いつの日か「脱私即的」

よりよき日本を後世に残すために、少しでも役に立ちたい。という思いで、活動してまいります。(大げさな気もしますが・・・)

【RKB 2011/7/27(水)】国際ガスハイドレード学会続報 韓は米に利用されているという印象を受けた 文字起し

2011年08月03日 01時58分09秒 | 青山さん・ラジオ・RKB毎日ラジオ
【RKB 2011/7/27(水)】国際ガスハイドレード学会続報 韓国は米国に利用されているという印象を受けた 文字起し

RKBラジオ 中西一清スタミナラジオ ニュースの見方 水曜日 (朝7時15分~) より
1週間は局のHPで、音声を聞けますが、上書きされるので、文字で残しておきます。
※中西さんの細かい相槌は、省略しました。ご了承ください。
(9分13秒)

中西一清>
さあ水曜日は独立総合研究所の青山繁晴さんです。
青山さん。

青山繁晴>
はい。

中西一清>
おはようございます。

青山繁晴>
おはようございます。

中西一清>
さぁ、今日は何でしょうか?

青山繁晴>
はい、あのぉ、先週は、スコットランドから、えぇ、当地で開かれていた、国際ガスハイドレート学会っていう学会で、日本海のメタンハイドレートを巡って、韓国が、「日本海」という名前を、もう実質・・・

中西一清>
そうですねぇ・・・。

青山繁晴>
・・・はい、国際社会から消してしまうように、「東海」、「ひがしのうみ」っていう名前を使って、発表を行っている、っていう話をしたんですけれども、あのぉ、その学会、その後も続きまして、僕は一昨日に日本に帰ってきたんです。

中西一清>
あぁ、そうですか、お疲れ様でした。

青山繁晴>
いえ、・・・それで、今日はですね、そのぉ、先週に引き続いて、このぉ、日本の自前資源である、メタンハイドレートの今後のことについても、お話したいんですが・・・。
中西さん、最初にそのぉ、韓国の発表、或いは、研究なんですけれども、先週もチラッと、「アメリカと共同研究してる例が多い」と申しましたね。

中西一清>
はい。

青山繁晴>
で、実は先週お話してた段階では、充分に気がついていなかったんですが、その後も韓国の発表を見聞きしていますと、やがてわかってきたのが、実はその、アメリカと単に共同研究してて、「韓国は進んでるな」って言う話よりも、実は、むしろ「韓国は、アメリカに利用されている」と・・・

中西一清>
あぁぁぁ、「アメリカに、利用されている」・・・ほぉ。

青山繁晴>
はい。
これは、私だけの見方ではなくて、一緒に出席、参加してた、東京大学の教授であったり、或いはその、東京大学の研究室で、博士号を取って、その後もそこに居る、いわゆる「ポスドク」ってやつですね。
博士号をとって、次のステップに向けて準備している若い研究者、そういう方々と話しあっても、皆、見方は同じなんですね。
つまり、アメリカが・・・、一言で言うと、日本海の竹島の南のメタンハイドレートを、むしろ取りに来てる・・・、

中西一清>
あぁ、狙ってる・・・。

青山繁晴>
はい。
で、そのぉ、目的の為に、いわば、「韓国の野心であったり、韓国の面子をかけた研究を巧みに使っていると言うべきだ」、ということが、分かってきたんですねぇ。

中西一清>
へぇぇぇぇぇ・・・。

青山繁晴>
これは、実は、単に韓国は「日本海」を「東海」と呼んで、竹島の南のメタンハイドレートも我が物にしようとしている、ということよりも、
実は日本にとっては、僕自身も含めて、ショックは大きいと思います。

中西一清>
うぅぅぅん。

青山繁晴>
というのは、そのぉ、国際社会において、韓国は、「日本海」を「東海」と名前を変えるように、努力をしていて、まぁ、色んな仕掛けもしていてですね、
日本はそれに対して、懸命に抵抗はしているけれども、ずるずる後ずさりしている、と・・・。
でも、まさか、アメリカが、実は既に、「日本海」を「東海」と呼ぶことに、実質的に肩入れをしてて、
日本を助けてくれるだけではなくて、むしろ、本当は、「国際社会」では・・・、「国際社会」に出てみれば、
韓国の側にいる。と・・・

中西一清>
うぅぅぅん・・・。

青山繁晴>
ということを、僕も含めて、えぇ・・・、みんな知らない訳ですから、このことの衝撃っていうのは、非常に大きいと思うんですね。

中西一清>
ですねぇ。

青山繁晴>
はい。
それと同時に、そのぉ、アメリカというのは、福島原子力災害があって尚、
オバマ大統領は、「これから原子力をむしろ拡大していく」ってことを明言していますし、
それから、中東の権益を含めとして、自らも産油国でもあるわけですけれども、実はアメリカは。
テキサスから良質の油も出ますけれども、
それに加えて、中東から出る油や、或いは天然ガスの権益を握っている訳ですから・・・。
そのアメリカが、韓国という、他の国を利用してまで、日本海のメタンハイドレートを手に入れようとしてるっていうことは、
いかに次世代のエネルギーを巡って、世界の争いが激しくなっているか・・・

