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羽毛田宮内庁長官を「少し」応援する

 中国の習近平副主席が異例のスケジュール調整で天皇と会見するに至った問題について、羽毛田宮内庁長官が、鳩山内閣の対応を批判した。これに対して小沢民主党幹事長は、「どうしても批判したいなら、宮内庁長官の職を辞任してから意見を言え」と会見で怒りを露わにした。どちらが、正しいのか。

 この問題は、論点をいくつかの問題に分解して検討する必要がある。
(1)まず、政府が異例のスケジューリングで中国の要人と天皇との会見を要請したことが「天皇の政治利用であり、不適切」なのかどうか。
(2)次に、天皇の会見に関する「一ヶ月前ルール」の効力と正当性。
(3)そして、官僚が政府を批判する意見を述べていいかどうか。

(1)端的に言って、天皇の行為は基本的にすべて国のためであり、どう言い繕っても「政治的」な要素を含むものだ。そして、これが内閣によってコントロールされるべきだという小沢氏の意見は正しい。
 「政治利用だからダメ」ということではなく、どのような政治利用が適切あるいは不適切なのかを論じるべきだ。その意味では、小沢氏は、たとえば、日本にとって中国がいかに大切なのかを主張すればよかった。
 他方、宮内庁長官が「どの国も平等に扱うという建前」を強調するのは、やや越権的であったかもしれない。宮内庁にとっての専門性は主として天皇の健康管理等の問題のはずだ。他国と中国の扱いをどうするかは、政府の外交方針だ。
 天皇の関わる行為については、最終的には政府が決めることになるし、政府が方針を決めたら、宮内庁はこれに従う必要がある。
 ただし、天皇に関わる問題でもあり、宮内庁長官が、今回の中国に対する対応は異例だということを指摘することが「悪い」というべきかどうかは難しい(→論点3)。

(2)「30日ルール」だが、これは小沢氏が言うように法律で決まっているわけではない単なる慣行だ。政府の方針が優先されるべきだという意見に一定の説得力はある。ただし、こうした慣行があることを国民は知るべきだし、今回例外があったことを知ってまずいということはない。
 一方、この慣行の主な理由は天皇陛下の健康問題だから、この背景について宮内庁が注意を喚起することは悪くない。「内密にやるべきだ」という意見もあろうが、国民が天皇に関する事情を知って悪いということはない。
 最終的に内閣が方針を決める問題であることは動かないが、その方針の善し悪しについては、国民にも十分な判断材料がある方がいい。事情を知らなければ、国民は次の選挙で正しい審判を下す材料がない。必要な情報を与えずに選挙をやって、「国民に信認された政治家」のごとくに振る舞うのは、悪質な詐欺だ。
 小沢氏が「国民に知らしむべからず」と言いたいなら、それは不適当だ。

(3)官僚が政府の方針に関して意見を述べていいかどうかという問題は難しいが、官僚が政府の決定に従うべきだという前提を守った上であれば、専門的な見識を持った立場から意見を言うのが悪いということはあるまい。
 今回も羽毛田長官が意見を言わなかったら、国民は、天皇陛下の周りで何が起こっていて、中国の要人がどう扱われているかが分からなかったかも知れない。
 批判的な意見は辞任してから言え、というのは、恐怖政治につながりかねない暴論だ。
 小沢氏も政治家なら、自分の方針を国民に対して堂々と訴えればいい。彼のいうところの「役人」を個人攻撃すべき場合ではない。官僚の発言を封じるために人事的な圧力をかける、というのは、政治家として無能だし、人間として卑怯だろう。

 幾らか古い(昔の日本の会社にあったような)組織人の論理で考えるなら、あるいは、羽毛田宮内庁長官は「今回の会見を認めるなら、私を解任してからにしてくれ」と鳩山首相に食い下がって天皇陛下を守り、求められれば黙って辞任するが筋だということなのかも知れない。しかし、端的に言って、これは古い。より効果があると思えば、メディアを使って主張を訴えるということがあってもいい。
 公務員なら、政府の命令には従う。しかし、同時に意見を言うことがあってもいい。
 会社員でも同様だ。そんな骨のある人物は滅多にいないだろうが、反社会的な行為(たとえば「偽装請負」)を行っている会社の役職員が、自分の仕事は組織人としてこなしながら、他方で、自社の悪行をメディアを通じて批判することがあってもいい。
 会社は(正確には経営者ないしはその取り巻きの茶坊主が)、就業規則で社の批判(あるいは内情の暴露)を禁止して、会社を批判する社員を処分しようとする場合が多いだろう。しかし、この場合に、悪いのが会社の方だとしたら、この種の就業規則を認めることは、「世間」の立場としては得策でない。
 同様に、「政治主導」を旗印に官僚の「意見」まで封じようとする小沢流を認めることも国民としては得策でないように思う。言うのが、政治家だろうが、官僚だろうが、一国民だろうが、意見は意見だ。言わせてみればいい。
 仮に、今回の羽毛田長官のようなケースを処分の対象にすると、官僚は政府を批判できなくなる。現政権では政府は完全に与党に指導されるので(あたかも中国政府と共産党の関係のように)、ただでさえ官僚は与党を批判しにくい。従って、官僚の持っている情報が国民に伝わりにくい。これは、国民にとっての損失が大きいのではないか。

 今回の宮内庁長官の批判は、小沢氏の「痛いところ」を突いたのかも知れない。巷間言われているように、議員多数を引率して中国を訪れた「小沢学校修学旅行」と今回の問題が関連しているのかもしれない。
 そうでなければ、小沢氏があんなに怒った理由が分からない。
 彼が冷静であれば「それは内閣で対処する問題です」とでも言って、別の人間(鳩山首相か平野官房長官)を使って、羽毛田氏に圧力を掛ける方が効果的だった。あの程度の話で本性を露わにすると、権力者としては値打ちが下がる。

 私は、今回の羽毛田氏の発言の内容には賛成しないが、発言したこと自体は断然支持したいし、今回、大権力者である小沢氏をうまくからかったことに関しては面白かったと思う。この程度のことがあってもいいではないか。
 ただし、今後の彼は処遇は、小沢氏の権力構造がどのようなものになりつつあるのかを見極める上で大いに注目したい。
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コメント
 
 
 
別に処遇はないでしょ。 (rm)
2009-12-17 00:33:57
天皇の日程ごときで大騒ぎになることじたいがおかしいということを、なぜ誰もいわないのか。日程の議論の俎上に乗っかった上で、詳しく場合分けしても、それは誰かさんの手のひらに乗っかった議論でしょう。

多忙多忙って長官はいうけれども、そこまで健康状態が悪いなら、退位を勧めるのが彼の役目では? 職業選択の自由もなく、しかも死ぬまで公務をしなければならないなんて人権侵害もはなはだしい。一般国民同様、退職して悠々自適する権利があるでしょう。

また、納税者からいえば、税金で養われている存在である以上、仕事ができなくなったら若い世代に道をゆずるべき。

普段の山崎さんなら、そのぐらいおっしゃるでしょう。

それとも、こういうこというのは21世紀の今でもいまだに「不敬罪」で、右翼暴力団の襲撃を恐れなければならない国なのかね、わがニッポンは。

最後に、中国共産党の幹部のくせに、日帝天皇にへいこらして喜ぶとは何事か、恥を知れ(笑)といって筆をおきたい。

要は、権威を批判する側に限って、権威に弱いという通則が、ここにあてはまるということなのかもしれません。
 
 
 
ちょっと違うと思います (dubi)
2009-12-17 01:30:16
山崎様

個人的な意見としては、ちょっと違うと思います。さしあたり問題の所在を山崎様の提示された三つに限定して考えてみることにします。

(1)まず、政府が異例のスケジューリングで中国の要人と天皇との会見を要請したことが「天皇の政治利用であり、不適切」なのかどうか。
(2)次に、天皇の会見に関する「一ヶ月前ルール」の効力と正当性。
(3)そして、官僚が政府を批判する意見を述べていいかどうか。

1ですが、これについて山崎様は「端的に言って、天皇の行為は基本的にすべて国のためであり、どう言い繕っても「政治的」な要素を含むものだ。そして、これが内閣によってコントロールされるべきだという小沢氏の意見は正しい」と仰います。文字通り「端的に言って」これはそう間違いではないと思います。

しかし、「「政治利用だからダメ」ということではなく、どのような政治利用が適切あるいは不適切なのかを論じるべきだ。その意味では、小沢氏は、たとえば、日本にとって中国がいかに大切なのかを主張すればよかった」は、いただけません。

まず前段部分です。「政治利用」を前提とするのは若干違和感があります。所詮、政治性から逃れることはできないにせよ、努めて中立的・儀礼的な立場を志向するのは間違いないことであり、その政治性が適切であるかどうが論じられるべきでしょう。どのような政治利用なら適切か、というのはみもふたもないというか憲法解釈においても普通の現実に照らしても、通常の理解では考えにくいものだと思いますよ。

一見、同じ意味のように見えますが、私が申し上げているのは天皇の国事・公式行事などの政治性の問題であり、山崎様が仰っているのは、天皇をどう政治利用すれば適切であるか、あるいは不適切かという天皇の利用の仕方の問題です。私は天皇を国の象徴として主体に置いて理解しますが、山崎様は、それを(政府として)どう利用するか、という立場のようです。立つ位置が違うのでしょう。

さらに「小沢氏は、たとえば、日本にとって中国がいかに大切なのかを主張すればよかった」と仰っていらっしゃいますが、これは極めて危険な発想と言うべきものでしょう。天皇の行為を限定している憲法に対して、一方で公的行事など内閣の融通が確保されていることは、一歩誤れば内閣が天皇を政治的に積極利用して自分たちの利益を大きくはかりうることを意味しています。慎重さが要求される部分です。山崎様のご意見ではあまりに露骨な政治利用でしょう。

天皇の行為は政治的ではありえても、政治的に利用されることは極力さけるべきです。山崎様の言葉を言い換えれば、私の意見は次のようになります。

「今回のことについては、いかなる政治的な意味を持ちうるか、それが適切だったか否かを論ずるべき、小沢氏は政治利用の危険性・誤解を避けるために宮内庁から断られた時点で諦めるべきだった」

結論は、もちろん、小沢氏はアウトです。

2は効力と正当性はあると思います。健康問題もありますし、天皇の仕事は意外とかなり忙しいともされています。脱税総理より忙しいかもしれません。

それはともかく、山崎様のご意見が、何を仰りたいのか読みきれませんでした。これを国民が知るかどうかというのはさほど重要な問題だとは個人的には思いません。どちらでもいい話だと思います。

3はもちろんその場があるのであれば発言する権利はあると思います。機密事項は除いて。山崎様のお言葉のうち「批判的な意見は辞任してから言え、というのは、恐怖政治につながりかねない暴論だ」は正しいと思います。

あとはまたいずれ機会があれば書きます。


rm様

ご理解できないのでしょうが、この問題は日本国憲法の第1章の解釈や国のありように関して、つながっている問題でもあるのですよ。
 
 
 
山崎さん (xtc4241)
2009-12-17 03:42:19
おはようございます(いま17日3:15頃です)

>「政治主導」を旗印に官僚の「意見」まで封じようとする小沢流を認めることも国民としては得策でないように思う。言うのが、政治家だろうが、官僚だろうが、一国民だろうが、意見は意見だ。言わせてみればいい

この部分、納得できませんね。
たとえば、事務次官の記者会見は廃止されたはずでしょう。政治家ではなく、1官僚の意見が通ってしまった今までの政治を変えようとしているわけです。
なぜ、官僚が記者を集めて、反論しなけりゃいけないのですか?
宮内庁という特殊性ですか。天皇という特殊性はあるかもしれませんが、それにしても、記者会見を開いてまで、やるというのは異常であり、彼こそは政治利用していると言われてもしかたないと思います。

話は変わりますが、山崎さんは「小沢氏の権力の一元化」とよく言われてますよね。
小沢さんは実力者ではあっても、権力者ではないでしょう。権力とは主に行政側にあり、執行者に対し言うことばのはず。小沢さんは表ルートから民主党要望という形でやっている。裏ルートを使って行政を動かしたことはないでしょう。
確かに、昔は裏ルートから政治を動かしたってことはあったでしょうが・・・。
みんな、小沢さんの意向は気になるところではあるでしょうが、だからといって、権力者ではなく、実力者であると思いますがいかがですか?
 
 
 
はじめまして! (うし柄な猫)
2009-12-17 14:28:48
凄く勉強になりました!

この手の内容は賛否両論あるのですね^^;天皇というキーワードが入っているからだと思いますが・・・(汗)
メディアや政治家、官僚が大騒ぎしているのは、その辺りがあるからなのでしょうか・・・。

また遊びに来ます♪
 
 
 
官僚側の狡猾な計略ではないでしょうか (url)
2009-12-17 16:41:50
>(1)端的に言って、天皇の行為は基本的にすべて国のためであり、どう言い繕っても「政治的」な要素を含むものだ。そして、これが内閣によってコントロールされるべきだという小沢氏の意見は正しい。

その通りだと思います.


