シャンハイ?いつ乗ったかなぁ。もう記憶にありません。
厩舎へ行くとお怒り気味でした。
無口をつけようとすると威嚇。威嚇し返すと急に体を回転させて
すぐに近づけられないようシャンハイなりの考えで動いていました。
私が馬房の奥へ行った時に出入口に勝手に向かって行ってしまい
「シャンハイ!逃げたらあかん!待ってー」
襲われることより逃げられることのほうが想像できなくて怖かったです。
たまたま通りがかった会員さんが出入口に立ってくださったのでセーフ。
嫌がるシャンハイに無口をむりやりつけて、やっと馬装です。
今日のレッスンはマンツーマンでした。
並歩しようとすると「これ持っとく?」手には長鞭が。
「いいです。自分の短鞭持ってます。もしアカンかったら貸して下さい」
歩きはじめると、急にバック。おしおきで前進するまで蹴りました。
すぐにマジメに戻って頭が下がりラクラクでした。
「シャンハイは手綱が強いとすぐにバックするし。
左手前と右手前では違いすぎるからよく考えてみて。
左手前の方が動かしにくいし、鞭を使っていいよ」
速歩と駆歩を大木を使ってキャバレッティをしました。
ちょっと重くてしんどいですが、鞭を使わなくてもよく動いてくれます。
駆歩している時に急ブレーキをかけられてビックリ!!!
「あっ、ウンコしてるし終わったら手前を変えて駆歩して」
手前を変えて駆歩しても快調です。
シャンハイは大きいのでダイナミックに走ります。
ここで小休止です。
「シャンハイ思ったより動くねぇ。シャンハイらしくないわ(笑)」
大木からクロスバーに変わって、踏み切りの大木とクロスバーになりました。
「障害前は失速するから気をつけてー」
最後まで頑張って合図を送り続けたほうがよさそうかなぁ。
障害前も合図を送り続けました。失速もなく向かっていくのですが、
踏み切りの大木があるのにちっとも歩幅が合わなくてヘン・・・。
「大木ないほうがいいかな?」先生が撤去しはって、クロスバーのみに。
さっきよりマシだけど、なんだかしっくりいきません。
3歩前でいつも「1、2、3」って言ってしまうのですが
今日は「1、2、サーン」とか「1、2、3、あっ、4」とか
普通に数えられなくて頭の中が悩みでいっぱいになってきました。
しかもバーの真ん中じゃなくて微妙にズレるんです。
真っ直ぐに向かっているのに飛ぶ時にズレてしまいます。
「今のを見てると3歩でどうにかしようってなっているから
最後の隅角を通るところで大回りしているのか、小回りしているのか
そこから変わってきます。同じ直線を通っていても隅角を通る
大きさが変わると違ってくるから、馬が飛ぼうとする時に自分で体を
横にしてあわせるから、障害を飛ぶ時に前肢が横で後が真ん中になったり
します。これは経験を積んでいかないとねぇ。
今日あんなに動くと思ってなかったからいいよ。
長鞭持ってきてたけど使わなかったし(笑)」
ちょうど同じ馬場内でジュニア選手がウキウキしてる馬に乗ってはったので
先生が障害を組みなおしに行かはって、お手本で見ることができました。
その馬は障害を飛ぶことを理解していない雰囲気が漂っていました。
だけど乗り手が上手だから何回か飛んでいるうちに普通に飛べるようになって
スゴかったです。最初はイヤイヤして半分暴れて斜めに通過してたのに。
ちゃんと馬体を真っ直ぐに修正しようってしてはるのを見てて、
先生にあれこれ質問しまくってました。
どんなに馬が妙な動きをしても鐙を同じ位置で踏み続けていられる所が
不思議で不思議で・・・。どうやったら踏み続けていられるんだろう???
先生は出来るだけヒザを下へ下へって言ってはったけど、そこが難しいです。
あと、危ない馬に乗ると自然と身につくらしくて、脚を少しでも動かすと
死ぬような恐怖を体験するらしい。危なすぎる仕事ですね・・・。
座るっていうのもガッツリ座るんではなくて下へ沈むような感じに。
座ると跳ねるのと、少しでも衝撃が伝わると暴走するそうです。
危ない馬を安全な馬にして乗せてもらっているんだし、もっと感謝しないと・・。
レッスン終わって更衣室で選手と会った時に聞いてみたら
馬によって乗り方を変えているそうで、試合の時の馬は絶対に動かないように
して乗るそうです。だから先生が脚を少しでも動かすと死にそうになるって
言ってはったんですね。馬によって乗り方を変えるってペーペーの私には
想像のつかない世界です。せめて鐙がプラプラしないようにだけは
努めていきたいと思います。