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「簡易メタミドホス検出薬」になる薬品ってのはないのかしら

2008年02月06日 | 時事
6月製から別の農薬 11月回収、高濃度 ギョーザ事件(朝日新聞) - goo ニュース

 いよいよ何がなんだか解らなくなってきた感もあるが,それでも明確になってきたのはこれが,例えばミートホープのひき肉混ぜ物みたいな「食品偽装」に類する事件ではない,つまりこれを作ってる中国企業が利益のために衛生管理をいい加減にしたために起きたなんてもんではないということである。はっきり言えばこれ「脅迫状の来ないグリコ・森永事件」でんがな。

 このアサヒの記事によれば,昨年6月製造の同じ製品に今回の中毒事件を引き起こしたのとは違う種類の農薬が入っていたという。時期からかんがえれば,6月にその「ジクロルポス」というのを入れてみたけど騒ぎにならなかったので,10月1日に違う成分の「メタミドホス」(こっちの方が毒性が強いのか,それとも食ってみるまで気付かれにくいのかは不明だが)を入れてみたんぢゃねぇかな。

 製造日と出荷日のズレから,10月ドタマに作られた毒入りは20日過ぎまで出荷されず倉庫にあり,シビレを切らした犯人が20日にもういちど同じ薬物を混入してみた(しかも前回より多めに),と。結果的に10月1日製造分と20日製造分は同じ船便で日本に送られ,事態をより複雑に見せた……違うかなぁ。

 とにかく袋のウチソト両面に薬剤がついていたことを考えれば,混入行為は製造工程の最後,袋詰めの際に行われたに決まってる。テレビのワイドショウに出てくるコメンテータなんかは中国が相手なせいか,いつになく(「いつになく」というより「打って変わって」の方が適当か)慎重で,およそ5秒に一度くらい「断定はできませんが」とか言ってるけど,世の中には「オッカムのカミソリ」というものがある。ギョウザに毒を入れたあと外袋にわざわざ毒を塗りに来るなんて危険を冒す犯人がいるもんか。

 あとはその日の勤務表(取ってあるでしょ? 一応まだ共産主義国家だもんなぁ)と照らし合わせてそういう行為を実行可能だったニンゲンを洗い出し,黄河を臨む崖の上かなんかに追いつめて例えば親……いや年齢的には祖父母あたりかな? が戦争中に日本軍に殺されてずっと恨みに思っていたとかいう泣かせ芝居を聞いてやり,肩を叩いて連行しようとするのを振り切って身を投げるのを見届ければ一件落着である。そうはいかないか。

 ところでオレは化学方面に暗いのでアレなんだけど,有機リンに反応して色とかは変わるけどその物質自体は食っても無害というような,つまり「簡易メタミドホス検出薬」みたいな薬品ってのはないのかしら。そういうの安く提供できればしばらくの間ウハウハだと思いますが? 既に某製薬会社で厚生労働省の天下り重役が企画してたりして(笑)。



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
検出試薬 (Toshi)
2008-02-06 16:08:41
簡易検出キットも有るにはあるみたいです↓
http://www.azmax.co.jp/idx02_product/kensa/field_09/ag50at.pdf

でも、メタミドホスの検出限界が 4.0ppm になってます…。
# 今回のギョーザから検出できるんだろうか?
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ちうか (xemem)
2008-02-07 11:11:22
安い方で 28,000円ぢゃ主婦の皆さんは買わないだろ。
もっと妊娠検査薬みたいに簡単で安いものは作れないのかいな。

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うーん (Toshi)
2008-02-07 17:56:32
バラ売りしても 2,800円か…まだ高いですね(苦笑)。
でも、今回のみたいに部分的に薬物がかかってたら、その場所以外では反応が出ないから結局意味が無いのかも。
全体を検査したら…食べるところが残らない(笑)
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