雨の灯台

ポケモン擬人化を取り扱っています。
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ナタルとお姉さん

2010-11-11 08:43:51 | cdd
えぐい話ありますので、注意!
嫌な予感がしたらすぐに目をそらして下さい。

ナタルは実の姉に対して尋常じゃない執着を持ってます。
設定に「姉が唯一、心から束縛し合いたかった相手。今でも未練を断ち切れていない」と書いたように、お姉さんの方は一切応じないまま亡くなりました。
なのになんで今でも未練を残すほど想っていたのか、その相手がどうしてお姉さんだったのか。
つらつら考えてみました。
まず、ナタル達の両親はロイの中でも際立って束縛の強い人達です。
完全に二人だけで世界が閉じているくらいに。
母親が子供を身篭ると体内にいる内は母親の一部だからと産ませ、いざ産まれて別々の個体になってしまえばもう欠片も興味を持たずにほったらかし。
「狂ってる」と形容してもいいような人達です。
お姉さんとナタルと妹の三人は、異変に気付いた周囲の人に助け出されなければ死んでいました。
なので、確かに血は繋がっているんですが、親も子供も「親子」という意識は持っていません。
ほとんど赤の他人。
ただ、親としてや個人としてはどうでもよくても、両親の関係だけはナタルにとって理想と呼べるものになりました。
ナタルは「普通の親」を知りませんし、「普通の親の愛」も欲しいとは思いません。
親なんかよりももっと近い存在、同じ境遇に産まれたお姉さんがいたから。
興味関心がお姉さんに向くのは、ナタルにとって当たり前のことでした。
そうしている内にお姉さんはかなり束縛がきつい人だとわかり、それを自分に向けてほしいと思ったんです。
ナタルには強い束縛の欲望と同じくらいに、束縛されたい願望がある。
両親の関係が関係なだけに、それを理想とするとハードルが大変なことになりますが。
お姉さんが全然応じてくれないから尚更、そんな人に束縛してもらえたらどんなに幸せだろう、みたいな……好きな人がそっけないほど燃える感じ?←
あと、ナタルは生まれつき痛覚が鈍いです。
子供の頃、何かの拍子に骨を折られてやられっぱなしが癪で同じくやり返して相手の骨を折ったら相手は痛がりました。
眉を寄せて、声を上げて。
ナタルの骨折箇所も相手と同じように変な方向に曲がっているのに、ナタルは何も感じない。
周りの人が慌てて集まってきて、その光景をどこか遠くに感じながら、自分は人と決定的に違うということを悟りました。
「人は感覚に弱い」がナタルの持論ですが、それはここからきています。
例えば「痛い」という感覚は誰にでもあるものだし、経験もない人はほぼいない。
だから「痛そう」という推測や共感、同情が生まれる。
わかるし推測出来るから怖い、弱い。
脅しなどに有効な手段です。
感覚は感じてしまえばどうしようもないですし。
でもナタルは「痛い」のハードルが人より高い。
骨折ったくらいじゃ全然痛くない。
他の、「普通の人」は痛いのに。
その断絶が嫌で余計に人を遠ざけ、お姉さんに傾倒していきました。

大体こんな感じかな。
一番望む人に束縛してもらえなかったために、今も束縛されたい気持ちは燻っています。
もう全部どうでもいいと斜に構えてはいても、今でも人にちょっかい出したり軽くでも束縛してみたりするのは、自分が異常であってもきつくきつく束縛してくれる人を内心では望んでいるからなのかもしれません。
SなのかMなのかわからない(爆)
それと、ナタルが束縛の手段に望んでいるのは痛みなのかも。
痛覚の鈍いナタルに「痛い」と感じさせるのには、それなりの労力が必要です。
そこまで労力を費やしてくれる=束縛してくれる、みたいな思考なので。
自分に「痛い」と感じさせるほどの痛みをくれる=自分を「普通」に引き上げてくれる、とも。
そうしてくれる相手にならいくらでも自分を犠牲にする、手でも足でも何でも差し出す。
ナタルは強烈な痛みを望んでいるような気がします。
Mではないはずなんだけど……←
ちなみにナタルがどの辺から痛みを感じるのかというと、私があんまり痛い目に遭ったことがないので上手く想像出来ないんですが、大体こんなかな?というイメージはあります。
すみません、グロい話です↓
体を武器とかが貫通したらさすがに痛い。
そこに手を突っ込まれて内蔵掻き回されたりしたら強い痛みを感じる。
でも武器がちょっと刺さったくらいなら痛くない。
だから戦場で結構な大怪我を負っても何度も立ち上がる。
痛くない内は無表情でつまらなそうに、痛みを感じると楽しそうに戦いそうな気がする。

↑グロ終了

以上です!
いやーナタルの歪みっぷり楽しい! 俺得!←
何か後半お姉さんあんまり関係なかった……。

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