バズってこらえて

日頃の多愛ない事を書いています。

所さんのニッポンの出番!高野山の9つのご利益スポット

2016年07月10日 | 旅行

少し前になりますが「所さんのニッポンの出番!」という番組で高野山が取り上げられていました。
私も開創1200年の時に高野山に行ったのですが、その時はまったく興味がなく御朱印だけが目的だったのでどこも見ることなく帰ってきました。
この番組をたまたま見ていると、せっかく来たのにどうして観光しなかったんだろうと今更ながら悔やんでいます。
さて、そんな私の愚痴なんかどうでもいいことで、さっそくですが番組内で紹介されて高野山の9つのご利益スポットを紹介したいと思います。
根本大塔


1.石川五右衛門の鎹/総本山金剛峯寺エリア


ご存知、真言宗の総本山がこの金剛峯寺になります。
ここでは御朱印がいただける他、先着順になりますが阿字観(あじかん)受戒(じゅかい)、写経(しゃきょう)の体験ができます。
阿字観は予約した方のみの入れる部屋で行われ、そこに行くまでの石庭は日本でも有数の庭園と言われています。
さて、ここ金剛峯寺エリアのご利益スポットとは、金剛峯寺入り口のところにある「六時の鐘」の石垣に隠されています。
実はここ高野山は、かの有名な大泥棒「石川五右衛門」が忍び込んだところで、身体検査で泥棒だとバレないように持っていた「鎹(かすがい)」を石垣に隠したのです。
その隠された「鎹」を見つけて触ると、夫婦の絆が深まると言われています。


2.浪切不動明王/高野山エリア


浪切不動明王像(なみきりふどうみょうおうぞう)は弘法大師自ら彫ったと言われる不動明王です。
当時、唐から日本に帰国の際に船が大嵐に見舞われ転覆しそうになります。
その時にこの不動明王から大きな火炎が出て、持っていた剣で波を裂き無事に日本の地を踏むことができたと言われています。
この波切不動明王は別格本山南院の秘仏となっており、毎年6月28日の一度だけしかご開帳されません。
番組では特別にその波切不動明王像が祀られている場所までテレビカメラが入り、御開帳までされました。
これはテレビ初公開だそうで、普段は一般の人は絶対に入れない場所での御開帳でした。


3.根本大塔のお賽銭/壇上伽藍エリア


壇上伽藍エリアは弘法大師が初めて真言密教の道場を開いた場所で、その広大な敷地には様々な建物があります。
中でも一際目を引くのが高さ48.5mもあるこの根本大塔(こんぽんたいとう)で、多宝塔とも呼ばれていています。
その中には大日如来像を取り囲む4体の仏像に、16本もの柱が建てられており、その柱には菩薩様の絵が描かれています。
ここは一般の人がお参りをできるようになっており、入った中央に香炉やろうそく立、お賽銭箱などが置かれています。
ここでのご利益スポットはそこではなく、仏様の横にぐるっと回りこんだところの台座にあります。
この台座は本来、何も置かれていなかったのですが、ある人がこの台座にお賽銭を立ててお参りをしたことで同じような方が増えて、今では根本大塔でもお参りの仕方として定着をしています。
本来は仏様の正面からお参りをするのが本義なので、そのお参りを済ませた後にお賽銭を立てるのがいいでしょう。


4.三鈷の松/壇上伽藍エリア


先ほどの根本大塔のすぐ横には「三鈷の松(さんこのまつ)」と呼ばれる松の木が立っています。
この三鈷の松の由来は、空海が唐から日本へと帰国する際に、どこで真言密教を広めていけばいいのかと願いを込めて「三鈷杵(さんこしょ)」と言われる仏具を投げたところ、この松の木の枝に引っかかっていたとの言い伝えからきているとされています。
三鈷の松のご利益は、三本になった松の葉を見つけることで、これを持っていると幸せになれるとされています。


5.六角経蔵/壇上伽藍エリア


六角経蔵(ろっかくきょうぞう)はその名のとおり、六角形をしたお堂で中には経典が収められています。
その中を見ることはできないのですが、実はこの六角経蔵の下部には取っ手が付いており、それを持って回すことができるようになっています。
どうやら中まで回ってはいないようですが、ここを1周することで頭が良くなると言われています。
受験生や、受験を前にしているご家族の方には良いスポットでしょう。


6.奥の院へと続く裏道/奥の院エリア


奥の院へと行くには、一の橋と中の橋と2つの参道ルートがありますが、本義の参拝参道は一の橋からで奥之院御廟までは約2kmの道のりがあります。
ここからお参りをすると、歴史の教科書に出てくる名高い武将や有名人のお墓や供養塔などを見ることができます。
その数、20万基を超えるとも言われていて名のある人だけではなく一般の方のお墓も同じ所に並んでいます。
その中の一つ、毎日新聞5代社長 本山彦一のお墓と紀州初代藩主 徳川頼宣のお墓の間にある細い脇道を入って行くと、奥には四国八十八箇所のお寺の御本尊と同じ仏像が並んでおり、それをお参りすることでお四国さんをお参りしたのと同じ御利益を授かることができます。


7.弥勒石/奥の院エリア


番組ではまるで壇上伽藍エリアにあるような紹介がされていましたが、弥勒石(みろくいし)は奥の院・御廟橋を渡ったすぐにあります。
ちなみにその御廟橋よりも先は撮影禁止場所となっており、この番組がテレビ初公開だそうです。
もちろん、一般の人はカメラ撮影禁止となっているので気をつけて下さい。
さて、この弥勒石というのは小さな祠というかお堂の中にあります。
その周りは手が入れられないように格子状に囲まれていて、2段に分けられた簀子の上にその石がのっています。
ただし、片手が入るほどのスペースが設けられており、そこから手を入れてその弥勒石を下段から上段に持ち上げることができると、何でも願い事が叶うとされています。
当然ですが、ひょいと片手で持ち上がるほどの重さの石ではありません。


8.御廟、燈籠堂/奥の院エリア


御廟橋から先は高野山の中でも聖域中の聖域になり、弘法大師の霊域となります。
今でも弘法大師が生きているとされる御廟(ごびょう)までの空間だけでも凛とした空気に張りつめられもの凄いご利益のパワーを感じることができます。
その御廟の前に建てられているのが燈籠堂(とうろうどう)で、お大師様にお長い事をする拝殿になっています。
その中は、天井から吊り下げられている燈籠など数えきれないくらい無数の燈籠があります。
お大師様にお供えをする物で最も尊い物のはローソクの灯と言われており、その灯火を灯すためのお堂になっています。
その奥には、御廟が見えるように窓が設けられています。


9.御衣切/奥の院エリア


御廟の地下で今でも瞑想をしているとされている弘法大師は毎日食事をされますが、年に1度だけお衣を変えることになっています。
そのお衣の切れ端がこの燈籠堂で販売されており、ご利益アイテムとなっています。
そのご利益は持っているだけでもありますが、特別な方法でパワーアップさせることができます。
その方法とは、切れ端の縦糸と横糸を1本ずつ取り、水に入れて「南無大師遍照金剛」と7回唱えながらかき混ぜ、飲むと良いと言われています。
お大師様がお召になっていたお衣からのパワーなので、まさに最強と言えるでしょう。



高野山のブログ