(2)「30日ルール」だが、これは小沢氏が言うように法律で決まっているわけではない単なる慣行だ。政府の方針が優先されるべきだという意見に一定の説得力はある。

その通りだと思います.


>小沢氏が「国民に知らしむべからず」と言いたいなら、それは不適当だ。

これはあくまで山崎さんの推測であり,このような事実の裏付けなく不適当であるとか評価すること自体が,不適当ではないでしょうか.また,民主党のホームページから小沢氏の会見を見ましたが,小沢氏はそのようなことは一言も言っておらず,逆に報道陣の側が「30日ルール」の慣行がどのような経緯で行われるようになってきたかをきちんと勉強するようにと促していました.報道陣がそのような経緯も自分では調べようともせずに,官僚から公表された内容を吟味もせずに(あるいはあえて?)そのまま報道してしまうことこそ,今回の問題点の一つであると思います.


>(3)官僚が政府の方針に関して意見を述べていいかどうかという問題は難しいが、官僚が政府の決定に従うべきだという前提を守った上であれば、専門的な見識を持った立場から意見を言うのが悪いということはあるまい。

確かに,専門的な見識を持った立場から意見を言うのは悪いことではないと思われます.しかし,今回のことは官僚が政府の決定に従うべきだという前提を守っているといえるでしょうか.
今回のことは会社で言うならば,社員が社長の方針が間違っていると株主に対して表明しているのに近いことと思われ,どこの会社にそのような社員がいるでしょうか?したがいまして,羽毛田宮内庁長官の報道陣に対する意見表明というものは,”官僚が政府の決定に従うべきだという前提”を明らかに守っていないと思われますが,いかがでしょうか?

そもそも,宮内庁の官僚側にこそ”天皇”をこのような形で権力闘争の道具として利用しているのではないでしょうか.私には,宮内庁の官僚は”天皇”を自分達の都合で利用しているようにみえて,全く敬意に欠けていると思いました.


>批判的な意見は辞任してから言え、というのは、恐怖政治につながりかねない暴論だ。

”批判的な意見は辞任してから言え”と小沢氏は記者会見で公に言っているだけですから,恐怖政治になどならないと思います.国民がけしからんと判断すれば,選挙で落選させることができるのですから.本当の恐怖政治とは,情報公開されない,責任の所在が明確でない,権力の行使だと思います.特に暴力装置(警察,検察,軍隊)による権力の行使のことだと思います.3月の検察による小沢氏の秘書逮捕・起訴の方が,判断が恣意的であり,それに対する説明もなく,検察はその責任を問われることもなく,よっぽど恐怖政治を連想させました.


>小沢氏も政治家なら、自分の方針を国民に対して堂々と訴えればいい。

堂々と記者会見で発表されていると思いますが,いかがでしょうか?


>彼のいうところの「役人」を個人攻撃すべき場合ではない。官僚の発言を封じるために人事的な圧力をかける、というのは、政治家として無能だし、人間として卑怯だろう。

”個人攻撃する”と言われると,弱いものを個人攻撃しているように連想してしまいますが,羽毛田宮内庁長官は弱者でしょうか?羽毛田氏は元厚生事務次官であり,バックには厚生労働省を含めた巨大な官僚機構が彼を庇護しているのです.その官僚機構の人事権は国民にはなく,本来国民の代表である国会議員にその人事権があるべきなのですが,自民党はその人事権を放棄して官僚をコントロールしてこなかったと思います(官僚から自民党がコントロールされてきたのかもしれません).したがって,これまでは国民は間接的にも官僚をコントロールできなかったわけですが,本来は(国民がその人事権を握っている)国会議員が官僚の人事権を掌握し,官僚をコントロールすべきだと思います.(官僚の人事を含めた)その政治の結果が悪ければ,国民は選挙で国会議員を変更すればよいわけです.ですので,政府がが国民に対して責任を負うところの政策を実現するために,政府にとって適切な官僚の人事を行い官僚をコントロールするということ自体は当然のことだと思います.
その場合,小沢氏は政府内の人間ではないという議論がでてくると思いますが,小沢氏は一般論を言っているだけです.報道陣が根拠もなく,小沢氏が政府の方針を決めていると報道していますが,万が一そうだとしたらそれはそのこと自体が問題なわけで,今回のこととは別の問題として提起して考えるべき問題だと思います.それを渾然一体として議論するからややこしいことになるのだと思います.

ですので,小沢氏の主張は正しいことを言っているだけであると思います.したがって,”政治家として無能だし、人間として卑怯だろう”という山崎さんの発言,それこそが根拠のない小沢氏への個人攻撃になっているのではないのではないかと思いました.

あとは,もともと”30日より前であれば政治利用でなくて,30日以内は政治利用である”という論理が,初めから破綻していると思います.つまり,政治利用であるかないかの基準が,時間の長短だという論理が少なくとも初めからおかしいということはいえると思います.そもそも”政治利用とは何か”という別の問題が存在しているとは思いますが,それ以前に論理が成り立ちません.

そもそも,今回のことは官僚側のサボタージュあるいはマッチポンプで,小沢氏あるいは政権に対する意地悪なのではないでしょうか.それを,報道陣が真に受けて?(いっしょになって?),政権いじめをしようとしているだけではないでしょうか.官僚側がそのことに”天皇”閣下を利用するとは本当にひどいことだと思いました.


宮内庁,フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
歴代宮内庁長官
代 氏名 在任期間 備考
1田島道治1949年6月1日 - 1953年12月16日引き続き一級
2宇佐美毅1953年12月16日 - 1978年5月26日叙・一級
3富田朝彦1978年5月26日 - 1988年6月14日叙・一級
4藤森昭一1988年6月14日 - 1996年1月19日叙・一級
5鎌倉節1996年1月19日 - 2001年4月2日叙・一級
6湯浅利夫2001年4月2日 - 2005年4月1日
7羽毛田信吾2005年4月1日 -

羽毛田氏は,もともと遅かれ早かれ退任となるのが既定路線と思われ,それを自認しているからこその自作自演でしょうか?今後は,既定路線の退任なのに政権によって辞任させられたとでも言って,被害者ぶるつもりでしょうか?
 
 
 
正直者 (関西より)
2009-12-17 17:37:13
今回の件は、山崎様の仰るとおり今後の羽毛田氏の処遇がどうなるのか?とても興味深いですね。まあ辞めろと言っても『辞めさせてみろ!』くらいの反撃に出て来そうな感じはしますし、またそうあってほしいという変な期待感を持ってしまいます。
適切・不適切はあるにせよ、自民党政権時代と違っていろいろ内情がオープンになってくるのは有難いと思います。

url様の仰るとおり、羽毛田氏はかなりスタンドプレーに走っており、選挙で大勝した民主党にメディアを利用して鉄槌を落としてやろうという意図が見え隠れします。この事象のみならず今後、情報開示が進めば進むほど我々はそれらを咀嚼し意思決定できる判断力が問われてくるなあとしみじみ思います。
それと
>今回のことは会社で言うならば,社員が社長の方針が間違っていると株主に対して表明しているのに近いことと思われ,どこの会社にそのような社員がいるでしょうか?
⇒日本経済新聞の元記者・大塚将司氏がいますよ。

話は変わりますが、天皇も人間なんだからある年齢で引退して、後継者に引き継げばいいのではないのでしょうか?死ぬまでタイトなスケジュールをこなし続けないといけないのもどうかと。隠居しながらゆっくり国事にフォローを入れて、若い天皇がバリバリ実務をこなす!というほうが体調に気遣いながらどうこうやりくりするよりよっぽど良いのではと思いますが。
 
 
 
The 政治利用 (時持人@19850726131431)
2009-12-17 18:20:05
今回の,習近平副主席と天皇の会見を見て,世界中で最も焦っている人は誰でしょう?
私は某国の将軍様であるような気がしています。これは最も洗練された天皇の“政治利用”だと思います。天皇の存在意義と言っても過言ではないと思います。他の行事など,今回の会見に比べれば,些末なことに見えます。世界中誰1人として,天皇陛下にしかできないことです。
そして,事実として天皇陛下は習近平副主席に会われ,既にその力は発動されたのです。これは,どんな不幸な目に遭っているたった一人の日本人たりともおろそかにしないという,天皇陛下の御心の表れであり,私はこの力が必ずや良い結果に結びついてくれることを信じたいと思います。
 
 
 
雑感 (ドゥビ)
2009-12-17 20:27:45
xtc4321様

>たとえば、事務次官の記者会見は廃止されたはずでしょう。

脱税大臣は事務次官定例会見以外は認めていますよ。官僚が発言することに何の問題もありません。内閣府のもとにはほかに金融庁、公正取引委員会などがありますが、これらの長も発言禁止ですか?どこからそんな発想が出るのでしょう。(確かに民主党発足1週間まではそうでしたが。要するに民主党がアホだったというだけのことでしょう)

>それにしても、記者会見を開いてまで、やるというのは異常であり、彼こそは政治利用していると言われてもしかたないと思います。

民主党と小沢氏が異常だから、宮内庁は、皇室関係の国家事務及び政令で定める天皇の国事に関する行為に係る事務をつかさどる(宮内庁法第1条)機関として、普通に対応しただけだと思いますよ。慣例に照らして(今回のようなことは)二度とあってほしくないというのは、当たり前の反応です。民主党が異常なことにどうして気づかれないのでしょうか。

url様

>報道陣がそのような経緯も自分では調べようともせずに,官僚から公表された内容を吟味もせずに(あるいはあえて?)そのまま報道してしまうことこそ,今回の問題点の一つであると思います.

30日ルールがある。そこに妥当性があるとすれば、それを守ろうとしない小沢民主党と脱税総理に問題の核心があるのは明らかで、報道陣を責めるのは「逆切れ」に属するものでしょう。小沢氏は要するに30日ルールなど守る必要はないと言っているわけで、これは、現実としては、慣行を破る契機に「政治的意図」が充分に透けて見えるだけに、極めて横暴かつ不純なものだと思いますよ。

状況が違っていれば、30日ルールは変更はいくらでもありえたとは個人的には思いますがね。あの状況であのやり方はないでしょう。まさしく天皇が政治に利用されただけの話です。

>今回のことは会社で言うならば,社員が社長の方針が間違っていると株主に対して表明しているのに近いことと思われ,どこの会社にそのような社員がいるでしょうか?

皇室と会社を比べても無意味でしょう。

天皇は日本国の象徴であり、一方でその行為は内閣府の傘下にある宮内庁でつかさどられています。一方、天皇を元首とする見解もあります。大使・行使を接受するのもその象徴でしょうね。単純ではありません。会長秘書室長が、社長の意に沿わない発言をした、というのなら、若干近いかもしれませんが。普通にありうる話だと思いますよ。

ついでにいえば、世論は、宮内庁の意見に同意する傾向が強いようですよ。無意味な比較ではありますが、株主にたとえれば、70%ほどの株主に会長秘書室による社長批判が支持されたも同様でしょう。

>3月の検察による小沢氏の秘書逮捕・起訴の方が,判断が恣意的であり,それに対する説明もなく,検察はその責任を問われることもなく,よっぽど恐怖政治を連想させました.

どこが恣意的ですかね。今こそ日本がまさに独裁政治へと走りつつあることに気づかないのでしょうか。山崎様自身、民主党支持を表明してきましたし、このコメント欄も民主党支持者の巣窟のようなところですが、もう少し、日本の現状や、脱税総理を中心とした政権の下、実際に傷つき苦しむ人も多いことを知ったほうがいいのではないでしょうか。自民党のせい、自民よりまし。そういう精神安定剤は、そろそろ卒業なさってはいかがでしょうか。

>そもそも,今回のことは官僚側のサボタージュあるいはマッチポンプで,小沢氏あるいは政権に対する意地悪なのではないでしょうか.それを,報道陣が真に受けて?(いっしょになって?),政権いじめをしようとしているだけではないでしょうか.官僚側がそのことに”天皇”閣下を利用するとは本当にひどいことだと思いました.

