WILD THINK

ラテン楽団「Orquesta de WILD THINK」のバンマスが、日々思うことをダブワイズ

今日の東京地方は雨だった。

2007年02月14日 | 野生考
今日の東京地方は雨だった。それにしても2月にしては暖かすぎて、生ぬるくて、変な雨だった。
ところで僕はあまり傘を持ち歩かない。なぜかというと「濡れるのが好き」とかおセンチな理由では決してなくて、少々の小雨なら別に少々濡れてもどうってことないし、結構な大雨なら大抵の場合通り雨なので、少々待てば止むので待つ。

しかし、社会に出るとこのメンタリティは通用しない。特に雨が止むまで「待つ」っつうのが通用しない。時間を守らなければならないから。時間通り約束の場所にいなきゃいけないので。

でも僕は、通り雨を雨宿りするようなスタイルの方が情緒的でオツだと思う。
んで、自然の摂理に反して時間によって明確に区切られたシステムのおかげで、社会は標準化され、合理化され、モノの生産性は著しく上がる反面、困ったことに自然のサイクルはおかしくなり、変な時期に変な雨が降ったりして、電車は止まり、人々は焦燥し、テンパる。

人間社会を覆う時間が合理的になる程、自然の中で流れる時間は不確定さが増し、不合理になる。

今日のニュースであったけど、青森の八甲田山に行ったツアー客が雪崩で死んだ。
普通の神経ならこんな変な天気に雪山には行かない。
時間通りに自然を楽しもうというツアー客の不自然な生真面目さと、手配したからには時間通りに進行しなきゃ売上が立たんという旅行会社の思惑が一致したことによって起こった事故だと思う。

自然の中の時間の流れは決まったサイクルはありつつも曖昧なもので。例えば春分の日を境に冬と春がパキっと分かれるわけでなく、そこら辺を境にいい塩梅に移ろうわけで。
でも、それがおかしくなっているのは、社会を覆い尽くしている近代人がつくった時間の概念のせいなわけで。
なかなか居心地が悪いとみんな思っているだろうけれど、わかっちゃいるけどやめられない。


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