中西一清>
そうですよねぇ・・・。

青山繁晴>
その中で、日本の実は隠れた自主資源、自前資源であるところの、メタンハイドレートが、どれくらい大きな意味を持っているか、
ということに、改めて気づかされると思うんですよね。

中西一清>
ですよねぇ。

青山繁晴>
で、その上で、中国の発表なども注目はされたんですけれども、
中国については、「尖閣諸島のあたりで、従来型の海底油田だけではなくて、メタンハイドレートについても、注目をしてる。」
ということは、わかっていますから・・・、

中西一清>
やっぱり、狙ってるわけですねぇ。

青山繁晴>
はい。
で、どういう発表するか、私も含めて皆、注目してたわけですが、
実は中国は、日本海におけるメタンハイドレートについては、一切何も触れずに、
基本的に、南シナ海のメタンハイドレートについて、徹底的に発表を行いました。

中西一清>
あの、南沙諸島とか、あの辺ですか?

青山繁晴>
そうです。西沙諸島、南沙諸島のあたりなんですが・・・、
あのぉ、西沙諸島、南沙諸島を含む、南シナ海で、ベトナムやフィリピンなどと、鋭い対立を中国はしていて、
特にベトナムとは戦争の恐れすらあるぐらい、対立は先鋭化している訳ですが、
その中国は、南シナ海において、今まで申しました、従来型の海底油田、だけではなくて、実はメタンハイドレートが大きな目的であるってことが、
今回の学会で、とてもハッキリしました。
で、中国の発表、印象的だったのは、決して先走りせずに、自らの技術や、研究内容の「基礎を固める」っていう発表が多かったんですね。
で、これ、中国は、要するに現在は、むしろ、従来型のエネルギーの確保に動いていて、あるいは、原子力を今後も増やそうとしていて、
しかし、その先を見たときに、じっくり基礎を固めた上で、メタンハイドレートの、実用化に踏み出したい、という考え方が非常にハッキリしました。

中西一清>
なるほど。長期的な戦略をちゃんと持っているわけですね。

青山繁晴>
そうですね。
で、これに対して、例えばインドは、インドの東側、つまり、日本に違い側の海から、メタンハイドレートが出ることがわかってるんですけど、
実は、インドもアメリカと共同研究が目立ちました。
つまりアメリカは、このインド洋においても、メタンハイドレートの確保は狙っているわけなんですが、
実は、これも私の見方だけではなくて、日本の他の研究者・・・からの意見でもあるんですが、
インドの発表っていうのは、「派手な割りに、内容が不十分な物が多かった」です。
えぇ、と言うことは、インドは、アメリカの手も借りて、まぁ、中国との対抗上の理由もあって、メタンハイドレートに着手しているけれども、
まだ、中身がしっかりしている段階じゃない。
しかし、エネルギーの獲得競争というものに、まぁ、手をつっこんどかなきゃいけない、っていう考えが、むしろ、よく分かりました。

中西一清>
でしょうね。だから、「アメリカの共同研究」って、そのアメリカの背後には、恐らく石油メジャーの手があるんでしょうねぇ。

青山繁晴>
そうです。
あのぉ、今までの、石油メジャーはむしろ、メタンハイドレートに対して、「関心が薄いんじゃないか」と、考えられてきたんですけれども、
今回の学会で一つハッキリしたのは、国際メジャー石油資本と言うやつも、メタンハイドレートに関心は向いている、と・・・いうことは言えると思いますね。

中西一清>
ですねぇ・・・、

青山繁晴>
で、中西さん、その上でですね、実は学会全体を通じて言うと、
研究内容の水準の高さや、あるいは、「ポスター発表」って言うんですが、口頭で発表するだけじゃなくて、
ポスターを展示して・・・、これ、地味に見えますが、実際はそこで質疑応答が頻繁に行われますから重要なんですが、
このポスターの発表の多さ、全部日本がNo1だったんですね。

中西一清>
はぁぁぁぁ。

青山繁晴>
だから実は、研究の水準、或いは取り組み自体は、メタンハイドレートでは、やっぱり、世界トップなんですね。
で、そのことを活かす為には、例えば、このスコットランドのエディンバラで開かれた学会、
この番組で申している以外は、日本では、全く報道も何もされてないわけですから、そういうところに目を向けて、日本の今までの技術の高さっていうものを、
実際の自前資源の確保に向けて、実用的に活用していくって事が大事だと、最後に言えると思います。

中西一清>
それは言えますよね。
戦略的に10年後、20年後を見据えたエネルギー政策、というものを、しっかりと確立しなくちゃいけない、という気がしますよね。

青山繁晴>
はい。

中西一清>
はい、ありがとうございました。

青山繁晴>
はい、ありがとうございました。

中西一清>
独立総合研究所の青山繁晴さんでした。

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