問題外の意見だと思います。問題の所在はマスコミも山崎様自身も提示なさっていらっしゃる通りです。

関西より様

>話は変わりますが、天皇も人間なんだからある年齢で引退して、後継者に引き継げばいいのではないのでしょうか?死ぬまでタイトなスケジュールをこなし続けないといけないのもどうかと。

皇室典範を改正せよ、と言えば済むことです。今回とはさほど関係しない問題です。今回の問題の核心は脱税政権が、天皇を政治利用しようとした、それが、天皇の行為の中立性を損ねる可能性のあるものであったと同時に、相当に強力な圧力が宮内庁にかかったことが明らかになっていることではないでしょうか。

憲法も含めて、天皇のありようにかかわる問題であるということです。
 
 
 
Unknown (社会主義好)
2009-12-17 20:53:38
はじめちゃんが最近テレビに出てる^^

それはともかくちゃんころのナンバー5だかなんだか
いったい何しにきたんだ・・・

小沢に国家主席があってやってやったんだから
天皇にナンバー5を会わせろと無理難題通るか
試してみただけじゃねーか

結局共産党の例文集なぞっただけで 中国の発展は世界中にメリットがあるとかなんとか中身のない発言に終始して 何の意味もなかった

チャンころは本と迷惑だ
 
 
 
政治利用の季節 (ぎんえもん)
2009-12-17 21:07:50
なかなかおもしろいテーマであり、なお且つ日本及び日本国憲法にとって深刻な問題です。

天皇陛下が政治利用されてよいと発言されているのは、たぶん山崎さんだけでしょう。
世間では、国事行為なのか公的行為なのかというしょうもない議論をしていますが、国事行為でさえ内閣の助言と承認という歯止めを置いているのに、外国の権力者(中国副主席)との面会というさらに政治性をおびる行為を天皇陛下に近い役人(宮内庁長官)が判断しちゃまずいでしょう。
さらに言えば、天皇陛下の行為を色んな立場の人が議論しはじめると、そのことが政治利用になります。
直接的には、内閣総理大臣が何を助言したのかを宮内庁長官がその都度それの賛否を会見で発言するようになれば、いろいろな政治的な立場からいろんな発言をするようになって、天皇陛下が政治的な存在になってしまうのです。
ということで、現在の憲法が規定している象徴天皇制ということがいささか無理があるのかなあと思います。
(憲法第9条と同様な問題)
小沢さんも会見の印象は最悪ですが、そんなに間違ったことは言っていないと思います。
そもそも、胡錦涛国家主席と李克強氏に近しい小沢さんがそのライバルである習氏の面会をごり押しするかなと疑問です。
誰かをかばっているか、役人による天皇の政治利用に危機感を持ったというのが私の印象です。

 
 
 
Unknown (どうでしょう?)
2009-12-18 00:16:56
小沢氏はパンドラボックスを開けてしまった様な気がします。
なんと言おうと天皇は日本の象徴であり、国民の注目度は高いと言えます。
報道を見る限り天皇に無理強いをしたという印象はぬぐえないでしょう。
小沢氏に対する評価をマイナスや0と捕らえる人はいても、プラスと捕らえる人は稀ではないでしょうか?
 
 
 
上司へ意見するときの作法、方法 (きむ)
2009-12-18 01:21:54
本エントリーのテーマは「上司への意見をいかにするか」だと感じました。特に「聖域」に触れる場合はそれが難しい、と。

さて以下は私見ですが、「政府の決定に従うという前提であれば官僚はその専門的見地から意見してもいい」との理解は一緒です。しかし、宮内庁長官の管轄が「天皇の健康問題」だというのはどうでしょう。「天皇の正統性、存在意義」を守るのも宮内庁の仕事だろうと思います。そのなかで政治的中立を保つというのも重要です(山崎さんの言うような、どこまでが「アリ」かという判断ですが)。
 
 
 
多くにおいて定義が曖昧だからこうなる (タロ)
2009-12-18 02:51:39
多くの言葉において定義が曖昧だからこうなるのでしょう。

まず「政治利用」について。
そもそも天皇が「おおきみ」だった時代から、その地位にいる人の行動や地位自体が誰かしらの政治利用の対象だったことを考えれば、「政治利用であること」をもって批判は出来まい。

例えば、昭和天皇自身もある時期から靖国参拝をしないことで、A級戦犯合祀に対する政治的立場を表明している。
自ら、立場を政治利用したわけだ。
「政」とは「まつりごと」であり、その祭祀を今でも行う立場にある権威ある地位なのだから、その行動が政治的に意味を持つのは避けられまい。

また、「どのような政治利用が正しいか?」というのも難しいところだ。
「正しい政治とは?」という定義も難しいし、政治とは結果であると考えれば、結果が出るまで正しいかどうか分からないともいえる。

「国事行為」について。
「国事行為」もまた定義が曖昧である。
諸外国の要人を引見することがそれにあたるのか?
ただ、国事行為には「内閣の助言と承認」という手順が必要であるから、その手順の無い行為は国事行為ではないという考え方は出来る。

とすれば、国事行為以外については内閣の助言と承認を必要としないだろうし、陛下の発言、または心の問題に関する行動(墓を詣でるのか?参拝はするのか?)等はそれにあたるのではないか?

また、小沢氏は、厳密に言えば単なる議員の1人であり、単なる一政党の要職にあるだけであり、官僚に指示できる立場ではない。
今回の発言は「辞めろ」という指示ではないから、単なる要請に過ぎないという見方もできるが、指揮系統の外の発言であれば、同じように官僚にも法の許す範囲で許されるべきだろう。
 
 
 
訂正 (タロ)
2009-12-18 03:37:38
「外国要人の引見が国事行為にあたるかどうか定義が曖昧ではないか?」とすべきでしたね。

憲法には、大使・公使を引見することは明記されているものの、その他の地位にいる他国要人への引見は明記されていません。
「大使よりも地位が上である人間の引見は、当然、国事行為同様重要な行為である」との解釈は可能であろうから、その場合、内閣は助言及び承認を与える立場にあるのだろうか?

仮に大使・公使の接受以外は国事行為ではないとし場合、天皇には「誰を謁を賜るのか?」に関するある程度の自由が与えられる。
天皇が「○○は重要な国だから会うが、××は気に入らない国だから会わない」などという態度を表明した場合、それを制限する方法がなくなる。

小沢氏が「天皇は『会いましょう』と言うだろう」と発言したことは、この意味でのパンドラの箱を開けてしまったのではないか?
今上にそのような政治的な意図はないだろうが、やろうと思えばできなくもない。
 
 
 
専門的見地からの意見とは (北野)
2009-12-18 04:06:44
「政府の決定に従うという前提であれば官僚はその専門的見地から意見してもいい」

今回の宮内庁長官の場合で言えば、「1ヶ月ルール」の運用の仕方が前政権と変わり、2004年以前の弾力的運用に戻ったことを説明するだけにとどめるべきだったと思います。それが、宮内庁長官の専門的見地からの意見でしょう。それを、「政治的利用である」とか「2度とあって欲しくない」などと述べたために、その言葉に引っ張られて、過度に問題が大きくなっているのが現状であると考えます。
 
 
 
憲法構造から考察 (pnd)
2009-12-18 06:17:48
憲法1条は,天皇を国家及び国民統合の「象徴」と規定する。
4条は,天皇は,憲法の定める国事行為のみを行い,「国政に関する権能を有しない」と規定する。

つまり,天皇は政治的行為をしてはならないということになっている。

しかし,7条の国事行為を見ると,憲法・法律等の公布(1号),国会の召集(2号),衆議院の解散(3号)といった,本来的には政治的行為とされるものが国事行為とされている。
これは,明治憲法において,天皇が統治権の総覧者であった名残である。

これらの国事行為は,内閣の助言と承認(3条,7条)が必要であり,実質的には内閣が行っているとみる。これによって,天皇の行為から政治性が中和されるとするのである。

このように憲法は,天皇の行為が政治的行為にならないよう配慮している。
7条に政治的行為が含まれていることからすると,7条の解釈は文言よりも広げて解釈すべきでない。7条9項の「大使」「公使」は文言通りとすると,習さんとの会見は国事行為に当たらない。
国事行為以外の公的行為として外国の大使・公使以外の要人と会見する行為ができるとしても,それが「国政に関する行為」に当たらない以上,単なる儀礼的行為のようにしなければならない。
4条をみれば,国事行為以外には政治的行為ができないと明白に規定されているからである。

小沢さんは,「あの会見は単なる儀礼的な行為に過ぎない。儀礼を重視して30日ルールを弾力的に運用した。」と言えば良かったのではないか。
 
 
 
議論できる人できない人 (FP)
2009-12-18 08:11:51
まぁ日本は封建社会だということなんだと思います。今回の騒動の本質は。 小沢氏タイプの上司、経営者というのは(中小では更に比率が上がると思いますが)日本社会にまま見られるタイプです。

直近の元総理にもいましたが、メディアや部下から意見を言われると、何の論理的根拠もなく「君はわかってない!」と決めつけて終わり。具体的な説明は何もなし。 

ただ日本の場合、そもそも議論することが苦手で、教育の中でも議論の作法のようなものをほとんど扱っていないというのが効いていると思います。 

高圧的に接することで、(今回の場合は記者ですが)部下が自分の気にくわない意見を言わなくなることを教育だと勘違いしてる人は多いですから。それで失ってるものは多いんですが、そこに気づくような人であれば、そもそも目下の者に高圧的に接するような愚かなことはしないでしょうしね。

意見を言われて逆上する人間、職場に権力関係(=職階)を(本当に必要のある場面を除いて)持ち込む人間はバカなので相手にしてもしょうがないと思います。
 
 
 
うん、納得!とはいきません (ハイジャンプ)
2009-12-18 18:12:33
 こんばんは、2度目の投稿です。
いろいろなご意見があるのですね。今回の件は、どうも言葉の端々をとらえることに終始して、本当に大事なことを見失ってるのでは・・・そんな感じがします。
 山崎さんの言葉がストレートすぎるのですが、天皇のされる国事行為は政治行為も含まれるでしょう。(「政治」というと、とかく穿った意味にとられますが)
羽毛田長官が、その穿った意味で「政治利用」と言われたのであれば論理的におかしいですね。30日を守ってさえいれば政治利用もかまわないのでしょうか。
 私の周りにも中国からの留学生がいます。胡主席と習副主席の権力関係など話してくれます。門外漢の私でさえチョッとは関心があります。なのに、外務省の人たちはなぁーんにも関知しなかったでは済まされないでしょう。外務省と宮内庁で責任を政府に転嫁したようにみえます。「政治主導」がおもしろくなかったのかも。
 いずれにせよ、これみよがしに、客人も滞在しこれから天皇も会われようとする時期に会見を開くこと自体非常識と思わないのでしょうか。中国を刺激しようとせんばかりに。官僚の傲慢さは感じましたが、山崎さんのように面白くは思いませんでした。
 自分でも注意しようと思ってるのですが、人を判断する時一面を捉えてすべて良し悪しを決めるのは間違っています。
 
 
 
 
Unknown (社会主義好)
2009-12-18 19:06:54
ちゃんころが党の幹事長程度を熱烈歓迎してやったので

かわりに天皇に会わせろと無理難題いってきたというのが真相でしょう

小沢は試されてると感じたのか
天皇に合わせられないと俺の顔がつぶれると
てんぱったんじゃないかと

その証拠にわざわざきても何一つ目新しいこと
いわなかったでしょ
 
 
 
街宣 (Unknown)
2009-12-18 19:25:46
とある地方の民主党本部前で、右翼団体のみなさんが、
「てんのーの、せいじりようをー、やーめろー」
と連呼してました。

普段から天皇制を活用なさっている方々からの、大変皮肉が効いたシュプレヒコールに、座布団3枚を献上したいと思いました。
 
 
 
驚いた (ドゥビ)
2009-12-18 23:31:34
小沢擁護派の人たちって、もう無茶苦茶な話ばかりですね。呆れてぽかーんという感じです。議論には誠実に望みたいと思っている私も、こりゃだめだ、というのが正直な所ですね。今回の小沢発言に、擁護すべきところなどどこにもありませんよ。

困ったものです。こういう人ばかりになると日本はナチスドイツのようになるんだろうなぁ、という気さえしますね。

私はめったにここまでいいません。しかし、あえて言いましょう。はっきり言いますが、ここの小沢擁護派の人は、アホですか?そうとしか思えませんが。

まぁ、何を言っても無駄なのが民主党支持者。どうでもいいです。
 
 
 
“電撃訪問”の布石? (時持人@19850726131431)
2009-12-19 06:21:03
参院選に勝つことを至上命題にしている小沢氏が、なぜこれほど世論を逆撫でするような、あからさまな強権発動をしているのでしょう。しかも平然として余裕の笑みすら浮かべているように見えます。
もし、007の国イギリス訪問、大長城計画、天皇会見、沖縄基地問題を来年5月まで先延ばし…これらが“電撃訪問”の布石だとすれば?
だとすれば、その時、世論のオセロがひっくり返ると思ってい
るからではないでしょうか?
 
