yama takesho のブログ

仕事・パルクール・仙人をめざしてやるべき事は何なのか・・・

アジア大会とパルクール?

2014-09-24 15:27:25 | パルクール
昨日(9/23)はHAT神戸でパルクールの練習とトレーニングをしました。

京都から仲間もやって来て、地元のアラサーオーバーの友達と3人で動いた。

天気良し、体調良し。。。

こういう日は、ハードなトレーニングも気持ちよくできるよね。

練習する度に、課題がはっきりしたり、できることが増えたり、やるべき事が見えてくる。

おまけに。。

またしても朗報が。。。

アジア大会体操男子団体金メダルに続いて、男子個人総合で息子が準優勝、銀メダルまで取りました。

最高潮だぜっ!

なんて日だっ!!

って言いたくもなるよね♪

練習終わって、飲みに行って。。酒がウマイ!

パルクールの話も尽きることなく、延々と話してられるし。。。

家に帰って、録っておいた試合のビデオを何十回も見て。。。

おかげで今日は睡眠不足でフラフラだぜっ!

っなんて日だっ!!

くらいむあーっぷ!!

2014-09-22 16:42:08 | パルクール
こんなオッサンでもパルクールできない日が続くと、したくてしたくてたまらなくなるんだから、そりゃ学生やフリーターだったら、パルクールにどっぷり時間を費やしてしまうわな。。。

この、中毒性のようなものは何でしょうね。。

昨日(9/21)はガチ勢に混ざって練習しました。

教えてほしい技がいくつかあったし。。。

自分の息子くらいの人達だけどね(^^;

教えてもらったのはいいけど、相変わらず、とんでもなくできない-w

コテンパンにやられたって感じ。。。

フリップを捨てようとしているオッサンにはやっぱり厳しいのか。。でもチートな(ズルい)動きなので、練習すれば、できるはず!

やりたくて、できそうで、でもできないっていう動きが多すぎて、そして、楽しすぎる。

それにさぁ、
ちょっとした動きで、俺にできてガチ組にできない事が、たまにあったりするんだ、これが。。。

たまらんね。

そうこうしてるうちに携帯に着信が・・・

アジア大会に日本代表として出場してる息子が、団体で金メダルをとったという情報が現地から届きました(^^)

思うところが沢山あるけど、ここでは語り尽くせない。。。

ガチ組が声をそろえて祝福してくれる。

今までのいろんな事が思い出されて、さらに今の有り難い状況が相まって、一瞬、感情がゆるみそうになった。。。

ってか!
クライムアップがスムーズに上がれねぇんだよっ!!

こないだまで普通にできてたのに、速度を早めるためにいろいろやってるうちに、わけわかんなくなって、余計悪くなってんだよっ!

いろんな意味でクライムアップしなけりゃの巻、なんだよっ!!

まだまだ、まだまだだよっ!!

。。。。。。

というわけで、これからは動きやすい季節。

もっともっと練習とトレーニングをしたいね。

鬼の舞台

2014-09-15 23:02:09 | 舞台
現在、舞台の仕事を離れて1年以上が経つわけですが、今でも時折、以前に組んだ舞台を思い出して、ジワリと手に汗をかいている事があります(笑)

よく、今までで一番大変だった舞台は何ですか? とか尋ねられたりしますが、自分的にはどれも大変で。。。

例えば舞台前側の幕をおろして、その後ろで舞台を作り込む時でも、前側で下ろす幕の背景にとても気を使いますので、これも大変と言えば大変です。

それに、なんでもないような舞台でも実は舞台転換を早めるために熟考されていたりするので、これも大変です。

多分、一番大変な、という質問の旨は大道具の量であったり、見た目に派手な仕掛けや大掛かりなものを尋ねているんだろうと思います。

舞台に雨を降らせたり、池を作ったり、ってそういう事を尋ねている。。。

そりゃ、いろいろやりました。

雨も降らせました。池も作りました。

「夏祭浪花鑑 団七九郎兵衞(なつまつりなにわかがみ たんしちくろべえ)」というお芝居では、当時いろんな事情が重なって、ほぼ一人で組んだ覚えがあります。

このお芝居では、途中で「長屋裏の段」という裏通りの場面があります。
裏通りといっても江戸時代の大阪の話ですから、本通りのすぐ裏は泥田になっています。

そこで大阪の蒸し暑い夏祭りの日の出来事が表現されます。

バリッとした男前の主人公団七は前科のある魚屋です。義父(嫁の父)は金に汚いイヤな男です。

団七が助けようとした女に難癖をかけて金にしようとする義父を、団七はなだめようとしますが、義父は罵り、悪い言葉でけなします。

蒸し暑さと祭りの掛け声で苛立ちがふつふつと湧いてきます。

人を苛立たせるようなしゃべり方の義父。

ふと刀に手をかける団七。

義父は「なんじゃ? 親殺しする気ぃかぁ? おう? 親殺しじゃあっ、親ごろ・・・」
義父の口をふさぐ団七。
「違う違う・・・そんなわけないがな、おやっさん・・・」
気を沈めるも義父は「あぁ殺せ殺せ、殺さんかい」
「何をアホなこと言うとるんじゃ、おやっさん」
義父は団七の刀を抜き、「さぁ殺さんかい、どっから斬るんじゃ、お?」
「アホなこと言わんと返さんかいな」
そうして揉み合っているうちに、刃がかえって義父の体を斬ってしまう。
大騒ぎする義父。あわてて義父の口をふさぎ動きを封じる団七。

