きのつらゆき(Kino_Tea)

紀貫之のごとく、気の向くままに、つらつらと、(書いて)ゆきましょう。
ブログというより備忘録。スケート関連多い。

JGPアルメニア、トゥルソワ先輩4Lz成功、カニシェワもJGPF出場へ

2018-10-14 | Skating

旧ソ連構成国で黒海に近い内陸国のアルメニアで開催されたJGP大会。(東欧のアルバニアとよく間違えてしまう。)
the podium of JGP Armenia
(Gettyimages.co.jp Sorry for not embedding the image.)
左からカニシェワ、トゥルソワ先輩、横井ゆは菜 (=妖精、宇宙人、女芸人)
ゆは菜は「鬼の子も十八」なのか美人になってきた。「馬子にも衣装」かも。

大会結果抜粋(ISUサイトより)
place
大会結果サイト

JGP7大会が終わり、JGPファイナル出場選手の6名が確定した。
ロシア5、韓国1、日本はついに0となった。
JGP ranking 2018

2年連続で1位通過のトゥルソワ先輩。
しかし10月第1週に行われたロシア国内大会(ロシアカップ第2戦)で4Lz、4Lz+3Tを跳び227.27点(ボーナス点を含む)を出したシェル子(シェルバコワ)は特に強力なライバルとなる選手だ。
ナーヤ様(コストルナヤ)の3A投入は状況次第。波乱が無ければ上位3人のメダル争いになるだろう。


アレクサンドラ・トゥルソワFS フィフス・エレメントと布袋寅泰の曲のミックス

4Lz(GOE=0.00) 2A 3F(r)+3T 2A FCCoSp4 / 3Lz(r)+3Lo 3Lz(r)+1Eu+3S CCoSp4 3F(r) FCSp4 StSq4

現地練習での転倒が気になっていたが、直前に体調を崩しクワドは4Lz1本に絞ったとのこと。同じチームで切磋琢磨するシェル子より先に4Lzを跳び世界初(ISU認定)を目指したのだろう。お手つきを堪えGOE=0.00のジャンプを跳び見事に成功した。

調子が悪いと言いながら4回転に加え3Lz+3Loを含む3回転連続ジャンプを3つも跳び、今回はステップもレベル4を獲得。滑りは下手だと言われてきたトゥルソワだが、この宇宙人ステップを見るだけでご飯が3杯食べられそうだ。GOEも(挑戦目標の4Lzを除けば)+3、+4が並ぶ質の高さ。構成を下げたにも関わらずシーズンベストの高い得点146.81点を獲得している。

いつも同行する母に加え今回は祖母も現地観戦していると実況解説のテッドが言っている。チワワのティナも同行し、おそろいの服を着ている!
Alexandra Trusova JGP
Alexandra Trusova JGP
「私に逆らおうなんて、100年早いんだから!」


アリョーナ・カニシェワSP(The Show Must Go On + ベートーベン月光)
2A(r) FCSp4 3F(r) 3Lz+3T(r) / LSp4 StSq3 CCoSp3

今回は靴を新調しEDEA IceFlyを履いている。3回転ジャンプが跳べるようになってからもしばらく2回転用の靴EDEA Chorusを履いていたこともあるアリョンカ。「弘法は(あまり)筆を選ばず」かもしれない。スノーレパードの選手はタイツで白い靴を隠さないところも気に入っている。

エテリ組も跳ばず世界で他に誰が跳んでいるのか?という2A両手上げジャンプを綺麗に決め、続くFSCpも今回はしっかりレベル4を獲得。さらに3Lz+3Tジャンプの後半を両手上げジャンプに変更し、なかなか意欲的だったが、この連続ジャンプを後半が始まる少し前に跳んでしまったためボーナス点を逃してしまった。(パノワ婆と振付師は何をやっているのか!)
最後のスピンも慌ただしく今回はレベル3。それでも前回と同様の67.75点を獲得した。


アリョーナ・カニシェワFS(チャイコフスキー・交響曲第1番「冬の日の幻想」)

2A(r) 3Lz+3T(r) FCCoSp4 LSp4 2A(r) 3Lo / 3Lz+1Eu+3S(UR) 3F(UR)+2T StSq3 3F CCoSp3

衣装はスノーレパードの元先輩ソツコワのものにどことなく似ている。音楽も、振付師イロナ・プロタセニアの担当なので曲を聞くとソツコワをふと思い出す。

今回も順調かと思われたが後半に疲れが出てしまった。3-1-3のステップアウトは痛恨のミスだったが、3Fの回転不足判定は厳しくないか? とも思う。終了直前に少し時間に余裕がないスピンは体力的に辛そう。演技終了直後の表情は、JGPF出場を逃したと思った悔恨の表れだろうか。
(総合2位以上、総合得点183.08点以上、FSは115.33点以上を獲得する必要があった)

しかし天が味方したのかビギナーズラックなのか、総合2位187.55点となり、JGPファイナル出場が確定した。あぶなかったね。
JGPに出場するともJGPファイナルに出場するとも思っていなかったが、想像以上に凄い選手なのかもしれない。


横井ゆは菜は音響トラブルがありながらも頑張った。冷静に後半にジャンプのリカバリーをしていた。波がある選手なので1戦目の結果がもったいない。それでも同じJGPに出場していた妹きな結に対し、姉の面目を保った。

6位のアリーナ・ウルシャゼは、生まれがラトビア、所属はジョージア、練習拠点はロシア・モスクワCSKAの選手だ。ロシア風味の滑りは好感が持てる。

フランス代表のアンナ・クジメンコはロシア・モスクワのスノーレパード所属の選手でカニシェワのチームメイトである。9月に行われたフランス国内大会「マスターズ」のジュニア女子では1位(大会結果)であり、世界ジュニア選手権にフランス代表として出場する可能性は高い。身長(161cm)の伸びが落ち着けばジャンプが安定し、メイテ、ルカバリエなどの選手を超えシニア代表となる日が来るかもしれない。
Anna Kuzmenko


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