 
 
私も驚いた! (ハイジャンプ)
2009-12-19 10:40:43
 ドゥビさんのコメント、わたしの投稿に対してでしょうか。
私は、小沢擁護もしませんし民主党支持でもありません。拙い文章で誤解をまねいたなら私の責任です。
 でも、ドゥビさんの2つのコメントを読んで感じたことがあります。宮内庁法をもちだしての説明も、所詮今回の件で感じた1つの感想にすぎないのではないでしょうか。
客観をよそおった主観です。それがわからないから、アホ呼ばわりするのは大人げないですね。
 何を言っても無駄なのが民主党支持者、このような決め付けもいただけませんね。
 
 何を言っても無駄なのが民主党支持者
 
 
 
何とも (寅次郎)
2009-12-19 20:56:07
辞めてから意見を言えなんて、あり得ないですよ。豪腕ではなくて、傲慢。感じ悪いことこの上ない。
 
 
 
小沢さん (turu )
2009-12-19 23:28:54
>「体調悪いなら、(中国副主席面会より)優位性低 い行事を休んだらいい」
何者(何様)ですか、あんた。
 
 
 
そもそも「30日ルール」って… (悪代官)
2009-12-19 23:31:11
そもそも「30日ルール」って、儀礼的とはいえ、外国の国家元首レベルの会見を辞退する上での言い訳として外交上通用するのでしょうか?


数年前のように、天皇の体調が非常に厳しく(確か手術されましたよね?)、あらゆる公的行事を制限せざるを得ないということであれば、全く問題ないと思います。
あるいは既に他国からの賓客との会見等でスケジュールが埋まっていたというならば、話はわかります。

そうでなければ、小沢氏の言うとおり、今回の件は優先度の低い国内行事をキャンセルしてでも、都合をつけるべき重要イベントだと思います。


外交儀礼に詳しい方(出来れば実務経験者!)からコメントいただけると嬉しいです。

また羽毛田長官が「天皇を守るのが自分の役目」(…のようなこと)と発言したと記憶していますが、実態はそうでもないようです。
先週の東京新聞「こちら特報部!」によると、(天皇のスケジュールは)むしろ以前よりハードなスケジュールが組まれており、むしろその点を懸念する記事内容でした。


今回の騒動も、ここ一年で慣れっこになった、崖っぷちの人達の「悪あがき」の一環のように思えます。



本題から逸れて申し訳ないのですが、もしかして羽毛田長官って、厚生労働省(厚生省?)時代に「ノーパンしゃぶしゃぶ」で週刊誌に名前が出ちゃった方では…
(ご本人の名誉に関わりますので、間違っていたら突っ込んでください!)

本当だとしたら、宮内庁長官ってどういう基準で選ばれるのでしょうか
まぁ、関係ないっちゃ関係ないのでしょうが…
 
 
 
いえ (ドゥビ)
2009-12-20 01:10:03
ハイジャンプ様

特定の方をとりあげて呆れたわけではなく、一部に色濃く漂う小沢擁護の雰囲気に、こりゃだめだと思った次第です。

小沢氏の会見の中身を精査しますと、まともな点は一点とてありません。いわゆる正しいことや誠実さ、正確なことというのは、何もありません。

どこに擁護する点があるか不思議でなりませんが、しょうがないから、宮内庁側を責める、という形でしょうか。宮内庁の仕事は、私としては、最大限果たしたと思います。最終的に受け容れたのは、内閣府の傘下ですから、致し方ないところで。

長官の人となり、思想については、この際、今回の問題の本質とは関係なさそうです。言ってしまえばどうでもいいこと、ということです。問題は、すべて小沢氏と脱税総理が何をし、何を言ったかに集約されそうです。宮内庁の対応には、何の問題もないものでしょう。

長官に対し、天皇の権威をかさにきていると小沢氏は非難していますが、今回の場合、これは、相当の圧力や政治利用の意図が明確だったわけで、宮内庁の対応は全く持って妥当な対応だと思います。小沢氏の態度はいわゆる逆切れというものでしょう。

小沢氏は自分を天皇以上の存在だと思っているのかもしれません。下らない人だと思います。

関係ないことですが、知識が薄い人ほど、相手に対して「勉強しなさい」という傾向があるように私は感じています。これは小沢氏だけではありません。実社会で体験することでもあり、保守派でいえば、櫻井よしこさんにもその傾向を感じます。

勉強しなさい、だなんて、親が子どもにいう台詞ですよ。教員だったら具体的な目標を示して「ここまでとにかく頑張って勉強してみなさい」でしょう。性質が違います。記者に向かって、間違いだらけの、いい加減な発言を喋り捲って「勉強しなさい」はないと思いますね。

それでも支持するのが、民主党支持者なのですが。人間には自分の行なった行為を間違ったものと信じたくない心理が作用するようです。自分が民主党に投票したことは間違っていない、自分が信じたこと、信じたマニフェスト、政権交代、これらは、原則として正しかったのであり、それが間違いであると認めることはない、というのがあると思いますよ。そろそろ愛想を尽かして、投票行動を間違ったと思う人も出てきているようですが。

まぁ、小沢擁護の一部の雰囲気を見て、馬鹿馬鹿しくなって、感情的に書いただけの文章とお考えいただいても結構です。誠実に論じるのも馬鹿らしいほどに傲慢かつ間違いだらけの会見でした。それを支持する気持ちが、私には意味不明だ、ということです。
 
 
 
Unknown ()
2009-12-20 19:27:06
そりゃね、官僚批判の表現方法や意図を考察しだすと
きり無く出来るし、新聞各紙も当初は一斉に同じ論調
を唱え、それこそ「商用利用」だと思ったが、

今回の流れで笑ってしまうのが、会見を強く要望したのは、中曽根元首相と、名前が出たとたんに、
読売がちゅんと静かになって、昨日には、あの嫌われ者が・・

「1か月ルール」は「官僚的でバカバカしい」=読売新聞の渡邉会長が宮内庁を痛烈批判

上記のような事で、さまよう産経はとなると、石原
都知事の発言は・・・

「宮内庁が皇室の行事を仕切ることで自分の権威を持たそうとするのは、ちゃんちゃらおかしいと思うね」

上記のような事で、産経がまだ批判したければ、
「お腹が痛いよー」と日本国内閣総理大臣の職務を
ぶん投げた、安倍氏にすがるしか無いが、保守の援軍
がボンボン一人だと、自称・憂国の産経も騒げまい。


つまり流れは、「宮内庁長官」に問題ありでしょうね。



 
 
 
統帥権の干犯 (ぎんえもん)
2009-12-20 20:22:29
とうとう池田信夫先生も小沢さんに軍配を上げました。

私も『統帥権の干犯』問題と構造が似ていると言おうと思ってましたが、同じような意見を言っているので、URLを引用しておきます。

http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51331713.html

まあ東大経済学部を出ててもアホな意見なのかもしれませんがね。
 
 
 
羽毛田長官とノーパンしゃぶしゃぶ (RealWave)
2009-12-20 22:00:11
悪代官様、

http://www.rondan.co.jp/html/news/roran/にノーパンしゃぶしゃぶ「楼蘭」の顧客名簿を入手という中で、平成10年に厚生省の羽毛田 信吾(老保福祉局長)の名があります。

だからどうだということは特にありませんが、なかなか老獪な官僚として喧嘩の仕方はよく知っているなという気はします。なにしろあの小沢をかなり攻め立てたわけですからね。

良い悪いは別にして天皇の権威を使って小沢を攻撃したことは事実でしょう。小沢とどちらが天皇を「政治的利用」をしているかは議論はあるでしょうが。
 
 
 
公僕の務めとして (名音)
2009-12-21 01:21:07
山崎さんはご自分の経験を重ねられているように見受けましたが、若干構造が異なると考えます。
内部で意見するだけなら辞表を出さなくてもよいですが、官僚がマスメディアを煽って政府の批判をするなら辞表が必要でしょう。しかも、30日ルールは法律じゃないので、いわゆる内部通報にも当たらないです。
官僚が政府の内部で政治家に意見するのは別によいです(取り込まれる政治家がだらしないだけ)が、官僚がメディアを使って政治的影響力を行使するのは公僕の行為として非常に問題があります。よって、この禁じ手を使うなら首を差し出すのが筋でしょう。
やり取りをオープンにするべきという意見もありますが、今回のやり取りをオープンにすることが公益に資するものだったかは大いに疑問です。

小沢氏の反応は確かに筋違いで、意外で、面白かったですね。
 
 
 
補足 (名音)
2009-12-21 01:26:18
小沢氏の「筋違い」というのは彼の主張のロジックのことではなく、立場的に直接関与していないのに激怒した、ということです。
 
 
 
はぁ (ドゥビ)
2009-12-21 11:35:47
ぎんえもん様

池田信夫という方がどういう方かは知りませんが、この記事に書いてあることは「アホ」ですね。東大だのなんだのはどうでもいい話です。何かコンプレックスでもおありですか?記事を見てみましょう。記事については著作権がありますので、要約してあります。

1.1ヶ月ルールなるものは、法的拘束力のない慣例にすぎない。

これは天皇のご健康の問題のみならず、実質、安倍内閣以降は天皇の中立性を守る意味での役割を部分的には有してきたルール(慣行)であって、憲法第1条での規定の現実的な運用に相当の曖昧さを残す天皇制のあり方について慎重を期すために一定の有効な慣行であったともいえます。

これを破ればきりがないでしょう。慣例にすぎないのではなく、きわめて重要な慣例なのです。また、さきに私は慣行を破る契機に「政治的意図」が充分に透けて見えるだけに、極めて横暴かつ不純なものだと思うと書きました。今も意見は変わりません。

2.1ヶ月ルールが守られなかった前例があり、20分の会談に天皇の健康問題は無関係、中国の国家副主席が天皇と会見するのは普通、というわけで、これを政治利用というなら、天皇の国事行為はすべて政治利用である。

この文章は問題の核心を何も分かっていないことの証拠です。普通に中国側が一ヶ月前から交渉していれば済んだ話でしょう。まぁこのあたり、アホの部類に入る意見ですね。

3.宮内庁の羽毛田長官の態度に軍部と共通するものを感じる。面会を了解しておきながら、記者会見で首相を批判するのは、ありえない。天皇に関する慣例は憲法より上位にあるという戦前の感覚をもっているのではないか。

宮内庁は天皇の健康面や中立的存在としての憂慮を表明しただけであって、穏当な批判だったと記憶しています。また、宮内庁は他の省庁とは別の意味も有している面があります。天皇をお守りすることです。それは天皇の中立性を可能な限り保ち、政治利用を排除する役割です。内閣府の傘下でありつつ、象徴としての天皇、国の元首とも位置づけする学説もある天皇の行為を司るところですから、単純な行政機関ではありません。長の任命権者も最終的には天皇にあったのではないでしょうか。

慣例をもって慎重さを追求する宮内庁のありかたに対して、天皇の慣例が憲法の上位にある、などとポイントはずれの指摘をすることは、愚かなことであると言わねばなりません。

逆です。憲法第1条の精神をできるだけ生かすためにこそ、宮内庁は慎重であるべきなのです。また官僚は当然に発言権もあります。これを封じることは、それこそ、戦前の軍部の発想でしょう。どうみても単純な話です。

明らかな政治利用の意図をもって慣例を法律でないからと無視しようとした小沢氏。そして、それを拒絶しつつ内閣府の傘下として結局は受け容れて、しかしこれっきりにしてほしいと言った宮内庁。

軍部に近いのはどちらですかね。これで宮内庁が軍部に近いと述べているのですから、困ったものです。

>宮内庁は治外法権ではない。天皇も法の支配に服する。こんな当たり前のことを忘れてメディアは翼賛化している。

当たり前のことを忘れているのはこの人だと思いますよ。どっから宮内庁が治外法権だという発想が出てくるのかも謎ですし、誰も天皇が法の支配から出ているなどとは言っていません。いたって常識的な判断でもって「中立性を守ろうとした」に過ぎません。

このお方、お一人で、宮内庁の長官と戦前の軍部を結び付けたがっているようですが、何のことはない話でしょう。

政府が小沢氏の独裁体制であり、天皇をも自分の自由に操ろうとしているにすぎない、ということです。小沢氏こそ、戦前回帰への危険性を濃厚に帯びた人物だとすべきでしょう。

正直、何の説得力もない、つまらない記事だと思いましたよ。
 
 
 
特異点 (RealWave)
2009-12-21 12:21:07
天皇を政治利用したのは小沢幹事長(&民主党政府)か羽毛田宮内庁長官か、はたまた戦前の軍部に似ているのはどちらなのかと、議論は尽きないのですが、問題の根源は憲法の中で天皇という存在が民主主義と根本のところで矛盾しているということがあると思います。

同じような矛盾は憲法9条と自衛隊の存在にもあって、現実と憲法の規定が木と竹のようにうまくつながっていないのです。もちろん、世の憲法学者や法律の専門家には矛盾などないと言っている人も多いし、それで戦後60年やってこれたのだから、実用上十分な運用ができるということも言えますが、一たび今回のような問題が表出すると本質的な矛盾のために各自勝手な解釈で議論して明確な判断ができなくなっています。