そしてなにかがブチリと切れる。

義父を幾度となく斬り倒し、泥田に転がり落ちては這い上がろうとするも、上から斬りつけ、泥沼の中に遺体を沈める。団七の束ねた髷(まげ)はほどけ、着物ははだけて全身の刺青が鮮烈にむき出されます。

祭りの掛け声が近づき、慌てて体や刀に付いた泥や血を井戸の水で洗い流し、震える手で着物を正し、刀を苦労して鞘に納める。

みこしを担いだ人びとが、けたたましい音と共に通りかかり、団七は手ぬぐいで顔を隠して民衆の中に紛れ込む。

ざっくりですが、こういう場面です。

舞台は一番前に泥田。実際に義父がそこに落とされ泥々になりながら這い上がろうとしますが、団七に蹴落とされ斬られ、最終的に沈められなければなりません。

つまり舞台全体の高さを上げる事で、前側が一段下がった泥田と見えるようにしつらえます。

やや上手(右)側に井戸。これは中に本当の水を仕込んでおき、泥や血を流す為に団七が何度も水をかぶります。

舞台後方は一面黒い塀に囲まれており、町の死角であることを表現します。
みこしが上下に揺れながら塀の向こう側を下手から上手に移動します。
みこしは最終的に上手の塀の手前から人びとと共に登場します。

上手から登場して、紛れ込んだ団七と共に花道へと入って行きます。

想像がつくでしょうか。。この、鬼のような舞台。。。

ちなみに泥は、いろいろ試した結果、灰を水で薄めたものも良かったのですが、一番良かったのは、陶芸用の土を薄めたものでした。(ばらしてしまった-w)

この芝居は、自分の好きな芝居でもあったので、結構きっちり作りました。
というか、作らないと芝居ができませんし。。。

長屋裏の段は芝居の一場面に過ぎません。こんな舞台でも、前日は違う芝居をしてるし、この次の日はまた違う芝居が行われる。。笑えるくらいに鬼でしょ?

あぁ、これ書きながら、また、手に汗をかいてる-w

ぶっちゃけ列伝 3

2014-09-11 20:10:20 | 舞台
裏方が控えるスペースが舞台袖にある。棟梁部屋と呼ばれるスペース。

椅子に腰掛けると目の前の棚の上に噛んで吐き捨てられたガムがある。

ちっ、誰だよ、こんな所に・・・

そこにUがゴソゴソとやって来る。
「また松井とんだわ」

彼は競艇の話をしてるらしい。俺にとっちゃ知ったこっちゃない。

そもそも仕事の最中にボートピアに行って舟券を買っていること自体どうかと思うが、まぁ仕事に支障ないならヨシとしよう。

Uは俺の横に座り、小さく折り曲げられたスポーツ新聞を見る。

何気に手を伸ばしてさっきのガムを手でつまんで口に放り込む。

ギョッとした。。。

「それ捨てるやつちゃうんかいな」
「まだ味残ってるよ」

ま、まぁ、仕事に支障ないなら・・・ヨシとしよう・・・。

「Uちゃん、あの大木、前から出した方が幕に引っ掛からんでエエんちゃう?」
「大丈夫、大丈夫」
「面倒くさがらんと今のうちに前にしといたら?」
「いい、いい、気ぃ付けて出すから」

1秒を争う舞台転換だというのに・・・まぁ、そう言うならヨシとしよう。

そして訪れたショーのラストの為の舞台転換。。。2コーラスで舞台一面を桜の風景に転換する壮絶な作業。。。

俺は息を切らせ自分の作業を終えて、全体のチェックをしようと振り向くと、遠くで大木の枝が袖幕に引っ掛かって、もがいているUが見える。

唄は終わり、残るのは後奏のみの状態。。。

チラリと視界に後輩が走り本来Uが出すハズのもう1つの桜を出しに行く姿が見える。

と同時に俺はUの大木に駆け寄り、Uから受け取り、出す。。。

息も絶え絶え。。事なきを得てショーのラストが幕を開く。

棟梁部屋に戻ると、テーブルの上にスポーツ新聞と吐き捨てられたガムが置いてある。

ラストの曲が鳴り響く。

何事もなかったかのようにUがその2つを手に取り、出て行こうとする。

ブチンッ!

