trigger:wnao exhibition
gallery wks.
2006. 4 / 3 mon. ~ 22 sat. am.11 - pm.7
日休 / 土曜は 5時まで / 最終日は 7時まで
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その風景は、よく知っている場所?知らない場所?
ここにあるのは見慣れた場所の中でも知らない風景かもしれない。
でもやっぱり、平凡な日常の中にある場所ばかり。
時々、記憶している風景と現実の場所とは「なにかが、ちがう」と感じてしまう。
気付くと風景は、記憶の中でいつの間にか、次々と姿を変えていく。
今では、風景を撮ることは手軽に携帯電話でできるようになった。携帯電話のカメラの性能は日々、向上している。ただ、携帯電話は、最新のデジタルカメラほどの性能を持っているものは少ない。また、携帯電話の画面上で見るだけであればそれほど高画質である必要がないと思っている人もいる。そうした画像を実際にプリントアウトするとその撮影された風景は鮮明ではないことに気付く。
その鮮明でない風景は、あやふやな自分の記憶を補完しつつも、過去の様々な記憶を呼び覚ますことがある。鮮明な画像は、その鮮明さの中に明確な情報を提示し、見るものにその情報を強制することがある。言い換えれば、不鮮明なイメージは、自分のあいまいな記憶と重ね合わせる余裕を与えてくれるということではないだろうか。
今回の個展では、携帯電話で撮影した日常の景色を記憶の断片として提示する。そのイメージの断片から記憶に作用し、記憶を引き出す " trigger " として作品だけでなくギャラリー空間を装置として機能させる試みである。