山下建築舎.blog

東近江市で住宅設計をしている建築事務所

寒い と感じるこの季節

2011-12-08 | 建物
朝 布団から出るのがだんだん辛くなってきました。
あと五分、あと五分とぎりぎりまで引き延ばして
意を決して起きる。 
以前暮らしていたうちに比べると
格段に温かいのですが・・・。

でも、朝起きた時、寒くなかったらどうでしょう?
布団から出るのも楽なのではないでしょうか。

昨今はエネルギー事情もあり 住宅に求められる
断熱性能は高まっています。
エコポイントがもらえる省エネ等級4というのは
標準になってるのではないでしょうか。





現在工事中のお家の断熱工事の写真です。
天井、壁、床共に省エネ等級4の仕様にしています。
断熱材を入れてから 気密シートを施工しています。
(天井はシート施工前の写真です)
断熱材を入れれば暑さ、寒さに強くなるのはわかりますが
気密シートは何のために入れるのでしょうか?

気密シートが施工される理由は

隙間を無くす。
隙間があるととせっかく暖房・冷房しても
熱が隙間から逃げてしまいます。

室内の湿気が壁の中に入るのを防ぐ。
外気が冷えていると窓で結露が起きますが
それと同様に壁の外側に行くほど外気温に近づき 室内の湿気を含んだ
空気が壁の中で結露することがあります。
そのため 壁内に湿気を通さない様にする必要があります。

計画的な換気を行うため。
24時間換気が法律で定められていますが
隙間が無い方が有効に換気が出来るためです。

一見ビニールを張って印象が悪いのですが気密シートには
それなりの理由があるのです。

天井の断熱材の厚みは壁より暑いのですが
これは夏の暑さを防ぐためです。

省エネ等級4 国が定めた基準ですが
夏冬の冷暖房にかかるエネルギーを減らし
より快適な暮らしをするための家づくりの
指標になっています。
温かい家に住むことは体にストレスを与えづ
健康にいいことが研究のデーターにも出ています。

今後、朝起きるのが苦痛じゃない家が
だんだん増えていくのではないでしょうか。

にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 滋賀情報へにほんブログ村