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私の中の彼へ-青き騎士 第20回★

2014年10月24日 | 私の中の彼へー青き騎士ー
私の中の彼へ-青き騎士 第20回★
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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■シーン17
 こんな事態が、まさか、待ち受けていようとは、、。


「いとしい我が子よ、さあ、ここでは、もう、そう、、、ふるまう必要はない
のだよ」

それはアイスの声だった。

まさかと思った。

なぜ。

「エツ、復活したの。アイス。いま、私がやっつけたはずよ」

「それが、そうではない。なぜなら、、、、

お前は、私の味方、だからだ」

「何、、ですって」

「そうだね、ママ」

、、、、、、

私はしやぺるつもりはないのに勝手に、声が。

誰なの。

私の心をうらぎり、心の中で、もう、、、、もう一人の何か
ワタシがそう答えている。


 私の奥底から、私以外の意識があらわれている。

体と心が反り返る。

体が振動する。

とめて。

どうして。

 それが悪魔たちだ。

アイスの分身。

私の心のうらぎリ者。

 別の私が、ああ、

翔を死にいたらしめたのだ。

私は理解した。

 そして、養父母の爆発も、ローズ・サークルが威んだのも、連邦政府が威んだのも、

すべて、この  「別の私」  のせいなのだ。

 地球最大のユダ、それが私「沙織W」だった。

アイスは、私の頭に分身を作っておいた。

それが、アイスブレッド。そして、唯一の成功事例だった。

まさに、私のもう一人は、アイスの子供だった。

「地球意志、覚悟をおし。おまえさえ、抹殺すれば、この地球は、私「沙織W」のものさ」
 

「何を」

地球意志が、私の体に向かってきて、私をやわらかく、執拗に、内部に散り込む。

 精神の中で、「沙織W」とアイスのチームに対して、地球意志が戦っている。

本来の私「荻野沙織」の精神は、ただただ、その事態を眺めている。

が、この精神の戦いのさなかに、何か別のものが近づいてきた。

彼「翔」だった。

『どうして、あなたが』

『沙織、私が君の「青き騎士」の役割を果たす』
『エツ』

私の驚きはどうしたものだろう。

『でも、青き騎士を作ったのは、あの地球意志じゃないの』

『そうだ、が、君はもうひとつの真実に気付く。そうすれば、この世界は回復する』
 私の愛する「翔」は、私の頭をSBでねらった。

『何をするの、翔』

『これが解決法です。許されよ。マスター沙織。これが一番の早道なのです』

 「翔」のSBが私の脳天を砕く。

なぜ、青き騎士であるはずの「翔」、私の愛しき恋人である「翔」が。私を殺すの、、、

最大の疑問を抱きながら、私は意識を失っていく。

(続く)
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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