仮に天皇が単なる名目的な国家元首(ドイツの大統領、オーストラリアの総督みたいなものです)として存在するなら、実権を持つ政府の意向で外交上重要な相手と通常のルールを曲げて面会するのはむしろ当然でしょう。それを拒めば、拒むという行為自身が政治的行為になってしまい、名目的という定義に違反します。

しかし、天皇の仕事は儀礼的なものも含め慣例によって行われているものばかりで法的な義務に基づくものではありません。ではなぜそんな明確な法的な役割を持たない天皇を多額の税金を使って養っているからというと、「それは天皇だから」という理由しかありません。しかも天皇の存在の正当性は選挙でも内閣の任命でもなく血筋によるものです。この血筋の問題もほじくると女系天皇や女性天皇(その区別もつかな人も多いのですが)を認めるかという大問題にすぐ行きあたってしまいます。

あまり一般的な例えでないので気がひけますが、天皇の存在は相対性理論と量子力学という物理学の根本理論が矛盾を引き起こすブラックホールの特異点のようなものだという気がします。もともと矛盾があるので明確な答えなど出ないのです。

ただ、羽毛田宮内庁長官の発言も民主党の天皇の面会要請も政治行為かどうかは別にして、極めて明確で強い政治的「意味」はあります。このことが原因で小沢支配あるいは民主党政権自身の崩壊さえあり得ます。天皇制はやはり近付くと危険なブラックホールだと思います。
 
 
 
アホな民主党支持者 (ぎんえもん)
2009-12-21 22:22:30
ドゥビ様

『この記事に書いてあることは「アホ」ですね。東大だのなんだのはどうでもいい話です。』

⇒東大にも入れない奴というエントリがあったので、つい東大経済学部を入れてしまいましたが、東大だろうがなんだろうがアホな奴はアホというのはその通りですね。

ドゥビ様は、小沢擁護派の人は、アホであり民主党支持者に何をいっても無駄というご意見ですが、これは一面真理でしょう。
民主党に入れた方はこども手当につい乗ってしまう人々であり、よせばいいのにそれに所得制限をかけようという人々です。

しかしそういう大衆が選挙で選んだアホな議員に政治をやらせる方が、東大やらなんやらを優秀な成績で卒業した官僚などに政治を任せるよりましというのが歴史の教えです。
ドゥビ様は宮内庁が政治的な中立を守れるとおっしゃいますが、それを担保出来るメカニズムはどのようなものでしょうか。
ものすごく偏った宮内庁長官が現れたらそれは総理大臣が罷免するしかないのじゃないかなと思います。
結局、内閣の判断ひいては国民の選択に頼らざるをえないということでしょう。
小沢さんがいくら実力者だと言っても選挙で負けたらただの人なんですから、気楽なものです。
山崎さんの言われるように、こういう問題をみんなで議論できるようになったという点では、宮内庁長官に感謝しなければいけないのかもしれません。

国民の平均(or大多数)はアホなので政治もアホだがものすごく悪い結果にはならないというところでしょう。
 
 
 
ぎんえもん様 (ドゥビ)
2009-12-21 23:57:58
ぎんえもん様

>しかしそういう大衆が選挙で選んだアホな議員に政治をやらせる方が、東大やらなんやらを優秀な成績で卒業した官僚などに政治を任せるよりましというのが歴史の教えです。

民主党政権でも官僚中心の政治よりましだというのが歴史の教え、ということでしょうか。自民党でも別に官僚が政治をしていたわけではないですよ。とくに安倍政権以降、その傾向が強くなりました。自民党政治イコール官僚政治というのは、相当に古い考えであると思いますよ。批判しやすくて便利でしょうが。

>ドゥビ様は宮内庁が政治的な中立を守れるとおっしゃいますが、それを担保出来るメカニズムはどのようなものでしょうか。

私は宮内庁が中立を守れるとはおそらく一度も申し上げていません。中立を志向し、それを守ろうとする姿勢であると申し上げているにすぎません。天皇制において中立とは何かというのは、天皇の行為すべてにかかわるものであると同時に、内閣のありようともかかわってくるもので、かなり微妙なものです。そこで大事になるのが、慣例というものです。宮内庁は内閣府においても相当に独特な機関であり、慣例によるルール設定は実際上、天皇制の曖昧さを残しつつも、ある意味で、法の設定よりは効率的な面もありうるようにも思います。

ともあれ、天皇の中立というものは、内閣によって担保されるべきものであって、内閣が今回のようにはじめから政治利用を意図していれば、完全に問題外の話ということになりそうです。鳩山総理が何か言うわけでもなく、小沢氏が吠えているのも、おかしな図だと感じますね。

>結局、内閣の判断ひいては国民の選択に頼らざるをえないということでしょう。

だから危ないと申し上げているのです。小沢氏中心の民主党政権は明らかに政治利用を目的として天皇を操りました。これは、これまでの経緯の一覧を見る限り想像というよりは、ほぼ事実として認識すべきでしょう。

国民に選ばれた内閣である。だから、内閣は天皇をコントロールする。当たり前だ。宮内庁が何かを言うのはむしろ天皇をかさにきた政治利用だ。これ、本質的には完全に戦前の軍部の(裏側の)論理ですよ。

微妙な法的バランスにおいて成り立っている天皇制において慣例というのは、相当に重要な意味を持つものであると同時に、中立性を志向する一つの防御壁たる機能をも有する可能性があります。衆愚独裁政治から天皇制の政治的な色彩をできるだけ隔離する必要があることでしょう。慣例が重要たる所以です。

>国民の平均(or大多数)はアホなので政治もアホだがものすごく悪い結果にはならないというところでしょう。

日本は悪い結果を戦前に迎えていますよ。あの時代に政治家を選んだのも民衆です。軍部の力が強かったにせよ、それを許してしまったのも、ある意味では国民でもあることでしょう。

戦後もさまざまな誤りがありました。結果として拉致問題を放置した自民党もさることながら、あの頃の野党といえば、何とも無意味な存在だったわけで。足をひっぱるだけ、という感じでしょうか。

これからも何があるかは分かりません。日本の行く先は読めないのが現実です。民主党という予測不能の行為を行う政党が政権をとっていますから。私は相当にきつい社会になる可能性は充分にあると思っていますよ。というかすでになりつつあるという認識です。これは自民党政権の負の遺産の域を超えています。まともなことは何一つやってこなかった、というのが、今の民主党でしょう。

衆愚政治、ここにきわまれり、と思っています。要するに、民主党に投票した人たちは、どこまで馬鹿なんだろうと思っているのが正直なところです。恐縮ながら山崎様も民主党支持を明言なさっていらっしゃいましたし、ここは民主党支持者の巣窟ですので、こう書いたところで反感を買うだけでしょうが。

私は前にも書きましたが、前回の衆院選、民主党が勝っても別にやむをえないかとは思っていましたよ。しかし、三分の二を越してはいけませんでした。マスコミがこぞって民主党万歳をしていたわけで(テレビでは今もそうらしいですね)、まぁ、何の利権があるのかは知りませんが、ともあれ国民にとっては不幸な結果になったと思っています。
 
 
 
中立の完全なる担保は難しいでしょうな (タロ)
2009-12-22 03:50:23
今の憲法・皇室典範よりもはるかにガチガチの規定で縛っていた禁中並公家諸法度でも、結局、光格天皇の行動を完全に掣肘することは出来なかった。

つまるところ、唯一無二の存在で、しかも権力ではなく権威である帝位にいる人間が中立であるには、第三者ではなく本人の自覚に頼るしかないということだ。

権威というのはルールでも慣例でも縛ることは出来ない。
本人の行動一つでそれが決するものだから。
ラーマ9世しかり、昭和天皇しかり。
縛れるのは、君主が唯一無二の存在でない時だけだ。
光緒帝に対する西太后のような。

象徴であれなんであれ、君主制というのはそういう危うさの上に立っていると言うべきだろう。

したがって、国民でも内閣でも宮内庁でも慣例でも法律でも、君主たる天皇の行動から政治性を排除することは不可能といっていい。
「お言葉」一つ一つが注目の対象であり、「ゆかり」という言葉を使っただけでも朝野が騒ぎ立てるのだから。

ということは、国事行為が儀礼的なものに終始する以上、内閣及びそれに影響を持つ人物が左右できる事柄も微々たるモノと言えなくもない。
今上が及び皇室が尊敬を集めるからこそ、それを蔑ろにする行為に批判が集まり、それが結局これからの内閣を縛るわけだし、これがかつてのイラン国王程度の尊敬しか集めていないのであれば、こうした批判が集まらないどころか、廃位や共和制への移行も議論されるであろう。

今後、皇室もチャールズのような愚鈍な人間を持つことがあるかもしれないし、結果的にそういう人間が立太子されることもあるだろう。
それだけならまだしも、ある意味の御謀反と言える天皇もまた象徴の中から生まれた(だから「天皇御謀反」なわけだが)のだし、今後政治的であろうと努める天皇が出ないとも限らない。

結局のところ、天皇及びその行動の中立性を担保するのは、その位にある者の気質・性格でしかありえないということではないだろうか?
 
 
 
民主党の陳情一本化の提案者は自分です (ny)
2009-12-23 02:53:07
山崎さんがダイヤモンドブログで陳情一本化の絶大な効果について触れていますが・・・。

いや、採用されたかどうかは分かりませんけどね。
少し前に内閣府HPでご意見募集のページがあったから送ってみたんですよ。
陳情は内閣府に一本化しろと。
確かその頃にテレビで、道路だったか空港だったか忘れましたが、地方の土建関連の団体が前原大臣に陳情に来ていた様子がテレビで大々的に放送されまして。
それを見て非常にムカついたんです。大臣の貴重な時間を何の権限があってコイツは勝手に独占してるんだと。
国会議員や大臣のもとにこういう陳情が殺到している図を想像してさらにハラがたったんですね。陳情にいけるヤツだけが得しているじゃないかと。

それで思いついたのが、陳情の一本化です。同時に、陳情の透明化もです。
透明化とは、いつ・どこの誰が・どういう要望をしに来たのか、といった内容を完全に情報公開してしまえと。一本化と透明化をやれば、議員の貴重な時間を浪費する事もなく、日本の中で一体どこのだれが税金を食い物にしようとしているのか簡単に分かって、後はマスコミが勝手に叩いてくれるという趣旨だったんです。

さして独創的な内容ではありませんので、採用されたのかどうかは全く分かりませんが、その一ヵ月後、陳情一本化というニュースを見て飛び上がるほど驚いたのと、中身が内閣府ではなくなぜか党に一本化されたのを見て、なんだこりゃと思ったのを覚えています。
透明化するどころか余計に分かりにくくなっているのですから、はっきり言って何の意味もないんですが。。

というわけで、自分が政治に影響を当てたのかも?という優越と、悪い方向に導いたのかも?という憂鬱とが、陳情一本化の話題が出るたびに感じるわけです。

どっかの頭のおかしい人間のたわごとだと思われたなら、それは別に構いませんが、ダイヤモンドブログに触発されて書いたコメントです^^;
 
 
 
論点1に異議アリ (五右衛門)
2009-12-24 10:36:59
 山崎さんの『天皇の行為は基本的にすべて国のためであり、どう言い繕っても「政治的」な要素を含むものだ。』は全くその通りだと思います。しかし『従って天皇の行為は内閣のコントロールの下で行われるべき』との結論は逆に「天皇の政治利用」そのものを認めたものだと思います。
 「政治的要素を含まざるを得ない」からこそ、大国も小国も一律のルールの中で同じく扱う事によってその政治性を極力薄めようとしているのだと思います。これは戦後の皇室の知恵でしょう。

 「天皇の行為の責任は内閣がとる」ということは、責任があるから内閣がコントロールするべきだという云うことではなく、天皇の行為の結果生ずる様々な反応はすべて内閣の責任に於いて処理をするという結果責任のことだと思います。
 従って、そういう様々な雑音を極力少なくさせるような助言を行うことが内閣の役割ではないでしょうか?

 その意味で云えば、今回の内閣の要請は、事が表沙汰になれば生ずるであろう批判を覚悟の上で行った政治利用そのものだと思います。
 
 
 
山崎さん (xtc4241)
2009-12-24 11:55:07
こんにちは(いま24日11:45頃です)

山崎さんの「小沢嫌い」「前原嫌い」は僕の中で定着化していますが、
今度のダイヤモンド・ネットの記事は、
ありとあらゆる政策は小沢独裁のためにあるという書き方ですね(苦笑)。
ただ、それが主に、オープンの形で行われているというのは、
理性が邪魔しちゃったのですか?