くらえっ!
制裁鉄拳パーンチッ!!!

紙みたいにUのカラダが飛んでいく。。。

磨く舞台

2014-09-08 00:57:37 | 舞台
最近、大衆演劇の舞台現場にちょくちょく復帰して、歴代の裏方さんが培ってきたやり方なんかを若い子に伝えています。

自分の考えではありますが、舞台を作り上げる技術のみならず、そのスタンスみたいなものを知ってほしくて。。。


舞台に携わる関係者は、役者も含めて、舞台にかける熱い思いと、一人よがりの自己満足の世界との錯綜に注意しなければなりませんよね。

でも、どうしてもこの部分は陥りやすいところ。。。

特に舞台裏方は、劇団にも劇場主にも、そして何よりお客さんに納得してもらえる舞台を、謙虚に作っていかなければなりません。

劇場主?と思う人もいるかも知れませんね。。

劇場の運営は劇場主。

劇場が所有している大道具も小道具も照明も舞台そのものも劇場主の持ち物です。

当然ですね。

大衆演劇の舞台裏方は、この当たり前の事を忘れがちになります。

裏方は劇団と共に舞台を作り上げるわけですが、劇場主とも共に舞台を作り上げていくのです。

劇場の舞台裏方は劇場が雇っているわけですから、これも当然の話です。

つまり劇場舞台裏方は要(かなめ)となって、劇団と劇場の生み出す舞台を目に見える形で作るという役割なんです。。

そうして劇場のイメージや売りができていきます。

現在、大衆演劇の各劇場及びセンターに対してそれぞれイメージがあると思いますが、それはこれまでのそういうものの蓄積以外のなにものでもない。

特に劇場は役者と舞台を見てもらう商売ですから、その舞台そのものは表フロントの接客と共に評価される重要なものですね。

大衆演劇の舞台裏方は、そういった重要な部分を担っているという自覚がいるんだろうと思います。

以前、自分達が作る舞台でお客さんを2割増やしてみせる、自分達が作る舞台を楽しみにして来るお客さんを増やすんだと熱く語り、事実、じわりとお客さんの舞台に対する評価を上げた人物がいます。

彼は現在、舞台裏方を辞めて画家として注目され始めていますが。。。

彼のやり方は、劇団にも体当たり、劇場主にも体当たり、そうしてざわつく舞台大道具をねじ伏せ、眠る舞台道具を呼び覚ます。

騒々しい問題児だったとは思いますが、天晴れでした(^^)

でも、結局彼も私もどんな舞台を作り上げていけばいいのか答えは見つかりませんでした。

どこまでやればいいのか、わからなかったんです。

手をかけようと思えば不眠不休で、いくらでもできる。。。
舞台転換のスピードもかなり上げていける。。。

求められているのはどこまでなのか。。自分達だけが疲労を圧してまで、どこまでやれば納得してもらえるのか。。。

そりゃ劇場主だって、できるだけお金をかけたくないし、裏方だって疲れることはしたくない。

それは劇団だって同じこと。。。

でも、それじゃ衰退するに決まってる。

お客さんはそんなものを見に来てるわけじゃない。

切磋琢磨。。。それが、ちゃんと感じ取れるもの。。

下げるのも上げるのもどこまで?

そんなときはみんなで知恵を使い、出しあって。。時には裏方同士、枠を飛び越えて共有する部分があっていいと私は思います。。。

その頃、舞台作りに行き詰まった私は、当時大衆演劇界の重鎮とも言える役者の方々に、どんな舞台が「最高の舞台」なんでしょうか? と生意気にも尋ねた事があります。

すると、帰ってきた答えは、ほとんどが同じようなものでした。。。

それは。。

役者と、裏方、本家さん(劇場主のこと)、表フロント方、お客さん。。。みんなが一体になった瞬間だよ。。。

そう言って皆さん微笑んでおられました。

一体になった瞬間。。。

何やらものすごい歓声めいたものと割れんばかりの喝采が聞こえて来そうです。

この時、自分の考えてる事がちっぽけな気がした事を覚えています。

小道具1つに囚われたら、舞台作りが滞ります。。
上手(かみて)の作りに囚われたら、バランスを失います。。
1つの場面に囚われたら芝居全体の流れを見失います。。

舞台だけじゃない。。接客も、劇団・劇場の意志の疎通も。。現場の雰囲気も。。もっと全体。。。もっと全体的なことなんですね。

各々が自分の得意な分野で一生懸命仕事をして、お互いに無理の無いよう声を掛け合ったり、叱咤激励しあったり。。。

そういう、いい環境を作ることも大事なんですね。

役者さんが演ずる時、安心して舞台に集中できる環境を作ることも、裏方の役目ですから。。。

みんなで磨いて、素敵な時間をお客さんと共有できるようにしたいですね。