榊原英資氏の著書「日本は没落する」を読んだ。一部、官僚擁護的な見解も見られるものの、インド、中国等への造詣が深く、参考となる内容が多かった。
面白い視点としては、今回の金融危機が、18世紀から始まった「産業資本主義」が終わり、「ポスト産業資本主義」が始まる歴史的な転換を象徴する出来事と見ていることである。「お金を追いかける」産業資本主義から「お金が追いかける」時代へ、という変化であり、「お金はあるが投資先がない」「良い運用手段が見つからない」という状況がうまれつつあるという。その中で、重要となるのが「技術」「知識」「情報」であり、ベースとなる「教育」であると。
このブログでも、今回の金融危機の先にあるものが話題となったが、一つの見方として注目される。特に印象的だったのが、現在の中国を引っ張っている常務委員9人のうち、8人がエンジニア系である事実で、エンジニアの創業者社長が新しい産業を引っ張るアメリカといい、中国といい、インドといい、技術をベースとした「知識」「情報」の重要性を認識した国が世界を引っ張っている状況を改めて感じた次第であった。翻って、技術離れの進む日本の現状は確かに厳しいものがある。また、中国エリートの英語リテラシーの高さにも驚きを受けたが、グローバルスタンダードの世界で戦うための英語についての取り組みも、日本の中途半端さがめだつところだろう。
「技官」・・・理科系出身の官僚
「事務官」・・・文科系出身の官僚
キャリア官僚=東大法学部卒の事務官←日本の方程式
僕もサラリーマン時代は技術者の端くれだったが、日本の場合は企業ですらこのような傾向が強い。
(よく僻んだものだった)
日銀総裁が何故に法学部出身者か!?
笑わせるなっ!(怒りをこめて)
おやすみ
それで大規模なサブプライム投資となり、失敗して巨大な損失が生じ、更に、他の投資先にも無理な貸し出しをしてしまっているので、バブルが崩壊し、金融危機の状態になってしまっているのだと思っています。
日本は、バブルの80年代から、ずっとカネ余りと言われています。ですから、榊原さんの言うことは、20年前ならばよかったし、技術・知識・情報・教育ではどうにもならない証明が、今の危機に現れていると思っていますが。
http://www.47news.jp/CN/200803/CN2008032401000228.html
2008/03/24 11:33 【共同通信】
陰の極まで我々は、只ひたすらに耐え凌ぐしか術が無いのでしょうね?
しかし、陰の極から立ち直るまでにも結構な時間が必要でしょうね?
その日まで僕は生き残ってるのか?(爆)
ハッキリ言います。
アメさんの発表は今回だけでなく、毎回信用してません。
相場師の性?
今日はもう寝ることにします。
アメさんの軍事力を背景にした必死さが哀れです。
おやすみなさい。Zzzzz
相当はしょった説明をしてしまいましたが、数百年のレベルで「お金が貴重な時代」から技術・知識・情報・教育が貴重な時代へ、という変化の指摘はあながち意味が無いものではないかと思っています。ただ、仰るとおり、それが今日昨日始まったと言うより、過去10~20年かけて進んできたものなのは事実でしょうが、ある意味日本のバブル崩壊で明確となった金余り(超低金利でだれでも必要な資金が手に入る)が、世界的な恐慌を通じで世界に輸出される過程、という見方も出来るかと思います。
中古住宅の件は別途投稿します。
モノ(現物)がいらないので、
余ったカネが世界中を動き回っている・・・
というのが1980年頃からの状況だと思います。
でも持続可能な経済社会を確立するには、
まさに今から脱・炭素の技術開発が必要なので、
それに貢献できない文系人間は没落するかもしれませんね。
○:理科が分かる人が 理系人間
×:理科が分からない人が文系人間
理系は興味さえ持てば、算数にすぎない投資や経理も
ちゃんと理解・実践できるはず・・・
英語教育は後の後回しでいいので、
とにかく理科教育をしっかりやって欲しいと
私は願っています。
コメントありがとうございます。おっしゃる通り、「脱・炭素の技術開発」がこれからのキーですよね。文系人間として、何か貢献できることはないかと思案しているところではあるのですが。。。
また、理科の素養は、いわゆる文系、技術系を問わずしっかり身につけるべき、というのは大賛成です。