いずれにしろ、小沢氏に対するコメントは常軌を逸していると思います。

(まあ、対小沢氏批判の総決算と思えば、
それはそれなりに評価しなくちゃいけないのかも知れませんが)
 
 
 
小沢氏の権力 (山崎元)
2009-12-24 12:38:06
xtc4241さま

ダイヤモンド・オンラインその他で私が書いている小沢氏の権力については、現段階では、「小沢批判」を意図するものではありません。あまりにも周到に構成されている彼の権力構造に対して、純粋に興味をもっているというのがホンネです。

さまざまな権力が彼に集中していることを今の時点で世間が十分に気付くべきだという思いもあります。

個人への権力の集中というのは気持ちのいいものではありませんし、私は小沢氏を個人として信用する気にはなりませんが、一方で、官僚機構の権力に対抗するには、このくらいの権力装置を作らないと話にならないという面もあるのでしょう。それに、今のところ小沢氏の権力構造は「強引ではあっても、合法的」に構成されています。

今回の問題に対する反応も、官僚機構を強力な(どちらかといえば)悪と見る見方と、小沢氏の権力を警戒する見方と、どちらに立つかで論調が分かれているような気がします。

どちらが強いのか、あるいは悪い物である可能性が高いのかは、難しい判断ですが、小沢氏の弱点をチクリと突いたという意味で、今回の宮内庁長官の反抗は(内容にはあまり賛成しませんが)「いい出来栄え」だったと思います。

それに、反対意見は辞表を出してから言え、というのは、組織の権威に凝り固まった暴論とうべきでしょう。
 
 
 
権力闘争? (RealWave)
2009-12-26 05:16:42
私なりに色々考えてみました(http://realwave.blog70.fc2.com/blog-entry-216.html)。
深読みすると今回の話は天皇を挟んで小沢幹事長と官僚側が権力闘争をしているようにも思えます。
 
 
 
Real Wave様 (ドゥビ)
2009-12-26 14:46:25
Real Wave様

以下、雑感です。

1.「天皇の言動はすべて公的なもの」について

天皇という存在そのものが象徴であり、公的な存在である以上、公的要素は完全には排除できませんが、その行為は国事行為、公的行為、私的行為として理解されるのが普通ではないでしょうか。この私的行為は例えば、趣味としての研究、保養の外国旅行など、いろいろあることでしょう(学説によってその線引きはかなり難しいものです)。これらの費用は内廷費によってなされるものであって、宮内庁のいわゆる公金ではありません。

お金が税金からでているとしても、性質は公金ではないということです。例えは悪いかもしれませんが、生活保護やその他の生活に対する補助金、子ども手当てまでもこれは結局税金から出ているもので、それと同様、税金=公的とはならないことでしょう。

結果として、天皇の行為に「公的」な要素が含まれるのは確かですが、「すべて公的である」と言い切るのは、いささか乱暴ではないでしょうか。これは、前提ではなく、結果(日本国の象徴としての)であるということです。

さて、細かいことはともかく、仰るとおり、天皇のすべては公的なものとしましょう。「天皇の言動に対する内閣の助言と承認は広く天皇の自由を制限するものと考えるべきです」というのは、私もこのコメント欄の最初の投稿で認めたように「端的には」あたっていると思いますが、細かい所では疑問がないわけではありません。

憲法で述べるのは「天皇の国事に関するすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ」ということです。一方で、宮内庁法は「宮内庁は、皇室関係の国家事務及び政令で定める天皇の国事に関する行為に係る事務をつかさどり…」と述べます。そしてその対象となる行為の細目を一覧で示しています。憲法では国事行為を規定しており、宮内庁法ではそれをも含めたすべてを担当しています。今回の件は後者ですね。

宮内庁法的にも宮内庁の上部機関が内閣総理大臣であることから、天皇の言動が内閣総理大臣によって最終的に規定されるというのは言うをまちませんが、第一義的には、天皇の今回の公的行事については宮内庁の管轄範囲であるのは、確かであると思われます。法律によって担当が決められている以上、官房長官からの要請に対して反対の立場を取ることも何の問題もないものと思います。最終的には受け容れるわけですが。内閣府の一員ですから。

結局、「天皇の言動に対する内閣の助言と承認は広く天皇の自由を制限するものと考えるべきです」というのは、厳密に言うなら、間違いだと思います。いかなる行為をなすか(国事行為か公的行為か)、また、その内容によってケースバイケースになり、しかも実際運用として、そうなってもいるものと思います。植樹祭や宮内の祭祀に内閣の助言と承認を必要とするとは思いません。ただ、結局は、全ての責任は内閣総理大臣に帰する、ということです。

2.「1ヶ月ルールの妥当性」について

お言葉にある「アメリカ大統領も人口十万の国の元首も完全に同等に扱うという話になります。建前はともかく、それでは公平さを褒められるより非常識さを呆れられてしまうでしょう」という部分は、天皇のあり方に対して大きな違和感を覚えます。

基本的にも、現実的にも、皇室外交は、国際政治の勢力という次元を超えた友好と親善であると考えるべきでしょう。非常識では決してありません。天皇の中立性は、極めて重要な部分です。

また、「どんなルールでも憲法や法律に明確に違反でもしない限り、内閣総理大臣が判断すれば例外を作って悪いということはありません」というのは、別にご指摘をまつまでもなく、当たり前のことです。

今回の件の問題の所在は、あくまで一幹事長によって天皇が政治的に意図的に利用された疑いが濃厚であるという、その一点なのです。政治利用が明確に透けて見えるだけに、幹事長ではなく内閣総理大臣からの発案・直接の要請であったとしても、これはよからぬ事態であったと考えるべきかと思います。

3.「羽毛田長官は解任すべきか」について

天皇の公式行事に関して事務を司る宮内庁が外務省に正式に文書で依頼し、それが受け入れられて実行されてきた(途中から厳格化)経緯を見れば、「官僚的な抵抗」だの、「出すぎたこと」だのという批判は、到底、当たるとは思えません。

記者会見は別に禁じられていませんから、問題にもなりません。天皇の中立性にてらして、もうこういうことがあってほしくない、という言葉も穏当かつ妥当な表現でしょう。

それから、羽毛田長官が天皇の権威を使って自分の主張を通そうとしているとのご指摘ですが、天皇の事務を司ることを法的に義務づけられている宮内庁という機関の長が、慣例を持ち出すことに、「自分の意見を通そうとしている」も何もないかと思いますよ。話は簡単です。小沢氏がごり押しをした。それだけの話でしょう。

ちなみに小沢氏が天皇の権威の下で超法規的なことをしようとしたわけではないとのご指摘ですが、合法的に異常な行為・発言はいくらでもできるものです。

第一に、自らの中国訪問団のために幹事長という立場で天皇を動かそうとした政治利用の可能性が極めて高いこと。

第二に公党の幹事長たる者が天皇の行為について「優位性の低いものをやめればよかった」などと天皇のあり方をまったく考えない不見識を示したこと。

第三に同じく公党の幹事長たる者が「天皇だって~と思っていらっしゃると思うよ」という類の発言をためらわなかったこと。この類の発言は、政治利用に結びつく危険性から、避けられるべきでした。これはケースバイケースで、内容が違っていれば、そういう忖度も可能でしょうが。

4.「「政治」と「政治的」の違い」について

文章の意味が取りにくく、何を仰りたいのか理解に苦しみました。ただ、言えることを二つだけ。

一つは、「形式的な筋論で考えると小沢側に分がある話」という前提をつけていらっしゃることです。はっきり申しまして、小沢側にはただの一点も、筋として正しい見識はないと思います。どこに筋として正しい所があるのか、まったく不明です。発言の一つ一つがすべてアウトです。

それと、今回の問題の核心を、「小沢幹事長(その小沢の年来のテーマは官僚組織の解体です)と天皇を挟んで「政治的」な暗闘を繰り広げている。それが今回の騒動の実態のように見えます」という点においていらっしゃるようですが、これはまったく的を外れたものだと思います。

繰り返しますが、単純な話です。小沢氏が、ごり押しをしただけの話です。合法という形をとって、今の天皇制の管理において重要ともいえる慣例の存在をやぶらせてまでです。単なる独裁と言い換えても、何の違和感もないものです。独裁者は、革命的に生まれるよりは、むしろ合法的に生まれうるものなのです。

羽毛田長官が守るべきは天皇および天皇制の望ましいありようであって、官僚組織でもなければ、官僚そのものでもありません。ご意見は、要点のすり替えにすぎません。

私は別に個人的に羽毛田長官を評価するとか好き嫌いがあるわけではありませんが、原則として、当たり前のことを言ったと思っています。
 
 
 
Unknown (西方珍奇)
2009-12-26 17:25:59
巡航ミサイルをちらつかせる軍事大国であろうが
きれいな観光資源に恵まれた細々とした南洋の国であろうが対等に接する。
この不条理さ現感覚の無さこそが天皇制というカードを強力にしている根拠のような気がします。力学に逆らいすぎるとへたれてしまいますが「大国何ぼのもんじゃいという」気概を雅に体現しているからこそわが国の皇室はうらやましがられているんじゃないですかね。やせ我慢屁のツッパリが無くなったら皇室の良さも消えてしまうかも。
 
 
 
アメリカの政治利用 (ぎんえもん)
2009-12-26 22:02:57
ようやく天皇の政治利用の問題が鎮静化してきたら、今度は北米大使によるアメリカの政治利用の問題です。
http://amesei.exblog.jp/10594441/

そもそも今回の天皇の政治利用の問題も重要なプレイヤーは、宮内庁と外務省と官房長官です。
小沢幹事長は、脇役というか外野に近い存在です。
あるブログでは、外務省が中国からの要請をわざとサポタージュして宮内庁に根回ししなかったのではないかと疑う人もいます。
宮内庁長官も直接非難しているのは、平野官房長官に対してです。
直接働きかけをしたのも、自民党の福田元首相です。
どうもわれわれはメディアに乗せられている疑いが強いです。
今週の週間朝日によれば、’小沢氏は辞任要求会見の夜、番記者とのオフレコ懇談で、こうぼやいてみせた。
「1か月ルールは知っていたから11月初めから平野官房長官に宮内庁とよく調整するように言ってあったのに、やってなかった。何かあると何でも俺が悪者にならないといけないのか。」’

私が『統帥権の干犯』問題と構造が似ていると言ったのは、内閣の力が弱くて、軍人という官僚のルールによってバタバタと内閣が倒れる状況が最近の自民党3人と鳩山内閣の状況に似ているところです。
きっかけは例えば、社会保険庁の不祥事など役人のマスコミに対するリークです。
現在も政治資金で検察庁、普天間で外務省、天皇の政治利用で宮内庁に揺さぶられ続けてます。

まあ、自業自得なのかもしれませんが、あまり官僚が強すぎるのも問題じゃないでしょうか。
(そういう国は日本だけのようですし。)
 
 
 
ぎんえもん様 (ドゥビ)
2009-12-27 10:22:21
ぎんえもん様

日刊ゲンダイですか…。あまりあてになる話でもなさそうですし、他の新聞(朝日しか知りませんが)ではそういう問題があるということは出ていないように思いますが。

常識として考えて、大使が次官補に会いに来て、クリントン長官のところに立ち寄った、長官が呼んだわけではない、というのは、ちょっと考えにくいと思いますよ。(可能性を全くは否定しませんが。たまたまクリントンが暇だったのかもしれません)

インタビューが全て「I think~」で貫かれているところもミソですね。どうして明確に否定しないのでしょうね。

こんなのはあまり精度の高い情報ではないし、単に米国の軽い言い訳程度に考えれば済むことだと思いますよ。ほかにお示しの情報も、何の根拠があるのかよく分からない、不明の情報ですね。福田元首相が働きかけていたというのも、中曽根説とは違いますね。何が本当のところかよく分かりませんが、明らかな所だけを確認しつつ、それについて、論じればそれでいいのだと思います。

官僚の力についてですが、これはとても大きいものですし、内閣を揺るがすことさえありえます。社会保険庁の件については、あれは単に自治労のリークでしょうね。それだけの話です。こざかしい小役人のやったことでしょう。

巨大な官僚の力はもう少し別のところにあるように思います。しかし、過大評価は必要ないものと思いますよ。基本的に、官僚は政治家に大きく影響を与えますが(知識量が違いますから)、政治家のほうに決定権があるだけに勉強している政治家は相互にやりとりしながら、しっかりと協力をするものですよ。

小泉政権以降の大臣は概してその傾向が強かったと思います。政治家と官僚は、基本的に車の両輪です。どちらかに力が偏ると、車(国)は揺らいでしまうのではないでしょうか。自民党時代はそのバランスがよかったのですが、まぁ、マスコミにうまい具合にひきずりおろされましたね。何の利権が絡んでいるのか分かりませんが。

