料理男子は嫌われる

料理男子と呼ばれるのが嫌いである。
そもそも料理に男子も女子もない。
作る必要があるから、自分が食べたいから作ってるだけ。
作らないで済むならそうしたい。
外食で済ましたい、スーパーの惣菜で済ましたい、でも外食はお金も掛かるしスーパーの惣菜ばかりでは栄養的にも問題があるし世間の目も気になる……
可愛い子供の為、汚ない(？)旦那の為、毎日頭を悩ますご婦人達の方がよっぽど称賛に値する。
誰かの為に何かをするって、とてもエネルギーが要る。
そんな彼女達の努力に何かねぎらい称える良い言葉は無いのだろうか？
前置きが長くなったが、黒毛和牛のTボーンステーキ600gというレアな食材が手に入った。
T字の骨を挟んでサーロインとヒレが同時に食べられるヤツだ。
輸入牛はビストロでよく見掛けるが、黒毛和牛は滅多に手に入らない。
いい加減お節料理に飽きたので、昼間からコイツを食する事に
「いいかい？
ロイン(腰肉)の中でもとびきり美味しいからナイトの爵位の「Sir」を戴いてサーロイン。
ヒレはテンダーロインって言うんだけど、脂が少ないのにとってもジューシーで柔らかく繊維がきめ細かいから優しいという意味の「Tender」なんだ。
まるで君のようだね。
僕は君のナイトだからサーロイン、優しい優しい(大事な事なので2回言いました)君にはヒレを。」
などとつまらないウンチクと歯の浮くようなクサいセリフを垂れながら美女と食したいものである。
あっ！
料理する男のこういうウンチクが嫌われるんだ、きっと(;´д｀)←実証済

狼一号
虫草鹿鞭