船田戦闘機の「"学び"の現在形」

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学びのコミュニティ

2007年03月05日 | Weblog
YOMIURI ONLINEに発言小町という読者参加型の質問コーナーがありますよね。ポッと空いた時間なんかについ読みふけっちゃうわけですが、やりとりを見ていて感心することがあります。

読んだことのない人のため、発言小町における議論の展開パターンから説明したほうがいいでしょう。

まず読者のひとりが問いかけたいことを書き込んで、トピックがスタートします(トピックを始めた人のことをトピ主と呼ぶのが慣例のようです)。問いかけの内容は様々で、身近な人に話すことは憚られるような人生相談、恋愛相談も多い。「非常識な上司に耐えられません」とか「彼が元カノと連絡しあっている」みたいなヤツ。

重要なのはトピ主の最初の書き込み。赤裸々に状況を説明し、真情を吐露したほうが多くのレスがつくようです。実際そうしている人が多い。で、興味深いのは、そんなことを書いたら叩かれるんじゃないか? 「問題があるのはアナタのほう」って言われまくるんじゃないか? と思わずにはいられない投稿を多くのトピ主がしている点。案の定、そういう場合は徹底的にやられてますな。

そのトピ主は、自分が叩かれるのを覚悟して書いてるんだと思うんです。ほかの類似トピを見ればそうなることは容易に想像できるハズ。自分の非を白日の下にさらすことで見知らぬ人々から糾弾されることを期待して書いているとしか思えない。匿名であっても、不愉快なハズです。でも、敢えてやっちゃう。そうすることで心に巣くう幻想を捨て去りあるべき姿に近づけるわけです。これはある意味、とても高度な学習形態なのではないか、究極のネットリテラシーなのではないか、と感心するわけです。

もちろん「本当は叩かれると思って書いてない」という可能性はありますし、「世の中、自虐趣味の人は想像以上に多い」という仮定も成立しますが、それだとつまんないので、ワタクシとしては、発言小町はすごく発達したリテラシーの持ち主たちが集まっているコミュニティーであるという認識で、今後も閲覧させていただこうと思っております。

ちなみに、3月1日からケータイでも読めるようになったようです。ここまでアクティブなコミュニティーをケータイユーザーの参加無しに作り上げた点にも興味がありますね。いまでもみんなPCに向かって書いてるってことでしょ? 投稿はすべて編集部がチェックし、適宜編集を加えているようですが、そのあたりのサジ加減にも独特のコツがあるんでしょうか。サイト運営者の立場からも、学びどころが多そうなサイトです。

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