最近、会うこともありませんが、何人かのキャリアを知っています。彼らは、大臣とかのことを軽く言うことがありますが、実務においては大臣に忠実だという印象を持っています。口ではあたかも自分らがコントロールしているかのように言い、実際は、政治家の意向を原則、忠実に取り入れる態度です(ある意味、責任逃れでもあるのです)。いかにも某一流大学卒業らしい態度だと思ったものですが、このキャリアたちも次官とか局長のレベルではありませんでしたので、どこまでが本当で、どれだけの力があるかは、実際のところよく分かりませんでしたがね。

ただ、確実にいえるのは、官僚は、私たち普通の市民に向かって、大言壮語しますね。それを真に受ける必要はないと思います。まぁ、30%引きぐらいで話を聞くのがいいことでしょう。あくまで個人的な印象です。私の知っているキャリアなど数えるほど。ノンキャリの人も数人知っていますが、政治的なことは何もいわなかったですね。いずれの人も、もう会わない人たちですが。

自民党政権=官僚政治、というのは、私はまやかしだと思っています。マスコミの作り上げた虚像といっていいでしょう。その比ゆがあてはまったのは、小泉政権以前までだと思います。もちろん、小泉政権以降にも疑問符のつく大臣がいなかったわけではありませんが。

民主党政権は、政治主導を掲げていますが、基本的に何も変わっていません。政治家と官僚の力関係は、自民党と同じです。むしろ省庁によってはさらに官僚の力が強くなったところもありそうです。ともあれ、変わったといえば、幹事長の恫喝が加わっただけのことでしょう。そしてその力が日増しに増大し、独裁へと走っている姿を私たちは目にしているわけです。

山崎様

長々とこのコメントの場をお借りして申し訳ありません。どうも、文章が長くなる癖があるようで。お詫びいたします。
 
 
 
訂正 (ドゥビ)
2009-12-27 10:33:18
この部分を訂正しておきます。

>ただ、確実にいえるのは、官僚は、私たち普通の市民に向かって、大言壮語しますね。

これは、酒が入っているときの話、しかもおちゃらけの話の類だと言っていいでしょうから、まじめな議論の中での発言ではありません。思い出せば、普段の会話では政治家のことは基本的には何もいいませんでしたね。大言壮語するよりは、むしろ、卑屈(必要以上にへりくだる)な印象といったほうがいいのかもしれません。

ただ、いずれにしても、官僚が話す政治家への自らの影響力をあまり真に受ける必要がない、という意見は個人的には変わりません。

以上、訂正します。
 
 
 
ドゥビ様 (RealWave)
2009-12-27 16:29:29
ドゥビ様、
>宮内庁法的にも宮内庁の上部機関が内閣総理大臣であることから、天皇の言動が内閣総理大臣によって最終的に規定されるというのは言うをまちませんが、第一義的には、天皇の今回の公的行事については宮内庁の管轄範囲であるのは、確かであると思われます。法律によって担当が決められている以上、官房長官からの要請に対して反対の立場を取ることも何の問題もないものと思います。

上の「管轄」という言葉は「権限範囲」というニュアンスを一般には含みますが、そのような意味なのでしょうか。宮内庁長官が上司(この場合官房長官)の依頼に対し、反対の考えを持ち、反論するのはもちろん構いません。むしろ、1か月ルールを含め、天皇の外交についての慣例、基本的な考え方を伝え、後々問題が生じないように専門家として意見具申するのは義務と言えます。その際上司に「私としては賛成しかねます」と言うのも良いでしょう。

しかし許されるのはそこまでで、記者会見で外部にそれを公表するのは、無用な混乱を避けるために慎むべきです。宮内庁長官は官僚ですが木端役人ではありません。世の中では「勇気ある内部告発者」は必要なのですが、これは高位の職にあるものには極めて例外的に認められるものでしょう。どのくらい例外的かと言うと、今回の1か月ルールを破ることより、ずっと例外的だと思います。

>公党の幹事長たる者が「天皇だって~と思っていらっしゃると思うよ」という類の発言をためらわなかったこと。この類の発言は、政治利用に結びつく危険性から、避けられるべきでした。これはケースバイケースで、内容が違っていれば、そういう忖度も可能でしょうが。

天皇は絶大な「権威」はありますが、「権力」はないので表立った問題は起きにくいとは思いますが、王でも大統領でも社長でも側近が「権力者への面会権」のようなものを握り、さらには「お考えの伝達権」まで握って実権を振るうということは良くある話です。小沢氏が「天皇だって~と思っていらっしゃると思うよ」というのは、そのように側近からのブロックをかけられた側が普通に感じることです。もちろん、天皇が何をどう思おうと、内閣が会えと言えば会い、会うなと言えば会わない、ことには変わりません。その意味で、「天皇の個人意志は判断基準にしてはいけない」ので避けるべき発言だったかもしれません。

>小沢側にはただの一点も、筋として正しい見識はないと思います。どこに筋として正しい所があるのか、まったく不明です。発言の一つ一つがすべてアウトです。

小沢幹事長の「筋」とは「宮内庁長官は内閣の下にあるのだから、内閣の言う通りに行動しろ。政府の一部局の高官が政府批判を大ぴらにするのは、組織としておかしい」というものです。これはアウトの考えではないでしょう。態度が高圧的だとか「役人風情が何を言う」的な物言いは、権力者が裸の王様になる典型的な症状ですが、気にくわないとアウトとは違うはずです。

>私は別に個人的に羽毛田長官を評価するとか好き嫌いがあるわけではありませんが、原則として、当たり前のことを言ったと思っています。

正直を言うと私は羽毛田長官は好きではありません。個人的な好き嫌いが多少意地悪な分析につながった可能性はあります。多少感情の入った物の見方をすると「いかにも役人が政治家に抵抗する時の手法だな」と感じているのです。ただ、これはある意味小沢批判の側にもあって、それが小沢批判につながっているのではと思います(ちなみに私も小沢幹事長にあまり好感は持っていませんが)。
 
 
 
RealWave様 (ドゥビ)
2009-12-27 23:16:46
RealWave様

>上の「管轄」という言葉は「権限範囲」というニュアンスを一般には含みますが、そのような意味なのでしょうか。

第一義的にはその通りです。

>しかし許されるのはそこまでで、記者会見で外部にそれを公表するのは、無用な混乱を避けるために慎むべきです。

私は全く構わないと思います。まず第一に、内閣が発言を禁止していません。第二に、宮内庁長官はある程度の独立性を持っているものと思われます。天皇の行為を司る特殊性を勘案すべきでしょう。また、同じ内閣府のもとに、公正取引委員会、国家公安委員会、金融庁といった機関があるものと存じておりますが、これらの長が内閣の意向と反することを発言したとしても、私は全く構わないし、むしろ職務に忠実であることが担保されるのであればそれは肯定的にさえ見うるものと考えます。第三に、よく言われるように宮内庁長官は認証官です。検事総長や最高裁判事などがこれに該当することでしょう。あるいは、大臣、副大臣ほか、特命全権大使などもあてはまります。特命全権大使・大臣・副大臣が内閣と違ったことを言えば困ったことになりますが、基本的には、概ね、認証官は、一定の独立性を持った、発言権のある存在であるように思われます。

公正取引委員会の委員長が、これまでの何らかの原則に則って、政府の判断に異を唱える形と同じように考えてよいかもしれません。私は何の違和感も感じません。

>小沢幹事長の「筋」とは「宮内庁長官は内閣の下にあるのだから、内閣の言う通りに行動しろ。政府の一部局の高官が政府批判を大ぴらにするのは、組織としておかしい」というものです。これはアウトの考えではないでしょう。

いえ、アウトだと思います。宮内庁は内閣総理大臣の管理下にありますが、宮内庁法で定めているように今回の面会については宮内庁の所掌事務です。しかも一定の独立性、中立性が求められる部局でもあることでしょう。

今回のケースで言えば、内閣総理大臣の言うとおりにしろ、ではすまない部分がある、つまり、一幹事長が何らかの目的を持って天皇を動かそうとしたその嫌疑が濃厚であるから問題なわけです。違う局面ならば別の話です。

下心が見え透いている以上、アウトです。原則論としても、独立性、中立性が確保されないのであれば、アウトだと思います。同じく認証官の立場にある検事総長に対し、上司である法務大臣が指揮権を発動するに等しいくらいにアウトです。

内閣総理大臣であるから、何をしてもいい。天皇を好き勝手に操ってもいいし、公正取引委員会を好き勝手に動かしてもいい。指揮権もがんがん発動して、目的を達成する。脱税もOK。文句は言うな。発言禁止。

そんなこと平気で言えるのは、異常でしょう。筋でもなんでもありません。独裁です。

わが国では、小沢氏と脱税総理だけは、それが許される風土が一部にあるようです。民主党支持者の皆さんがその擁護者にあたります。私は異常としか思えませんがね。
 
 
 
ドゥビ様 (RealWave)
2009-12-28 06:27:48
ドゥビ様、

>一幹事長が何らかの目的を持って天皇を動かそうとしたその嫌疑が濃厚であるから問題なわけです。

多分議論がかみあっていないところがあって、私はあくまでも「形式的」な筋を問題にしているのに対し,ドゥビ様は小沢幹事長が実質的な鳩山傀儡政権のボスだという点を問題にされているのでしょう。小沢幹事長がまったく政権と無関係な一私人であれば、それこそ言論の自由で何を言っても良いわけですが、実際は天皇への面会要請も小沢幹事長の意向に従ったことは明白です。形式的な責任も権限もないが、実質的に権限だけは持っているという権力の二重構造は民主主義の理念に反しますし、民主党はその点はよろしくない(ただ、店主様が安部、福田、麻生が実質的な森政権だったという事実もあります)。

>内閣総理大臣であるから、何をしてもいい。天皇を好き勝手に操ってもいいし、公正取引委員会を好き勝手に動かしてもいい。指揮権もがんがん発動して、目的を達成する。脱税もOK。文句は言うな。発言禁止。

「脱税」はもちろんOkではありません。本来はアメリカのように権力機構とは別の独立調査委員会のようなものを作って権力者の違法行為をチェックする体制が必要ですが、長い自民党政権でもそんなことはありませんでした。鳩山政権もその悪しき伝統を引きづっているわけで、これはそう遠くない将来に厳しい国民の審判が下るでしょう。

同様に何をしてもよい、天皇を好き勝手に使ってもよい、ということはもちろんありません。日本語としてこなれていなかったと多少反省していますが、私は「政治」に使う、つまり政府の機能としての行動は認められている(これを認めないと政権ではない)が「政治的」つまり私的な権力策謀に使うのはまずいだろうと思っています。ただ例え「政治的」な使用でも、形式的に正しければ、それを正すのは政権を変えるしかありません。

国民感情は天皇を政争の具にすることには厳しい目を持っていると考えられます。しかし、天皇の面会自身は儀礼の一部です。韓国で金正日に金大中が面会した時出されたワインが1本20万円もする高価なものだったのに、盧泰愚には数万円の物しか出さなかったと話題になりました。天皇との面会は最高級ワインを出すのと同様に相手国に対する処遇の一部です。天皇自身は自然人ですが、政治の中では儀礼の一部と考えられます。その意味で相手国によりワインのグレードに差を付けるのは外交儀礼の中で普通に行われることです。儀礼ですから相手に失礼にならないように気は付けるでしょうが、「機械的」に処遇水準を決めることはしません。天皇による処遇も宮廷晩餐会となると非常に限定的な運用となります(形式と相手国の重さの両方が勘案されます。誰を国賓として迎えるかは政治判断が伴うものです)。

小沢幹事長の高圧的、傲慢な態度は不愉快ですし、鳩山傀儡は傀儡であるという意味で正しくない。天皇はできうる限り、その時々の政権の都合から超越した存在であるべきだ。これらの考えに私は賛成します。しかし、だからと言って形式論としての吟味を飛び越えて、中身の話をすればそれは感情論ということになってしまいます。ドゥビ様はご自分の理屈が感情論であるということは到底納得はされないでしょうが、宮内庁長官は認証官だからというのは宮内庁長官の裁量余地を解釈するにはいかにも弱い。内閣総理大臣の権力はそれだけ大きく重いものです。小沢幹事長のやり方は心情的に許しがたいと言うのは正当でも、「形式も間違っている」となるとそれは違うでしょう。形式的に問題ないからこそ小沢幹事長が敢えて記者会見で吠えたのは愚かなことだとは思いますが。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2009-12-28 15:42:51
これを利用できることはできないんでしょうか。
国家主席は天皇に謁見した経歴等も加味されるみたいな暗黙の慣習ができたら面白いんですけどね。最後は候補者同士のどんぐりの背比べですから何かと箔をつけようとします。危険な人物だったら内閣の助言で会わないようにしちゃえば間接的に党幹部に恩を売ったりコントロールできたりなんてことを想像します。これを機にそういう内規が向こうにもできたら良いなあって思います。
 
 
 
