きのつらゆき(Kino_Tea)

紀貫之のごとく、気の向くままに、つらつらと、(書いて)ゆきましょう。
ブログというより備忘録。スケート関連多い。

アリーナ・ザギトワ@ジュニアGPフランス (Alina Zagitova at Jr.GP France)

2016-08-28 | Skating

(Update 2016-09-01)

ジュニアグランプリ・フランス大会

Alina Zagitova
(Exhibition: Pink Panther, Watch her cute hairstyle!)

新たなヒロインが誕生。アリーナ・ザギトワ選手(Alina Zagitova、14歳)が、昨年のツルスカヤや一昨年のメドベージェワに並ぶ190点台のハイスコア(194.37点)で優勝した。

ロシア・ナショナルチームのジュニアメンバーの中で一番美人な選手(красавица)であり、3Lz+3Loを跳ぶ選手なので応援していたが、予想以上の結果が出た。

 

演技の動画はこちら→SP FS

(追記)エキシビジョンはこちら↓(ザギトワ選手は19分30秒から)


この選手はナショナルチームのジュニアメンバーでは一番格下の選手で、ロシア国内の全国レベルの大会ではメダルに今一歩の選手だった。ロシアジュニア選手権は9位、ロシアカップ・ファイナルはショートの出遅れをフリー1位で巻き返すも総合4位だった。モスクワ地区大会の予選落ちも経験している。国際大会への出場経験はない(はず)。ジュニアGPシリーズに1回出場できればよいと思っていたが・・・

国際大会デビュー戦となるジュニアGPシリーズで、初出場初優勝を果たした。これは昨年のツルスカヤ、白岩優奈と同じ快挙。また、この成績なので2戦目の出場も確実で、さらにジュニアグランプリ・ファイナルへの出場と表彰台も期待できる。


昨季はSP、FSのどこかしらで失敗する選手だったが、今回はFSの3Sジャンプの回転不足を除き、ジャンプをすべてクリーンに跳んだ。エテリの厳しい指導に耐え、(モスクワから東へ1000㎞の)故郷のイジェフスクへ逃げ帰ることもなく、頑張った成果が出た。

Score of Alina Zagitova

 

試合の内容は、すでに他のスケオタさんのブログ等に書かれているとおりで、SP、FSとも体力的に疲れる後半に全てのジャンプを跳び(=世界初?)、基礎点が1.1倍となっている。また、ジャンプの際に片手または両手を上げ、出来映え評価の加点をもらっている。(通称:タノジャンプ、タケノコジャンプ)

さらに、世界でもあまり跳べる選手がいない3Lz+3Loジャンプを(なんと後半に)跳び、スピンは全て最高のレベル4と評価された。ターンやステップもさすがエテリの門下生という内容だった。ただ、FSのジャンプの着氷は、「やっと降りた」というのか、詰まった感じがして、あまり美しくないと感じたが、ジャッジの評価は高かった。

点数稼ぎに徹するエテリのことだから、転倒のリスクの高い3Lz+3Loを回避すると予想していたが、大舞台で決めてきた!日本の選手はローカル大会やアイスショーで試すだけということがあるが、がんばってほしい。

 


アリーナ・ザギトワ(Alina Zagitova, Алина Загитова)選手プロフィール

2002年5月18日生(平昌五輪に出場可)、身長152cm、イジェフスク出身
所属はモスクワのサンボ70、コーチはあの悪い奴ら、エテリ・トゥトベリーゼセルゲイ・デュダコフ、振付はイケメンのダニール・グレイヘンガウス、父親はアイスホッケーのコーチ

SP:バッカナール(サムソンとデリラより) FS:ドン・キホーテ EX:ピンクパンサー

Wiki ISU Bio Rus Bio Instagram


 

動画やSNS
過去の国内大会のユーチューブ動画は、タイトルがロシア語であることもあり視聴回数は最大でも1,500回程度のようだが、ジュニアグランプリの動画はSP、FSとも2日程度で約20,000回に達している。

インスタグラムのフォロワー数も、試合前はフォロワー数が約600だったが、850を超えているようだ。まめに写真を投稿する選手ではないが、ここ数日は写真を投稿している。


衣装
SPの衣装はシースルーの青い衣装。(静止した時に)キュートな「おへそ」が見える。ISUバイオにある「シェヘラザード」のために用意した衣装か?本人の希望なのか、エテリの指示なのかが気になる・・・それともデュダコフの趣味か・・・
Bery Button
(The shy girl's belly button. ISU Channel, Youtube)

FSの衣装は、メドベージェワの13年シーズンSPのお下がり。メドベ先輩の衣装を着ると「自分にもできる」という気持ちになるのかも。あるいはエテリがプレッシャーをかけているのか。

EXの衣装は昨季のSP「ピンクパンサー」の衣装。ピンクパンサーの耳のかたちをした髪型も可愛いのに、撮影トラブルでザギトワのEXは見れず、最後の全員挨拶の時に少しだけ映っている。昨季の猫耳娘のフェディチキナに次いで豹耳娘が登場!


似ている人は、沢尻エリカ、マディソン・チョック(米国のアイスダンスの選手)らしい。

坂本花織選手(Flower Weaver)のコメントは素直な感想だけど、あなたが頑張らないとロシアに勝てない・・・


運営と交通事故
女子シングルとエキシビジョンの一部しか見ていないが、昨年に比べて運営の手際が悪い感じがする。ライブ配信が中断されることがたびたびあった。女子SPでOlivia GRAN選手(カナダ)の演技中に音響トラブルが発生した。減点されていないので運営側の問題だったようだ。

デジタル国旗掲揚はチープなのでやめてほしい。もっとおごそかに勝者をたたえてほしい。

national flags
(Victory Ceremony, ISU Channel, Youtube)


また、ロシアのタルシナとダビドフコーチ、ラトビアのクリュエワとそのコーチが交通事故に巻き込まれ、タルシナは全治数か月、ダビドフコーチは 重傷重篤 軽傷 の模様だ。早期回復を祈る。


こんな状況でいろいろプレッシャーがあったなかよく頑張った。ザギトワ選手優勝おめでとう。
P4 P5 P6 P7 P8 P9 P10


   Congratulations Alina!!   

 


See also
アリーナ・ザギトワ関連の記事一覧

Russian Skaters (Junior Ladies)
3+3Lo Jumpers
Junior Grand Prix Series 2016

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