一番初めにひでこ先生に教えていただいたこと。
片づけと掃除は似て非なるもの。
家を整えるには、片づけ→整頓→掃除の3ステップがある。
片づけは、モノを絞り込み取捨選択する作業。
整頓は厳選したモノをあるべき場所に収める作業。
そして最後の掃除は掃く・拭く・磨く作業。
片づけができていないと、掃除の作業は全然はかどらない。
掃除機をかけるには、まず溢れかえるモノをどかさないといけないからだ。
そして片づけなければならないモノの多さにうんざりして、嫌になって挫折する。
住まいをきれいにするいこと = 掃除機をかける
…と思い込んでいた私にとって、掃除はストレスだった。
そんな時、断捨離に出会った。
そして、自分が長い間、片づけと整理整頓と掃除を一緒くたにしていたことに気づく。
どうりで散らかった家を思うように整えることも、
きれいな状態をキープすることもできなかったはずだ。
何よりもまず優先されるのは、拭く、履く、磨く、掃除機をかけるではなく、
不要なモノを家からなくすことだった。
あれから1年半、行きつ戻りつしながら、断捨離に取り組んできた。
まだまだ思い切れなくて、用もないのに手元に置いたままのモノも多いけれど、
モノの総量は確実に減って、ずいぶん身軽になったと思う
私自身にも面白い変化が現れた。
片づけが進むにつれ、掃除が以前ほど面倒に感じなくなってきたのだ。
モノが減ってすっきりした空間。
誰に強制されたわけでもないが、拭いたり磨いたりしたい…と思うようになった。
シンクやコンロを磨く頻度は、以前の4倍以上。
冷蔵庫の引き出しも、1ヶ月に1回くらいの割りで外して洗う。
リフォーム前の洗面台も、メラミンスポンジでこまめに磨いた。
すぐにモノ置き場と化す水平面、ダイニングテーブルの状態がすごく気になる。
ルンバちゃんの集めたゴミを処理するのが、楽しい。
草木も眠る丑三つ時に、気になって風呂のカビ取りを始めたことも・・・。
以前は散らかった&汚れた状態に慣れてしまって、あまり気にならなかったことが、
モノが少なくなると嫌でも目に付くようになる。
そしていったん気がつくと、
その状態を放置するのが気持ち悪くて、なんとかしたい…と思うことが増えた。
三つ子の魂百まで。
人を動かすことは、山を動かすことより難しい
いったん出来上がってしまった性格、習慣、傾向は、なかなか変わらない。
本人が嫌だな…と思っていたとしても、
意思の力だけで修正することは、ままならないのだ。
筋金入りの怠け者だった私に訪れた、びっくりするような変化。
これはモノの断捨離を通して、心の中が片づいてきたからに他ならない。
住まいがぐちゃぐちゃだと、心もモヤモヤとイライラで満たされる。
心の中が散らかっていると、住まいを整える気力なんて湧かない。
気力が湧かないから、見て見ぬふりをする
さらに気持ちが滅入る。
この悪循環には、出口がない。
だけど私の場合は、断捨離が断ち切ってくれたんだな、この無限ループ。
本日は快晴の土曜日なり
夫は仕事、息子はスノーボード、娘は塾に出かけた。
私はお日様の暖かさを楽しみながら、のんびりお掃除しよう。
ひでこ先生のトークショーは、金沢フォーラスで1時から。
テレビの密着取材が入るそうですよ。
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