラックが以外が「腐っている」とは知りませんでした。私はずっとペリカンのインクを使っていますが、あまり気になったことは有りませんでした。一度ウォーターマンのブルー・ブラックを使ってみようと思います。
5種類まで替芯を自由に選択できる新製品が出たそうですよ。
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090227AT3K2700Q27022009.html
JETSTREAM3 1.0、最高ですね。
机に2本、バックに1本、常に大活躍してます。
替え芯も事務所に3色とも買いだめしてます。
ちなみに、最初から1.0というロゴ付きで1.0ミリを売ってますよ。
修理は販売店→問屋→メーカーという経路だそうです
残念ながらそれぞれの場所で時間がかかります。
月に数回(だと思う)問屋なりメーカーなりの営業
さんが修理品を引き取りにくると思うので
実際修理に取り掛かるまで時間がかかってしまいます。また部品を本国から取り寄せなんてことに
なると・・・・
私も2000の4色愛用しています。弱点とされる軸も
使用していると表面がこなれてきて自分用に
なってくるところも好きです。
そうおっしゃらずに末永く愛用してください。
ジェットストリームも良いですがシャープの
クルトガも良いですよ。もうすぐ新型が出ます。
(ちょっと高級感アップの1,000円です。)
インクは混ぜたら駄目で特に黒がつまりやすいそうですよ。
私も愛用してます。
なぜか、文具はステッドラーとかラミーとか、
質実剛健なイメージのものに引かれてしまいます。
ただ、現在大人気の某女史が
LAMY2000の愛用者だと聞いて
買い替えを検討しているところです(笑。
LAMY2000は確かにいいです。デザインがシンプルですし、仕掛けがよくできていて、さわりがいがあり、テレビに出るときの「手の友達」としても、随分活躍してくれました。
敢えて難点を言うと、ペン差し部分のカドが鋭くて、胸の内ポケットに差しておくと、衣服が傷むことがある、という程度でしょうか。ペン差し部分については、ペリカンにも難点があって、ペリカンのくちばしの外に向いたところが本来関係のない部分に引っかかりやすく、私のワイシャツのポケットにこれが引っかかって、ペンを落として軸が壊れて、修理に出したことがあります。この点、モンブランは万年筆も含めてよくできています。
さて、LAMY2000の修理ですが、このエントリーを書いてから2日目に、私の携帯電話に伊東屋さんの担当者とおぼしき人から留守電が入っていました。録音によると「11月16日に留守電に修理が出来た旨連絡をした」のだそうです。私の記憶にはありませんが、連絡があったのかも知れません。そうだとすると、1ヶ月弱で修理が出来たことになります。
正直なところ釈然としない感じもあるのですが、私が忘れていた可能性もありますし(酔った時に留守録を聞くと失念することがある)、それから三ヶ月ほど放置されていたといっても、たいした金額の客ではないので、たまたま連絡があったことに感謝して、近々受け取りに行ってこようと思っています。
改装されたり、「メルシー券」を廃止されたりなど、
バタバタされているのかもしれませんね。
それはともかく、ボールペンのジェットストリームはアルバイト先で配られたのがきっかけで使い始めましたが、重要なことを記入するときの色を緑にしていたために書きいいのに授業で使えない、という状況でした。
今回4色+シャープペンモデルが出たので、たぶん同時に発売した替芯の緑を3色ボールペンの黒の場所にいれて使っています。
黒無しでも不自由はしていませんが、できればシャープペン抜きの4色ペンが出てくれたらいいんですけど。
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0903/26/news011_2.html
>非球面レンズ(平面ではなく曲面からできているレンズ)などを採用した高級レンズ
参考:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%9E%E7%90%83%E9%9D%A2%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BA
それでは、失礼いたします。
ご指摘ありがとうございます。
どうも、私が送った原稿に編集サイドで勝手に注釈を入れて掲載したようです。
関連部分の元原稿の記述は以下です。
<元原稿>
また、キャノンのレンズは、カラーの発色が早くから揃っていたこと(ファッション・カメラマンに好評だった)、非球面レンズや蛍石ガラスなどを採用した高級レンズでリードしたこと、そしてオートフォーカスが速かったことが強みだった。
そして、掲載された記事は以下です。
<掲載記事>
またキヤノンのレンズは、カラーの発色が早くからそろっていたこと(ファッションカメラマンに好評だった)、非球面レンズ(平面ではなく曲面からできているレンズ)などを採用した高級レンズでリードしたこと、そしてオートフォーカスが速かったことが強みだった。
たぶん、wikiあたりを見て注釈を加える際に編集サイドが間違えたのではないでしょうか。
「こんなこともあるのか」と思うと共に、自分の原稿の掲載記事をしっかり確認しないといけない(安心できない)のだなあ、とあらためて感じます。
どうもありがとうございます。