Unknown (西方珍奇)
2009-12-28 21:27:34
陛下が政治利用できるのは政治臭が無いからじゃないですか。政治的にすごい切り札になるのは政治利用されづらい立場だらこそでしょう。聖性や物珍しさ摩訶不思議な感じ、これらは政治利用しすぎると無くなります。非常に二律背反な塩梅をこれからも弁えていただきたいものです。ここぞといときだけお出ましなって頂くから有難いんですよ。また私もそういう有難い存在でい続けて欲しいんです。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2009-12-29 12:57:21
鳩山氏が傀儡といいますか、小沢氏の強い影響下にあることは今更驚くべき事でもありません。鳩山氏が首相になったのは、小沢氏の金銭的な「スキャンダル」があったからであり、ピンチヒッターでしかない。

本来ならば小沢氏が権力の座に就くべき所を、無理矢理なじまげてこういう形にしてしまったから、いちいちどうでもいい問題が起きてしまうのです。

この点、衰退する自民党と検察庁の「最後の一撃」はそれなりに効果があったと言えるでしょう。

鳩山氏はその性格から言っても最高指導者としては今ひとつです。民主党で最高指導者を張れるのは小沢氏と、だいぶ力は落ちますが菅直人氏しかいないでしょうね。
 
 
 
Unknown (西方珍奇)
2009-12-29 23:07:38
これは外務省のサボタージュみたいですね。
慶大出身なのに駐米大使やってるひとがいてびっくりしました。しかもでっちあげまでやらかして。
正直学歴差別はしたくないんですけどいくらなんでも私学で駐米大使ってもう何かすごいコネか秘密握ってるとしか考えられません。しかもでっちあげまでやる図太さ。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2009-12-29 23:13:25
「駐米公使時代、国防総省に日参するものの相手にされなかった話は省内で有名」(事情通)という。もともと能力には疑問符が付く男なのだ。

仕事ができない上にしかも慶大出、その後大使昇格、私学にも夢が見られる時代が来たということでしょうか。
 
 
 
RealWave様 (ドゥビ)
2009-12-29 23:18:27
RealWave様

>多分議論がかみあっていないところがあって、私はあくまでも「形式的」な筋を問題にしているのに対し,ドゥビ様は小沢幹事長が実質的な鳩山傀儡政権のボスだという点を問題にされているのでしょう。

議論がかみ合っていないのはそうなのでしょうが、ちょっと違うように思います。小沢氏は形式的な面においても筋を間違っています。中国は大切で優先順位の低いものはやめればよかっただの、どこから出てくる発想でしょうか。これは天皇制の「形式的」なあり方にも関係しうる問題でしょう。

天皇は原則、公平性・中立性を志向します(完全にそうだと申し上げているわけではありません。志向と申し上げています)。その大前提が小沢氏には決定的に欠落していると言っていいでしょう。これを無視した「形式」など、天皇制ではありえませんし、あってはならないものです。

今日の朝日新聞朝刊は、民主党の御用新聞としては珍しく、この件についてまともなことを書いていました。ご一読をお勧めします。私の意見と基本的に一致します。

>形式的な責任も権限もないが、実質的に権限だけは持っているという権力の二重構造は民主主義の理念に反しますし、民主党はその点はよろしくない(ただ、店主様が安部、福田、麻生が実質的な森政権だったという事実もあります)。

自民党時代は、やはり派閥の力が一定の力を持っていましたから、森氏の発言力は大きいものでしたが、派閥は民主党にも当然あって、その強烈さと来たら、とりわけ小沢氏の系列は、もう軍隊なみの印象を受けますね。(中国への修学旅行には呆れました。)

人は群れれば必ず派閥のようなものができます。ましてや政治を担う議員ともなればそれなりに数の力というものは、必然的に力を帯びるものです。

ただ、安倍、福田、麻生内閣が実質、森内閣だったというのは違うように思いますけどね。大きな派閥から影響を受けざるをえなかったのは確かにせよ、言いすぎでしょう。とくに麻生前総理などは、そこまで聞かなくてもいいのに、人の話を聞きすぎたきらいがあります。言わば、与謝野氏の意見をです。麻生氏は基本的に聞く耳を持つ人なのだろうと思いますよ。三人とも森氏を無視はできませんでしたが、傀儡ではありませんでしたよ。

>「脱税」はもちろんOkではありません。

この部分は半分冗談で書きました。しっかりつっこまれましたね。もちろんOKではありません。一方で、鳩山氏も小沢氏も、お金についてはどうにも胡散臭いというのは衆院選前から分かっていたことで、何を今さら、という気もします。二人とも脱税や妙な手段を用いる錬金術(合法かどうかは裁判・捜査を見守りましょう)はは確信犯である可能性がありそうです。分かりませんけどね。

自民の総理だったら、間違いなく、すでに二人ぐらい変わっている大問題を、脱税総理一人で起こしているような感じですね。

>韓国で金正日に金大中が面会した時出されたワインが1本20万円もする高価なものだったのに、盧泰愚には数万円の物しか出さなかったと話題になりました。

ノムヒョンかと思います。

>天皇自身は自然人ですが、政治の中では儀礼の一部と考えられます。その意味で相手国によりワインのグレードに差を付けるのは外交儀礼の中で普通に行われることです。儀礼ですから相手に失礼にならないように気は付けるでしょうが、「機械的」に処遇水準を決めることはしません。天皇による処遇も宮廷晩餐会となると非常に限定的な運用となります(形式と相手国の重さの両方が勘案されます。誰を国賓として迎えるかは政治判断が伴うものです)。

宮中晩餐会で国によってワインに格付けをつけているという話は聞いたことがありませんが、そうなのですか?私は違うと思いますが。むしろ、相手の好みに合わせる姿勢でしょう。国賓・公賓・公式実務などによって食事の質が変わることはあるでしょうが。晩餐会と午餐の違いもあるかもしれません。

さらに言えば、今上天皇以降、その傾向が強いのですが、一つ一つの小さな国を大切になさる傾向が濃厚にうかがわれますよ。そのあたりの姿勢についても今朝の朝日新聞である程度紹介されていましたね。

招聘や待遇については、基本は閣議の決定と了解にありますが、ワインや調理については宮内庁の管轄でしょう。それを閣議がさらに了解する形ではないでしょうか。

誰を国賓・公賓・実務にするかは内閣と関係してきますが、行事そのものは、各々の待遇に違いがあるのは確かにしても、同じ格付けでの対応の場合、原則、公平性、平等性を志向していると思いますよ。呼ばれる招待者の数に違いが出るなどの規模の違いは当然あるでしょうが、天皇の側から相手国を「格付け」はしないはずです。またしてはならないはずですし。

なお、小国でも国賓となれば、普通に宮中晩餐会が行なわれますよ。その小国を選ぶのは内閣ですが。

>小沢幹事長のやり方は心情的に許しがたいと言うのは正当でも、「形式も間違っている」となるとそれは違うでしょう。

先に書きましたが形式も間違っていると思います。正しいことは、ただの一点もなかったと思います。これは感情論ではなく、天皇制のあり方を考えれば、そういう結論にしかならないと思いますよ。

繰り返します。これは単純な話です。小沢氏が、ごり押しをしただけの話です。合法という形をとって、今の天皇制の管理において重要ともいえる慣例の存在をやぶらせてまでです。単なる独裁と言い換えても、何の違和感もないもの。独裁者は、革命的に生まれるよりは、むしろ合法的に生まれうるものなのです。

内閣が決める。内閣が責任を負う。1ヶ月ルールは法律ではない。変更が可能。それは小沢氏が言うまでもなく、当たり前のことです。「筋」以前の問題でしょう。今回の件の問題の所在は、この点にあるのではないのです。これは、自分のごり押しの「言い訳」に過ぎません。

今回の問題の核心は、天皇の政治利用、極言すれば小沢氏の天皇制のありようを揺さぶるような行為、そのものにあるのです。天皇の公平性・中立性を内閣は担保する気はないと、公党の幹事長が宣言したも同様でしょう。異常な会見だったと思いますよ。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2009-12-29 23:43:20
あまりに露骨な私学差別意識を持っている人がいて、思わず吹いてしまいました。
いるんですね~まだこういう人が。
日本人のメンタリティを観察する上で非常に興味深い。

この際、私学かどうかはあまり関係ないですね。
そういう次元の問題ではありません。
あまりにも矮小化しすぎというものでしょう。

どうでもいいことですが、最近は慶応や早稲田でも結構有力官庁に入っています。

官僚の世界はこの先、あまり金銭的においしい夢は見られそうもないですがね。
 
 
 
Unknown (Unknown)
2009-12-30 00:03:32
>宮中晩餐会で国によってワインに格付けをつけているという話は聞いたことがありませんが、そうなのですか?

ワインのこと迄は知りませんが、晩餐会に呼ぶこと自体、相手への格付けですね。
誰も彼も呼んでるわけではありません。
そういう意味では、宮内庁の言ってること(どの国とも対等につきあう)を額面通りに受け取ると馬鹿を見ます。対等に扱う部分とそうでない部分とがあるのが実情ですが、宮内庁の主張は前者の部分しかメディアに流してないですから。

この件は、反小沢側からも小沢氏側からも、情報が小出しに出されていて事実の全体像はまともに見えていません。中曽根氏が程度はともかく絡んでいるらしいことからして、単純に小沢氏だけの問題でないことは明白です。

反小沢(というより反民主かな)と思われるドゥビ氏はともかく小沢氏のせいにしたいようですが、お互いタヌキの化かし合いをしているようなものですから、あまりマジになって語る意味もほとんどないと思います。

この件で言えることは、中国の存在の大きさが顕在化してきたということ、またそれが国内の政争に利用される事態にあるということ、でしょう。
前者は仕方ありませんが、後者はまずい状況です。

ぜひマスメディアも、もう少し大局を見た記事を書いて欲しいものです。
 
 
 
宮中晩餐会のワイン (RealWave)
2009-12-30 22:56:19
文章力が足りなかったのかもしれません。私は宮中晩餐会のワインを相手によって変えているかどうかは知りません(あまり差は付けないような気はしますが)。

言いたかったのは天皇との面会や宮中晩餐会(これは国賓に対してしかしません)の開催は機械的なものではなく、ある種の判断が働くということです。

その判断が正しいかどうかというのは別問題です。国民は判断に対し文句を言うことは可能ですし、それを理由に政権を変えてしまうことはあり得ます。ただ天皇に何をさせようが、少なくとも違法ではない。もし、天皇の面会を内閣の都合で決めてしまうことが違法になるなら、それは天皇の権威を守ることよりずっと悪いことだとは思います。
 
 
 
Unknown (通りすがり)
2010-01-04 16:48:36
あんたはクサレ官僚の味方かよ!! たいした野郎だぜ!!
 
 
 
ドゥビ様へ: 修正しました (RealWave (馬場))
2010-01-05 06:35:07
ドゥビ様、

ご指摘のように「政治利用」と「政治的利用」の違いは言葉として不明瞭なので、「公的政治利用」と「私的政治利用」に修正しました。だからといって私の意見にご同意していただけるとは思いませんが、ご指摘いただいたことにお礼を申し上げます。
 
 
 
信じられない、、 (ライザ)
2010-01-10 00:23:21
>ぎんえもんさん
>今週の週間朝日によれば、’小沢氏は辞任要求会見の夜、番記者とのオフレコ懇談で、こうぼやいてみせた。
「1か月ルールは知っていたから11月初めから平野官房長官に宮内庁とよく調整するように言ってあったのに、やってなかった。何かあると何でも俺が悪者にならないといけないのか。」

これはホントなんでしょうかねぇ、、信じがたいです。
ほんとだとすると、なぜそうハッキリと言わなかったのか。こんなの、自分たちのミスを官僚に押し付けたってだけの話。
そして表面はあいつら官僚が悪い!ってことにしてしまう。。

写真撮影会のお礼が出来なくなったら、宗主様に言い訳が立たないから慌てたんでしょうかねぇ、、?

もう一つ、
天皇陛下の日程には表にはあまり知られない神事がたくさん有る訳ですが、よりによって会見当日は「賢所御神楽の儀」というかなり重要な神事とぶつかっていたみたいですね。深夜にまで及ぶものなので、宮内庁としては体調管理の心配はあったのでしょう。
ですからよけいに反発が大きかったのかもしれないですね。
 
 
 
Unknown (西方珍奇)
2010-02-25 13:43:07
http://www.asahi.com/politics/update/0215/TKY201002150436.html

自民党も横紙破りが得意なようで、
しかもこれはそもそも当時の与党がやりすぎたからできたルールなんですね。
なんでも最後まで追跡しないといけないなあと痛感しました。
 
 
 
マオ (knockoff handbags)
2012-02-06 23:47:55
とても興味がひかれるブログでした。
また遊びに来ますね。
頑張ってください!gysyr
 
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