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なれの果てにいってみたい

サルカニ大戦 よろセン!に学ぶ歴史認識と表現の難しさ

2008-12-07 03:35:26 | 凹 サルカニ大戦 凹
Hello!Projectメンバーが出演していて
いつも楽しく見させて頂いている番組よろセン!

よろセン! - Wolfpedia
http://wolf.picotips.com/word/%A4%E8%A4%ED%A5%BB%A5%F3%A1%AA

http://ssm.laff.jp/blog/2008/12/08-121-8668.html#comments

その楽しかったはずのよろセン!で非常に驚きを覚えるとともに
失望感にも近い感情を抱くような出来事がありました

問題の内容は12月5日の第44回放送
℃-uteのメンバーである中島早貴さんが教育係となり
歴史上の偉人について生徒役の他の℃-uteメンバーに対し、指導していくというもので、
その中でアドルフ・ヒトラーを偉人として扱っていたのです

その中での画面内のヒトラー紹介では
反ユダヤ主義を掲げ 第2次世界大戦で
敗戦したドイツの指導者

となっていました

反ユダヤ主義・・・

ヒトラーに対しては第1次大戦で敗戦し、多額の賠償金と領土を失い、疲労しきったドイツを
一気に立て直し、短期間で強力な国家にしたという部分ではいい点もありますが、
同時にユダヤ民族をはじめナチスドイツの考え方に反対する人々を1000万人以上も
強制連行、虐殺したという負の部分についてはあまりに重く、彼を軽々しく
偉人扱いしてしまうのは、公共の放送上ではきわめて危険なことであると思います

果たして℃-uteメンバーはアドルフ・ヒトラーという人間の行いについて
どの程度知っていたのでしょうか?

見た感じではリーダーの矢島さんはよく知らないようでしたし、教育係りの中島さんは
似顔絵を描いて、ヒトラーおじさんの演説にはゆらぎのリズムがあると紹介していましたが
演説の内容についてはまったく触れていませんでした

その後はヒトラーが抱えていたコンプレックスの話やおふざけのモノマネなどをしていましたが
このようなちゃかしをヒトラーという人物に対して行うのは、不快に思う人はいることでしょう

結局ヒトラーが何をやったのかは番組内では触れずじまいでした

まだ義務教育中のメンバーもいて、ヒトラーの行ったことに対しての善悪の基準も
定まらないままの状態でこのような慎重に取り扱わなければならない話題を安易に
とりあげたのであるとしたら私は許しません

ヒトラーについてTVで取り扱うのは絶対にタブーなどと言っているわけではありません
ただ、そのリスクを天秤にかけた上での、絶対に放送上必要な人選であったとは
私には残念ながら思えませんでした

よろセン!スタッフはどこまでそのことを意識していたのかは不明ですが、今後は
そのようなことがないように心がけて頂きたいものです

プロとして番組をつくり、公共の電波にのってしまった以上、企画した自分達だけの責任では
なく、℃-uteのメンバーや事務所、そしてそれを放送しているTV局にもかかってくるわけですから

とここまで偉そうに言っておいて、私も人のことを言えるようなことは
出来ていないので今回のことは反面教師として今後のの自分の放送に
生かしていけたらと思っています


余談ですが、100人の20世紀に今はまってます(特にスターリンとド・ゴールとチャーチルもQueenが熱いんです)
こういう風に偉人DENも取り扱っていればよかったのに・・・

100人の20世紀 - Google ビデオ
http://video.google.com/videosearch?num=50&hl=ja&q=%EF%BC%91%EF%BC%90%EF%BC%90%E4%BA%BA%E3%81%AE%EF%BC%92%EF%BC%90%E4%B8%96%E7%B4%80&lr=lang_ja&um=1&ie=UTF-8&sa=X&oi=video_result_group&resnum=4&ct=title#